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風の谷のナウシカ

この記事のカバー写真は阪本が描きました(下手でスミマセン)。

   Aloha  from

   ケタ上げB2B

~Marketing  B2B Surfin' 23 ~

 by Surfrider

wave # 9:風の谷のナウシカ

こんにちは! 阪本啓一(JOYWOW)です。

テレビの情報番組で・・・めんどくさいから『がっちりマンデー』で(笑)、光でサビ落としするレーザークリーニングを見てびっくりしました。
これ、すごい技術ですよ。

早速ウェブサイト飛んでみました。

かっこいいよね。わかりやすい。

動画検索したら出てきた。

一つ気になったこと。テレビで映っていたのが、「どう見ても町工場」。
オフィスは馬車道とか日本大通りとか横浜のオフィス街にあるみたいなんだけど。

町工場が悪い、と言ってるんじゃないですよ。

「サビた鉄の棒」をレーザーできれいにするには、町工場のシチュエーションがぴったりだから。

もう一つ、TBS近所の中華料理店の使い込んだ鍋と包丁もきれいにしてました。

これ、ウェブサイトと落差でかくない?

繰り返します。誤解しないでくださいね。

中華料理店が悪いのではないですよ。とっても重要な用途紹介です。

ぼくが気になるのは、

「ブランド意識がどこまであるのか?」

です。

ある大手住宅メーカー幹部が「ビジネスの99%は、製品に関することだ」とおっしゃるのを目の前で聞きました。「だからうちはブランド作りはテレビコマーシャルに任せてます」と。

それでどんなコマーシャルかというと・・・あ。わかっちゃうからやめておきます(ああ。動画リンクしたい!)。

でもこれはとてももったいない姿勢です。

企業が自社の競争力を製品なり製造プロセスなりに限定するということは、自らの「優位なポジションを勝ち取り、はっきりとわかるブランド差異化」のための能力もまた限定してしまうことになります。

そしてこれは

製品のイノベーションにのみ集中するあまり、サービス・製品ともに優位性のある新しいブランドに敗北を喫する結果を招きかねないのです。

『がっちりマンデー』では、もう一社、すごい技術が紹介されていた。

厚さ0.02ミリの和紙だ。透けてる。なんか色っぽい(笑)
はい、オレ、えっちなんです。

美術の塗り替えや劣化した古い書物を復元させたりに使われている。

らしいのだが、マーケティングの「マ」の字も感じられない。

物体としての「薄い和紙」だけがオモテに出ている。

「企業が自社の競争力を製品なり製造プロセスなりに限定する」ワナにはまってしまっている。

もちろん、ブランド意識を感じられない。

もったいない。

WTPというのがあります。

Willingness to pay

わかりやすく言うと

「なんぼなら払う?」

という、お客さんの「支払い許容金額」。

原価1万円かかっていても、タダでも要らんやつって、あります(笑)
原価10円でも、1万円支払ってでも欲しいやつ、あります。

この「いくらなら支払ってもいいよ」がWTPです。

B2Cはここ、鍛えられています。

なぜなら、一般的なB2C商品の流通システムはこの20年、ずっと「バージョンダウン」してきていて、大手スーパー、コンビニは「価格が安いほうがいいよね」という幼稚な価値観で仕入先を困らせてきました。消費期限延ばしてくれ、とかね。幼稚。

コストコにせよ、業務スーパーにせよ「安い価格こそ正義」です。

なので、
B2C企業はWTP「いくらなら支払ってもいいよ」がイヤというほど鍛えられました。

ところが。
B2Bはここが甘い。

昨日、某企業のビジネスプランを見せていただいて、その中に登場する企業が4つも5つもあるので驚きました。

「これだけの登場人物がぶら下がって、それで価格は大丈夫なの?」

答えは曖昧でした。

関係する取引先の「顔を立てて」プランに乗っけているような、そんな気がしました。

そう。B2Bって、粗利率の設定も「なんとなく」が多い。
まして、「ブランド意識」なんていうのは、めちゃくちゃ低い。

なので、次回からはしばらくブランドの講義をしちゃいます。

「ナウシカ」と言えば「風の谷」です。ジブリも連想します。

映画しか観てなくて、コミック版は読んでない人でも、自然に「ナウシカ」と「風の谷」はつながります。映画さえ観てない人でも知ってます。

これがブランドです。

ここ、試験に出ます。

今日もお読みくださいまして、ありがとうございました!

皆さんにとってJOY+WOW+LOVE and FUNな一日になりますことを。

*ちなみに。

ナウシカはコミック版がおすすめです。映画はどこがいいのか、いまだに理解できていません。コミック版の1巻か2巻くらいの薄い中身で、ナウシカのテーマは全巻読んではじめて味わい、体験できるコンテンツだと思います。

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