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平成という時代 第二話

(二)

今は2000年2月、閻魔大王やノストラダムスの予言を乗り越えてみんな無事にこの世を生きている、生かしていただいている。今日は僕の27回目の誕生日。ああ27歳まで生きた。あと一年生きれば28、僕は27クラブに入りたくない。ジャニスやジミヘン、ジム、カートとは人として生きてきた濃密さは違うかもしれないけど、僕だって結構な人生を送ってきたんだ。

最近ね、生まれた時からテレビ番組で24365視聴されているトゥルーマンという不幸な人の生き様を描いた映画を見たんだ。これは家で一人で夜中に観たんだ、一人でね。映画に登場するエキストラがむちゃくちゃ面白くて、トゥルーマンのスケジュールに合わせて行くところ行くところで待機して日常の世界を演技してるんだよね。これを観た時に僕の中に稲妻フラッシュが走り、ある考えがインスパイアされたのさ。
僕は自分が死んだら、この世の中にあるもの全てが無に帰するんじゃないかって。つまり
僕を中心に世界が回っていて、みんな僕のために一生懸命演じてくれているんだと。はは、「思い上がるのもいい加減にしろ、馬鹿じゃねえの、なんてジコチュウなんだよ、死ね。」なんて言われかねないけど、そう思ってる。誰にも言ってないんだ、このノートにしか告白してないんだから。やめてくれよ、特に最近流行りのインターネットや何ちゃんねるとかいう掲示板とかで晒すのは。

続く


いつもありがとうございます。書きたいこと徒然なるままに書きます。