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四季の恵みで「美味しい!」の笑顔を広げたい ~農業女子編~

私が農業に携わることで出来ることって何なんだろう?

就農すると決めて走り出した頃から、ずっと考えていることです。

楽しく自分らしく働くために選んだ農業という道。
曾祖父の代に始まり、父の代まで残してくれた柿畑。
そこに自分の「思い」と「好き」を追求していったらどういう形にできるのか…
今も尚模索中ではありますが、私が一番に大切にしたいのはお届けするお客様の「笑顔」でした。

思い返すと、私の仕事のモチベーションは常に「人」。
お客様の綺麗になるお手伝いをしたいとカウンターに立っていた美容部員時代。
上司や関係者が気持ちよく仕事が出来るように、自分の出来る+@を考えていたOL時代。
どのステージでも人のために何かできる自分でありたいと思っていたんですよね。
そして誰かのために一生懸命になっている時ほど不思議とパワーが出てくるんです。

両親が丹精込めて作る柿や野菜達。
就農して初めて、この子達の素晴らしさが分かりました。
柿は特別栽培農産物(※)基準に当てはまるよう農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え、しっかりと甘くなるまで樹につけておく木成り完熟を心掛けております。
そして野菜達は農薬を使用しない栽培方法にて育てています。
この栽培がいかに簡単ではないか、正直就農するまでは分かっていませんでした。
農薬なしで病気や虫たちと闘うのは結構大変なんです。

((※)その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物)

そんな愛情をたっぷり込めて育てられて自信を持って安心・安全だと言える柿や野菜達を多くの方々に食べていただきたい。
私の友達も気が付けばママばかりになり、可愛すぎる天使達に囲まれています。
そんな未来を担う子供達に食べてもらいたいのは、美味しくて、栄養たっぷりの安心・安全なお野菜。
スーパーに並ぶ綺麗な形のお野菜ばかりではなく、少し形が変でも、虫食いの跡があっても農薬不使用なものを選ぶ。
そんな選択をしていく人達が少しでも増えたらいいな、と思っています。

「国産」という謎の安心感。
しかしながら、日本は農薬大国なんですよね。
世界中が規制を強める一方で農薬の規制緩和が進められる日本。

なぜ?

それは形が良いものしか日本の消費者は買わないから。
売れないから作らない。作れない。
この負のループを消費者側が気付いて変えない限り、数年後にどれだけの農薬が野菜達に使われることになるのか…
ちょっと考えただけで怖くなります。

目に見えない薬物が何年も経ってから障害になる。
農薬や添加物などの怖さはそこだと私は思います。

なので私は、自分自身や愛する人達が将来そんな悩みを抱えないための選択を継続しつつ、自分の周りにいる大切な方々にも選択するための情報をお伝えしていけたらなと思っています。

 知った上で選択肢を持って選択する

 知らずに選択し続ける

同じ「選ぶ」という行為でも全然違いますよね。

「美味しく安心安全な選択肢(野菜)を提供する」

それが私の農業女子としての使命だと思っています。
食育にも力を入れていきたいな。
そんな想いを少しでも実現できるよう、頑張っていきたいと思います。

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