過去にストーリーのない人などいない
「自分には書くことがない」
そんなふうに思ってしまう人がいるのではないでしょうか。noteやブログを書いている人でも、こう思ったことがある人は少なくないかもしれません。
「きょうはディズニーランドに行ってきた! それをブログに書こう!」
「誕生日のサプライズをしたことを写真付きでアップしよう!」
と、いつもわかりやすいテーマがあればいいのですが、毎日のようにこんなトピックがあるかというと、そんなことはないですね。何気ない毎日だったり、だらだらと寝て過ごす1日もあるんじゃないかと思います。
それでも「何か書かなきゃ」というときにどうすればいいか。
そういうときは「過去の話」を書くことをおすすめします。過去は物語の宝庫です。
たとえば、小学校時代を振り返ってみたとしましょう。
ふと思い返せば、小学校時代はひたすらサッカーに明け暮れていた。学校に行く前に家の近くの駐車場でリフティングの練習をし、開門するころに学校に行って、グラウンドで壁当てをしていた。授業を受けて、待ちに待った休み時間にはもちろんサッカー。2時間目が終わったあとのほんの15分だけだけど、そんな短時間でも、友達を集めてグラウンドでボールを蹴った。放課後、少年サッカークラブに入っていたぼくは、誰よりも早く練習場所に走った。それほどまで僕がサッカーに熱中していたのには、実は理由があった。それは......
想像して書いてみました。誰の話でもありません...。
こんなふうに、何気ない小学校時代の話でもストーリーになります。
「なにか書きたい。発信したい。だけど書くことがないから書けない」
こう言う人を多く見かけます。僕もよく思うのですごくわかります。
でも、「なにか書けることはないか?」と考えると、どんな人でも必ず書けるテーマがあることに気づきます。それが自分の過去です。
切り口もたくさんあります。
●生い立ち
●家庭・家系について
●学校でのできごと
●ハマっていたもの
●アルバイトの話
●人とはちがった突飛な行動 ...etc
どんな話でも語ることができます。
小さいころ、わたしはとても真面目で、家と学校の往復の6年間でした。
こんなふうに1行や2行で終わらせてしまうこともできますが、そのなかには必ずなんらかの物語があるはずなのです。
なにも語ることはない。たとえそう思えたとしても、思い返してみればきっとあります。過去にストーリーのない人などいません。
「こんなのは書くことじゃない」と思ったときは、ためしに思いつくまま書いてみましょう。とにかく自分の言葉で書き進めていけば文章の塊ができます。
それを少しずつ整えていくのです。
「この言い回しはおかしい」「ここは順番が逆だ」
そうして整理していくと、さっきまでは書きなぐっただけの文章の塊が、物語の様相を帯びてきます。そこに、自分の主観的な内容を1つ加えればいいのです。
「コーチにプレーを褒められたときはうれしかった」とか、「酸っぱいトマトを食べてからトマトが嫌いになった」とか。
そんなことでいいのです。
書くことがなくてストレスがたまったり、「自分にはなにもない」と思わなくていいのです。過去の些細なエピソードだったとしても書いてみると意外な発見があります。それはまぎれもなく、あなた本人にしか書けないことです。
その話で誰が心を動かされるか、それはわかりません。
ですが、書きたい気持ちにフタをして動けないのはとても勿体ないとおもうのです。書けることは必ずあります。
いちど書いてみれば楽しくなってきます。
もし、書くことを考えるのが億劫になっている人がいるなら、「過去の話」からはじめてみてはいかがでしょうか。
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