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個人の声にみんなが耳を傾ける

世の中は同時多発的にあらゆるジャンルの実験が日夜行われている研究所のよう。

睡眠の質を上げる / なるべく長く起きる / 痩せる / 太る / 筋力をつける / 仕事を効率化する / おいしい料理をつくる / 片付ける / 勉強する / 思考を整理する

あくまでも主観になるけれど、誰かが「やってみた」ことで実感を得る。実感には共感性がある。発信すれば人を動かす力がある。

実験や研究は、分野の専門家・研究員・学生や教授等によってより深い知識と整備された施設でコアで本質に迫る部分を追究して行われるものだし、その過程や結果、仮説の実現性などをまとめたものを論文やレポートとしているのに、そういった正確性を重視して情報を探す人は少なく、どこのだれかもわからない人の ”実体験” や ”感想” から情報を得る人が多い。

単純に、小難しい論文を読む知識がないっていう「知識の不足」も、その理由の1つかもしれない。

けれどそれ以上に、一般的な記事には「手軽さ」「読みやすさ」「わかりやすさ」があり、口語調に近くポップに書かれている。そんな親しみやすさが信頼性や正確性のある論文や統計データよりも必要とされている理由なんじゃないかと思う。

誰もが気軽に何十、何百という文章、記事に日々当たり前に触れる時代。


関連する話なのですが、

ある編集者の方が教えてくれた言葉があります。

「知りて害をなすな」

自分が知っていることで他人に迷惑をかけてはならない。そこには前提として、”知る必要がある” ことを忘れてはいけないという言葉です。

情報は正しく知る必要があり、正しいものを書かなければいけない。

人々の情報を得る手段がインターネットの検索エンジンだけでなく、SNSや新たなメディアによって個人から得ることが当たり前になっているからこそ、知りて害をなさず、おもしろいものをつくっていかないといけない。

当たり前で、たいせつなこと。




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