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創業計画書は万能ツール 作ると今の事業も整理できる

 創業相談で創業計画書の作成方法をご支援しておりますが、実は事業開始後数年経ったかたにも作成をオススメしています。

創業=事業計画書を作成されたことはありますか?
 わたしも、相当数の計画書を作成しては、トライ、エラー、アジャスト、・・・・・・このサイクルを果てしなく実施しています。
計画で終わったものもたくさんあります。計画1,000に対して実行3、うまくいくはその三分の一、つまり1,000の計画に1つうまくいけば十分です。
計画は数をこなすことも必要なので、テンプレート使った抜け漏れのない計画をたくさん生み出してみましょうというお誘いです。

この記事でお伝えしたいこと

 創業時に創業計画書を作成して資金調達をすることも多いと思いますが、創業後数年経過したかた、会社内で新しく事業を考えるときにも大変有効なツールになります。実際わたしもこの要素を元に事業計画を立案した経験があります。

・事業の整理には非常に優れたツール
・金融機関が知りたい情報=組織の上層部(経営者)が知りたい情報

これが詰まっているのが創業計画書です。

 裏を返すと、最低限この情報がなければ決裁者(上長や、金融機関)はうんと言ってくれません。この要素を知らずに提案を行ったが、〇〇だからOKが出ない、やれあいつだから○○だ などとくすぶるのは時間のムダです。

 また、事業を開始したあとに冷静に見つめ直す局面は減ります。年1回でいいです。決算のタイミングで文字に起こして客観的に事業を見つめなおすと、やるべきことがどんどん見えてきます。

準備

今回は、東京信用保証協会が提供している創業計画書をもとに私見を説明します。
※出典・遷移先 東京信用保証協会/書式ダウンロード

エクセルファイルをダウンロードいただくと、3つのパートがあります。

1.思いを文章で語るページ
2.取引先の状況と投資の計画
3.事業の見通しを示す(損益計算書)

よく問い合わせいただく、1.思いを文章で語るページを1つ1つ見てゆきます。このページで問われているのは、

・なにをやるのですか?
・なぜやるのですか?
・やることの経験はありますか?
・他者と違う優位な点はなんですか?
・これとは他に優位な点はありますか?

5つの点になります。

1.事業内容や創業動機 (1)事業内容

 ここでは、どんなことをやるのか相手が理解できるように説明します。
1文に入れる文字数は30から60文字程度が読みやすいです。

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ここは5W1Hで整理して記載しましょう。
創業計画書の考え方もまとめていますので、こちらもご参考ください。

いつ、どこで、だれが、なにを、どうやって、どれくらいを記載すると綺麗に整理できます。順番は問いませんが要素は外さないでください。

・いつ
 事業開始予定時期や開始した時期を書きます。
・どこで
 物理的な場所(リアルかネットか)など具体的に記載します。
・だれが=誰あてに
 販売するターゲットを記載します。具体的なほうがイメージがわきやすいです。
・なにを
 販売する商品やサービスの概要を書きます。
・どれくらい
 販売する量や価格を記載します。

金融機関や組織内の上層部もまずはこの情報で概要を知りたいはずです。
例としてインターネット通販で、無添加パンの販売をしたい人の記載を書いてみます。

・実施したい事業は、インターネット通販で米粉を使った天然酵母の無添加パンを販売します。(42文字)
・インターネット通販の店舗は、大手販売サイトの〇〇や○○を通じて行う準備をしております。月間nnnnPVを誇るサイトでカテゴリユニークユーザーはnnnn人いるサイトです。(44文字、41文字)
・販売ターゲットは、30代から40代の体に気を使い無添加食品に興味ある女性です。(39文字)
・販売開始は、yyyy年mm月dd日を予定しており、販売に関するインターネットのサイト販売手続きは完了しております。(57文字)※完了済み証跡別紙添付
・販売価格は、以下です。
 (1)ふっくらもちもち米粉食パン400g 一斤 600円(税別)
 (2)米粉のカレーライスパン 6個セット 1,000円(税別)
 (3)・・・・・・
 (4)・・・・・・
・販売量は、1日50セットを想定しており、月額販売額は2,400千円を想定しております。(43文字)

いかがでしょうか。誰が読んでも間違いがない内容で、すっと理解できると思います。文章作成時には是非音読をオススメしています。音読するとおかしいところがご自身ですぐわかると思います。

既に事業をやられているかたでも改めて要素に分けて整理できますね。

まとめ

・これから創業、既にやているかたも使える創業計画書
・まずはやること(やっていることを)5W1Hで整理

別の記事で目的などを見てゆきます。
(本記事の例はあくまで想像の一例で必ずしも融資などの決定を保証するものではありません。)

まとまった更に詳細な記事は以下でもご案内しております。


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