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年齢関係なく何かをはじめたくなる本「ヤクザときどきピアノ」

何回も読んでいる大好きな本がありまして、「ヤクザときどきピアノ」という本なのですが


普段はヤクザに取材して抗争の記事とか書いてるライターさん(52歳)が「ABBAをピアノで弾きてえ!!!!!」と突然思い(本当に突然)ピアノ教室にゼロから通う体験記です。

いい年齢の大人が「ピアノって押すとこんな綺麗な音がするんだ、、!!」など感動していく様子がかかれているのですが、いかんせん本業がヤクザ担当の方なので時折「今日はせっかくのレッスンの日なのに抗争があって練習できなかった!!!」と微笑ましい練習の様子とバキバキの非日常が混ざる感じが本当に面白いです。
すこし難しいピアノ知識をヤクザ用語で例えて解説したりもするのですが、たとえの用語もわからなくて笑います。1ページ内の語彙の振り幅が尋常じゃない。

読んだ後は「何歳からでもやりたいことは全部やっておいた方がいい!!ぞ!!!!」と肩を強めに掴まれて説得された気持ちになります。いうて結構あるじゃないですか、こういうアドバイス。見たときは「はい!!」と思うけどすぐ忘れるやつ。でもこれは忘れようがないほど体重の乗った体験記でした。パンチがとても重いのです。
本の最後にはURLが貼られており、ピアノ発表会の動画でご本人の演奏が見れるのですが、まじ謎すぎる感動で涙しわけがわからなくなりました。
そうして私も、小さい頃からやってみたかった習い事をいくつか始めました。すると人生めちゃくちゃ楽しくなったのでとても感謝している本です。


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