じたごとを考える。

 自分のことだけを考えるのは楽だ。

 ほかの人のことを気にせず、利己的に時間・資産を費やせばいいのだから。傍若無人に振舞おうともお構いなしだ。

 でも、「楽」な人生を歩みたいかを考えてみると、案外そうじゃないと思うのだ。楽だけど、退屈ってことは多々ある。

 そして、「大変だけど楽しい」もたくさんある。

「自分のことだけ考える」「自分のことを考える」は違う。
 1人の人間について考える時、その人物に紐づいた人のことも考慮しなくてはいけない。だって、1人の言動は周囲に否応無く影響を与え、本人も周囲から影響を受けるのだから。

 しかし、この2つを混同してしまっている人が多いのかもしれない。
 つまり、「自分のことを考える」と言って、ただ利己的になってしまっている。

 自分のことを考えるってのは、誇張でなく他人について考えることだ。そして、他人について考える時、そのくらいの影響を受ける以上はもう自分についても考えるという行為なのだ。

 自分事も他人事も言葉は違うが、実は大して意味は違わないのかもしれない。

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