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『魔女の宅急便』でジジが話せなくなったけど。でも…の話

一番好きなジブリ作品はなんですか?

私の場合は『魔女の宅急便』


映画だけに限らず、「いい作品」というのは考えさせられるものが多い。
答えは観た人にゆだねられる。


私は読解力がとぼしいので、
映画や小説を読んだ後、いろんな人の考察をみて
「へー、こんな見方ができるのか〜」と、
”それぞれの答え”を楽しんでいる。


『魔女の宅急便』も昔からいろんなシーンでいくつもの考察がある作品だと思う。

しかし、私もこの作品については
セリフを空で言えるほど観てきたこともあり、
自分の見解をちゃんと持っていた。

自分と違う考えを否定することは絶対にしないが、
「そういう考えもあるか、けど私もこう思うねん!」ぐらい自分のとらえ方を言える珍しい作品だった。


有名な作品なので、内容について少し触れることをお許しいただきたい。


議論になるシーンの一つ。
ラストで相棒の黒猫のジジが「にゃあ」と言いながら主人公のキキの肩に乗る。

魔女の宅急便 イラスト
肩にのって「にゃあ」

私の見解は、

観ている私たち外野には何を話しているかわからないけれど、
彼らの間ではおしゃべりが復活した!


(はじめからジジの言葉はキキにしかわからない設定)

そのうえで、
「久しぶりに話した内容はどんなものだったんだろう〜」という妄想を数十年楽しんでいた。


が、

再び飛ぶことができる様になったキキ🎀ですが、#ジジ🐈‍⬛は喋らないままです。実はキキの魔女の力が弱くなってしまったからではなく、キキ🎀が新たな一歩を踏み出したからこそ、ジジが「ただの猫」に戻ったという事なんです。このことについて、#鈴木敏夫 プロデューサーは次のように語っています

「(ジジは)ただのペットじゃなくて、もうひとりの自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っているわけです」

アンク@金曜ロードショー公式Xより



え?


ジブリの親会社の日テレが、
プロデューサーの鈴木敏夫さんが
しゃべってないことを大前提にしている!!


視聴者には「にゃあ」でしゃべれないようにも見えるけど、
2人の間では会話しているんやと喜んでいたのに!
私の数十年は浅かった…。


絵画でも、映画でも
「作品は観た人の感じた数だけ答えがあっていいと思う」のだが、
作った側の人にそう言われると話が変わってくる。作者の伝えたいメッセージがあるんですもんね。


あぁ、なかなかのショックだった。
「一番好きなジブリは『魔女の宅急便』です」
を数十年。

魔女と猫の相棒関係がいいんですよ!
動物好きとしては、やっぱりおしゃべりはできるってことをこの作品でもいってくれてるわけですよ!

↑じゃねえよ。

知らぬが仏でした。涙


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