見出し画像

抽象化された問いは頭に残る | 気になっていた本を手に取ってみて

こんにちは。他の方のnoteを読んでてちょくちょく目に入る著書がありました。

凄く流行ったらしいですね。流行りの本はあまり読まないタチなんですが、どうしても気になってしまいAmazonへ。unlimitedの対象だったので試しに読んでみることにしました。

何かしら『魔力』的なモノがあるのかなと思いつつもまぁ半信半疑で手にとりました。

画像1

メモっていうよりも内省の本

タイトルは『メモの魔力』ですが、メモをとることは目的にあらず。メモは手段に過ぎず、どちらかというと『内省』を勧める本だと認識してます。

ざっくりとした印象は、『人生をより豊かなものにしていくために内省しましょう、そのツールとしてメモをお勧めします』という感じでした。まだ読んでる途中ですが。笑

ここで出てくる思考プロセスは、個人的には一見の価値ありだと思います。ただし、本書で紹介された方法を無意識に実行している人も結構いる、という印象です。

画像2

身の回りの出来事をキッカケとした、未来への働きかけ

本書にて勧められている考え方は、

日常の気づきや違和感、感動した事を書き留め、
(=ファクト)
その体験からキーとなる抽象的なコンセプトを抽出、
(=抽象化)
今後の取り組みに繋がる具体的行動に結びつける
(=転用)

だと理解しています。

上記の通り、この一連のステップをそれぞれファクト(琴線に触れた出来事)、抽象化(出来事から大事な部分を抽出する)、転用(具体的な行動につなげる)と本書では呼びます。

ざっくり書くと凄く簡素に見えますが、我々の深層心理に近づいたり、物事に関連性を持たせて考えたりするための視点が各所に散りばめられていました。

これを言語化してくれた著者に感謝したいですね。言語化によって強く意識することができそうです。

画像3

言語化によって自分のいる現在地がわかる

本書の内容をよく反芻しながら日々生活しているところです。

メモの取り方も勿論紹介されてはいたものの、残念ながらそれ自体には全く興味は湧きません。一方で、『課題を抽象化して捉えて』からの『具体的な計画にうつす』と、視点をずらしていく点は、意識するとなかなか面白い気がしてます。

高い視座から課題について考えられるだけでなく、『今自分がどのステップにいるか』を意識できるのは大きなメリットだと感じています。

私の場合、大抵、ファクト→抽象化(気づきから大事な部分を抽出する作業)に多くの時間とエネルギーを割いている印象です。

画像4

チームをどのように定義するか

以前のnoteにも書きましたが、現在、ドイツのチームに所属しつつ日本で海外案件に従事してます。今年1月から試行されたプログラムです。他のメンバー(国籍いろいろ)は上司も含めてドイツにおり、私は1人ぼっち(?)でトーキョーオフィスにいます。

以前のnoteにも書いたんですが、このプログラムが始まった1月当初は、コミュニケーションにそこはかとない違和感がありました。

メールベースのやり取りだけで仕事上は事足りるんですが、自分の存在意義ってなんだろう、みたいな。まぁ仕事は回ってるので問題ないと言えば問題ない。ただ、違和感がある。そんな状況が2週間程度続きました。

結論から言うとそもそものコミュニケーション量が足りない状況だったんですが、その当時は『チームをどのように定義するか』という問いが私の頭をグルグルと回りながら脳味噌を支配していた記憶です。

本書に話を戻します。

私の理解では、コミュニケーション上の違和感をキッカケとした現状整理(例えば打合せや雑談の頻度等)が『ファクト』にあたり、ここから生まれた問い『チームをどのように定義するか』が『抽象化』に当たるステップだと理解してます。

前述の違和感を解決するための手段は、スカイプなどを活用した『リモートでの積極的な雑談』が結論となりました。これが『転用』にあたるのかなと思います。

画像5

抽象化した問いはずっと頭に残る

この苦い(?)経験で得られたエッセンスが『チームをどのように定義するか』という問いになる訳です。

リモートであれ、顔を合わせるのであれ、チームはチーム。だとすれば、『それらに共通する必須な要素って何』『そもそもチームって何だろう』とずっと考えてました。まぁ今も考えてます。

この問いから派生した『リモートでの積極的な雑談』ですが、今のところ良い感じで進んでいる気がします。さらに前述の問い『チームをどのように定義するか』に戻って具体的な次の策をいろいろ考えているところです。

画像6

さいごに

おそらくこの『チームの定義』って何もリモートチームに限った話ではなく、一般的な会社という組織や仕事仲間、はたまた趣味のサークルや家族にも転用できるのかもしれません。

頭がパンクしそうになりますね。

人それぞれチームに求めるもの(=答え)は違うはずで、その答えによってチームのあり方が変わってくるのかなと思っています。それではまた。




この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?