♪表参道…

表参道の歩道
すれ違う人々　互いを知らず
言葉など　交わすはずもなく
通り過ぎて行く

その中に　君を見かけた
今はもう　別れてしまったけど
凛とした佇まいは　変わらなかった

すぐに　追いかけようとしたのに
脳が両足に　「止まれ」と命じたから
君は人ごみの中に　消えてしまった

けれど　これでよかった
再会を喜び合うような　二人じゃないし
気まずい思いを　するだけだから
またどこかで　見かけても
再び脳は　命じるだろう　「追いかけるな」と

だけど　その出逢いもまた
同じこの場所だし　僕が見つけた
きっかけも　僕だし　そこから
恋が始まった

君といる　そのときこそが
幸せを　感じていられたのに
その愛は　何故　あんなに　醒め急いだのか…

だって　二人　愛し合っていた
絆とも言える　愛で結ばれていた
それなのに　いつの間にか　消えてしまった

溢れ(あふれ)　満ちていた愛
溢れ(こぼれ)落ち　彼方へ流された…　跡形もなく
原因を問えば　二人がともに…
明確な　答えはなく
別れの言葉　交わしていない　そんな気がする…
そして別れは　同じこの場所　表参道…

（以前投稿した前半を修正し、後半を加筆）