見出し画像

ご自身の強みは? 創業計画書は万能ツールその4 作ると今の状況も整理できる

 創業時または、創業後でも創業計画書=事業計画書を作成すると事業の整理がしやすいです。

今回は、

ご自身の強みの整理をしてみる。
既に事業を進められている人でも、定期的な見直しは大変重要です。

というお話です。

(記載内容はあくまでキングストン株式会社による私見で、東京信用保証協会が内容を担保、推奨したものではありません。)

強みって言っても、あんまり考えたことないなぁというご相談がありますが、必ず誰にでも他と比べて突出した強みがあります。

1.事業内容や創業動機 (4)強み、セールスポイント及び競合状況

強み

 明確に他の事業と比べて有利な点がある場合はそれを記載します。
ポイントは、他社・他事業と比べるということです。

優位な点を記載しますが、他社のよくないところを指摘して自身をよく見せるのは、読み手に不信感を与えます。これは避けましょう。

他を落として浮き上がらせた強みを記載せず、違う特徴を書きましょう

比較する切り口は何にするか

 経営要素である、ひと、もの、かね、じょうほう、じかん という軸で切り分けると説明しやすくなります。

こういったチャートで表現してもわかりやすいですね。

リソース

ひと

例)
・業界や業務に精通している人材を集められる
・稼働しやすい人材とのネットワークが広く、必要な際に人材調達が可能

など、人にフォーカスした強みで検討した例です。

もの・(サービス)

まさしく提供するものの強みを記載します。

例)
・一般的なお茶が80度のお湯で入れるのに対して、50度の低温で抽出した旨味を引出したお茶を提供できるのが強みです。低温抽出のお茶は栄養素が・・・・

強みに着目したうえで、一般的な商品との比較で強みがわかりやすくなりますね。

かね

 資金の潤沢さも強みの一つですが、当初から潤沢な資金を保有する企業は少ないでしょう。
ここでは、お金の回転がよいことや、売掛、買掛の利点、収益構造の利点を記載するとよいでしょう。

例)
・売上はお客様から現金で回収がメインです。売掛(売ったお金の回収)についても発生後2週間以内に入金されるため、月またぎの債権回収はないのが強みです。
・前職の取引先との関係から、特別仕入価格を設定してもらい、通常仕入の20%オフで仕入が可能です。仕入金額の圧縮から、利益を創出しやすい収益構造です。

ただし、安売りはあくまで最後の切り札としておきましょう。
安易な安売りは、大資本との価格競争となり、量で圧倒する大手に対して対抗する手段が少なく、疲弊してしまいます。

じょうほう

 顧客のニーズや様々な情報を持っていることも大変な強みです。

・区内の大学とのネットワークがあり、大学生へのアンケートデータを豊富に持っています。若者世代のマーケティング情報を豊富に持っています。

 個人情報の保有には注意が必要ですが、解析データやマーケティングデータは裏付けや、動向把握に大変な強みになります。

じかん

時間の節約になるということは現代ではお金よりも重要な強みポイントです。

時間だけは事業規模に関係なく平等です。

時間や手間を省ける内容も大変な競争優位になります。


いろいろ見てきましたが、強みもカテゴリに分けて考えると事業が明確になりますね。

是非あらゆる視点でご自身の強みを引出してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?