見出し画像

車シロウトの新車購入記 ep3:私はコレで、CX-30を選びました

これまでの連載記事

1(3)結論

結論ファーストで書くとCX-30を選んだ。言い訳セカンドで、理由サード、といった構成で今回は行こうと思う。

2(4)言い訳

結局、人間そう簡単に変わらないものだ。つまり、いろいろ見て結局「マツダの赤が欲しい」から筆者は脱却できなかった。「できなかった」と書いたが、裏を返せば「信念を貫き通した」とも表現できよう。

「あー、あれ欲しいな。でも高いな」、そんなとき、結局買ってしまわないだろうか。「あー、転職したいな。でも勇気が出ないな」、そんなとき、結局転職してきた。「あー、こんな時間に食べちゃいけないのは分かるけど、飲み会帰りって異様に食欲出るんだよな」、そんなとき、結局コンビニでなんか買ったりラーメン屋に行ったりしてきたが、直近の宴席帰りは我慢できた。

ジョジョ5部で「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」というセリフがある。まさにそういうこと。筆者が最初の段階で「マツダ車を買いたい」と思ったとき、もう結論は決まっていた。結論が決まっている中で、さあいかに生きるか。これはニーチェも言っていることである。

3(5)理由

とはいえ、いくつかのそれらしき理由はでっちあげられそうだ。一応書いていこう。

まず、前回の最後で「5車種に絞った」と書いたが、コンパクトカーよりやっぱり広めの方が良いよね、トランクデカい方が良いよな、となりSUVにロックオンした。そのため、構図としてはカローラクロス・ヤリスクロスのトヨタ、CX-30のマツダ、2社の一騎打ちと相成った。

そこからCX-30に決めるに当たり、大きく悩んだのが燃費である。CX-30のエンジンはマイルドハイブリッドとディーゼル、2つある。一般にマツダはクリーンディーゼルという、時代に即したキレイなディーゼルエンジンの印象が強いが、街乗りメインの筆者には荷が重い。ディーゼルは短距離走行ばかりだと、いろいろ面倒らしい。

そのため買うならマイルドハイブリッドだが、トヨタのガチハイブリッドと比較すると、カタログスペックで燃費が1リットル当たり10キロほど劣る。走るか分からないが車の寿命までに10万キロ、CX-30の燃費がリッター15キロ、その他が25キロとすると、前者は6666リットル、後者は4000リットルを必要とする。これにガソリン価格160円を考慮すると、CX-30の方が43万円弱、ガソリン代が高い。加えて、取得時の税金でも10万円・・・とまではいかないが、ハイブリッドの方が得である。

つまり単純にコスパが悪い。しかし、なのである。コスパが良い車が欲しいなら、軽でも、もっと燃費が良いコンパクトカーでも良いわけだ。それでもSUVに心惹かれるものがあるのなら、その中でも最も心惹かれるものを買うべきではないか?

例えば顔つき。例えば流麗なボディライン。例えばピアノブラックをふんだんに使った内装。例えば深く、そして鮮やかな赤。

だいたいにして、なんだ、カローラクロスのあのエンブレムは。ロゴデザインも気に食わなければ、ハイブリッドだと青みがかっているのも気に食わない。ボディカラーの赤が最上級グレードでしか選択できないのも気に食わない。オートブレーキホールドから、どれだけ丁寧にエンジンを踏み込んでも絶対に走り出しでカクつくのも気に食わない。

右がカローラ・ハイブリッドモデルのエンブレム。こういう拡大画像で見るより実物を見た方が、ダサさが分かる。画像はWebメディア・くるまのニュース『なぜトヨタのエンブレムは統一しない? ヤリスとカローラなど車種別で異なる理由とは』より。

ヤリスクロスは、最初こそ見慣れなかったが顔つきは結構いいなと思う。ただ、シフトブーツがないなど内装の細かいところが気になる。やばい、これくらいしか文句つけられん。ああ、あれだ、マフラーがそのままむき出しなのもはしたない。

そもそもやっぱりトヨタが気に食わない。ここまで来たら、もうただのいちゃもんだ。

あっという間に納車

とまあこんな感じで自分を納得させてCX-30を契約したのが2月末。そこからあれよあれよと進み、なんと納車は年度内の3月下旬に。トヨタが不正騒動でしっちゃかめっちゃかになっているなか、さすがはマツダである。

いま、この原稿を書いている3日後に、納車日を迎える。次回はその感想や、事前に購入したアクセサリーなどを書く予定である。今回はここまで。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?