若林さんと僕

号外も必要。
書きたくなった時に水曜以外の更新も。

僕は若林さんが好きである。
多分これを聞いている大半の人が、根暗で気味の悪い、ピンクベストじゃない方?と思うかもしれない。
僕も高校まではそっち側だった。

僕は高2か高3の時、図書館の掃除係だった時がある。
本棚をじろじろと見ている時に、一つだけ気になったタイトルの本があった。
それが、『社会人大学人見知り学部 卒業見込』だった。
その時は、なんだこいつと思っていたかもしれない。今でもこのエピソードを覚えているということは、それほど心の中で何かがうごめいていたのかもしれない。
若林さんとの出会いはここが始まりだった。

それからというものの、高校を卒業し、孤独の福岡浪人生活が開始する。
孤独といっても、4~5月は、高校の同級生に寄生していたと思う。
何こいつちゃんと勉強しているのか?と思われていたかもしれない。
もちろん、「ちゃんと」した勉強はできていない。
それでも、勉強には向き合っていたつもりだ。

浪人生活は、高校生活とは違う。
本気で勉強しているもの。チャランポランしているもの。アメニティルームでイチャイチャしているもの(ガラス張りだし、自習室の隣だし、でチェだぜと思っていた)。色々である。
もちろん僕は田舎育ちのよそ者。そして、周りは高校で友達だった子たちとつるんでいる。仲良くなれるわけがない。その点、浪人時代の友達であるゆたかの存在は大きかったのだけれども。

そして、浪人時代最大の事件が起きる。
僕はチャランポランのやつにキレたのだ。

とある授業の時である。
授業の席が一番後ろで、隣には控えめな性格であろう女の子が座っていた。
目の前にはチャランポランのやつがいる。
授業中しゃべっているし、スマホをいじって勉強をしているとは思えない。授業に集中することができない。隣の子もそうだったに違いない。
そして、授業終わり。キレるのである。
「授業真面目に受けているやつもいるからやめてもらえない?」と。
チャランポランは、はいはいはい。としか言わない。その態度もむかついた。
その後は、廊下ですれ違う度ひそひそと悪口を言われる羽目になる。
それだけじゃない。とある講師が「真面目な奴より授業聞いてない奴のほうが成績はいい」と言ったのである。周りは笑い声に包まれる。圧倒的敗北感だ。
僕は、浪人生と仲良くなれないと悟った。

これ以外にも、高校時代のとある先生に「正直者が馬鹿を見る」の例として僕を上げていたらしい(卒業していくらか時がたった後に知った)。
思っていたとしても言うなよ。例に僕を上げるなよ。ていうか俺はそれほど正直者ではない。
世の中が正しくあるべき存在は、たいてい後ろ指を指され、バカなのだろう。
ならいっそ、斜に構えていいんだなこのやろう。愛嬌の無いひねくれ時代が浪人から大学卒業まで続くことになる。

そして浪人の夏あたり。ロシアW杯も終わり、ゆたかと出会うことでアイドルにハマることになる。心の支えがいないとハマるのだと思う(これはアイドルの方に失礼だよな…。すみません)。
オタクの始まりは、東村芽衣さんのカラーガードを見たあたりからだった。
それを見た、日向坂(当時けやき坂)の冠番組のMCをしていたのがオードリーだった。
若林さんとの再会である。

それからというものの、SCHOOL OF LOCK! や、レコメン!を聴いていたこともあり、オードリーのオールナイトニッポンも聴くようになった。今では、実験中のお供である(もちろん源さんも)。

そこからだ。若林さんの沼にハマったのは。
在るべき姿や普通という概念に違和感を覚えることは異常ではないのだと。
エッセイやラジオ、あちこちオードリーに激レアさん。オドぜひ。0時の森。
オードリー。いや、若林さんの考えや生き方に共感し、心が惹かれる(ピンクベストさんのキャラももちろん好きですし、生き方としてはTAKUYA∞さんに憧れる)。

浪人後、大学時代の初めの頃は、浪人時代の引きずりと、斜に構えることがかっこいいと思っていた痛い時期であったため、友達が多いとは言い難かった。いや、普通に少なかった。バイト先でも、自分を見失いやらかした。
色々な人たちと出会い、そこまで仲良くなるわけでもない人たちでさえも、自分の見せ方を気にしすぎてしまう。自分を客観視することが多くなったがゆえに、本当の自分を見失うことが多すぎた。

そんな中、『だが、情熱はある』『LIGHT HOUSE』
これらに支えられることになる。若林さんの人生に自分は勇気づけられたのだ。
そしてあの日、なんだこいつと思った著書『社会人大学人見知り学部 卒業見込』を読了した。自分のどうして?や、なぜ?が他者から生まれるだけであって、罪に問われない限りなんでもありだと思えるようになった(まあ人の目は今後も気にするのだけれども)。まあ他人をそういう目で見る暇がないほど充実しているのだけれども。

今後も、東京ドーム公演までの道のり。お世話になります。
もちろんそれ以降も。

あと一つ。
『だが、情熱はある』を見ていて、若林さんの成長にとても感動した(もちろん山里さんも)。
多分これは、若林さんに失礼かもしれないが、僕は「人の成長」が好きなのかもしれない。
日向坂なんて、けやき坂からのサクセスストーリーに感動しましたし、教員免許の取得を通じて、若い世代の成長に興味を持った。

結局、人のこと気にしますやん。『砂漠』にでてくる西嶋君の考えも好きなんです。

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