失敗って何? | 過程に主眼を置くと、失敗という概念がなくなる

こんにちは。以前、部署の全体会議がありました。貸し会議室に200人あまりの社員が集められ、運営方針に関する説明を受けました。

私が所属する開発部門では、今後『失敗を許容する文化』を作っていきたいようでした。失敗を恐れずにチャレンジする意識を醸成したいということです。

新しい事を始める前に取りかかること

まぁ、『失敗は成功のもと』とも言いますし、最近読んだコラムでも失敗事例からの方が学びが多いと書かれていて納得。確かにそうだなと思います。

プライベートで何かを始める前にはその分野の知識を脳味噌に充填します。特に、株や不動産などの投資の場合は、失敗事例も欠かさず目を通します。そして満を持して着手するわけです。で、結局失敗してるんですが。笑

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『アナタの失敗体験を教えてください』

今、日本にいながら海外部署の仕事をするリモート転勤的な働き方をしています。これは試験的な取り組みなので、プログラムが終了する頃にはこの制度に対する振り返りや改善点を洗い出していく必要があります。

今年1月に始まったばかりなのでまだ手探りの状態。走り出しの現段階から何か準備できないかと考えてます。そこで、多国籍チームでの勤務やリモートでのプロジェクトでの実務経験がある人にヒアリング(インタビュー)をちょこちょこお願いしてます。

『アナタの成功、失敗体験を教えて下さい』

テンプレートは1年前受けた研修から拝借してます。笑

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失敗の定義ってすごく難しい

プロジェクトがうまくいった!などは成功体験のわかりやすい例ですね。一方で、仕事上のミスや時間と労力の無駄は失敗に分類されるのかと思います。ただ人がびっくりするような失敗体験は聞けるわけもなく、大抵はかすり傷程度です。

しっぱい
【失敗】

《名・ス自》方法がまずかったり情勢が悪かったりで、目的が達せられないこと。 「太郎が入試に―した」

Google先生によると、『目的が達せられないこと』とありますので、目標に対する到達度合いで失敗かどうかは評価出来そうです。これは『失敗を許容する』の『失敗』と同じ意味合いですね。

とは言え、目標に対する達成度合いだけで『失敗』と決めつけることに対しては多少の違和感があります。当然、ケースバイケースですが、特に正解がわからない組織の話や成長の話の場合は尚更です。

勿論、『失敗』をシビアに受け止めるべきケースもあります。これは、貰ってる給料によると個人的に思ってますが。笑

月並みですが、『失敗から学ぶ』

仕事観は人それぞれ違います。この仕事観は各々の様々な経験から裏打ちされたモノです。要は、辛い経験も含めたいろんな学びによって出来上がったスタイルだと思います。

短期的に目標を達成できなかったからといって、中長期的な視点において『失敗』かどうかは、なかなか判断しづらいわけです。

経験を通じて生み出される副次的な価値については、目標達成いかんによらず、経験や学びの蓄積としていい方向に働く気がしてます。

以上を踏まえると、長期的な視点では『失敗』とは一義的な見方による便宜上の評価にすぎないーーそんな気がしてきました。

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人生における価値観の優先順位

NewsPicks経由でこちらの記事に辿り着きました。

この方はバンコクにて会社経営されているとのことです。キャリアに関する相談をいろんな方から受ける中で、感じた事やご自身の考え方をまとめられたnoteになります。以下、一部引用です。

20代中盤くらいまでの方だと「(よほどブラックな環境でない限り)今の会社でもう少し頑張れ!」となることが多い。
中期キャリア以降になると、人生における価値観の優先順位の話になる。いったい自分は何のために仕事をしているのか。自分の爪痕を社会に残したいのか。それとも家族を含めて安定した生活を得たいのか。何を重視して生きるかを自問して突き詰めることで、自分にとって正しい(=後悔しない)判断が出来る。

すごく納得。目から鱗でした。

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『何を達成するか』ではなく『どう過ごすか』

アラフォーという年齢に差し掛かり、自身の価値観に対してよく耳を傾けるようになった気がします。20代の頃から比べて、価値観そのものがガラリと変わってしまった事もその理由かもしれません。

先程の記事は、キャリアに関する視点で書かれていますが、歳のせいなのかこの『人生における価値観の優先順位』が生活全般の至るところにひょっこり現れるようになった気がしてます。

10年前は、目標に向かってガムシャラに仕事してた記憶ですが、気づけば30代の中頃。ひたすらペダルを漕ぐような生活は、ちょっと胸焼け気味になってしまいます。最近はもっぱら『自分にとって楽しいこと』に重きを置くようになってきました。仕事もプライベートも然り、です。

これは性格や年齢にもよるんでしょう。また、家族のイベントや社内のポジションによっていずれ変わっていくモノだと思います。ただ、今の私の場合は、家族を含めて安定した生活に重きを置いている(置ける状態になっている)のかなと、自分の価値観を捉えています。

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過程に主眼を置くと、失敗という概念がなくなる

少し話が脱線しましたが、今マイブーム(笑)の『自分にとって楽しい』基準で、先程の『失敗』について考えるとどうでしょうか。

組織としての『失敗』と私個人の『失敗』は全く別物になる気がしてます。というか、『いかに楽しむか』はプロセスの問題なので、失敗という概念そのものがないのかもしれません。楽しくなければ、やり方を変えればいいんです。

とはいうものの、毎日全力で仕事を楽しめてるかと言われると…よくわからないのが現状ですね。とは言え、選択肢が目の前にあったら楽しそうな方を選ぶようにしてます。

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さいごに

まとめるとこんな感じです。

失敗の定義ってすごく難しい
・短期的には失敗でも、長期的にはプラスな事も
個人的な人生の優先順位が『楽しむ』にシフト
・『何を達成するか』ではなく『どう過ごすか』
過程に主眼を置くと、失敗という概念がなくなる
・楽しくなければ、やり方を修正すれば良い

今週も残すところあと2日。明日はテレワークです😃 それではまた。

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