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高血圧、更年期障害、不妊症、アトピー、あらゆる病に関係していた松果体とは?

松果体は、ラテン語で松ぼっくりを意味します。脳の中にある小さな豆粒のような形をした腺で、長さ約0.3インチ、重さ約0.1グラムで非常に小さいです。松果体は光を感知する器官とされ、光を感知してメラトニンを放出する経路で目とつながっています。

17世紀の哲学者・科学者であるルネ・デカルトは、松果体を「魂の主要な座であり、すべての思考が形成される場所」とみなしていました。「我思う故に我あり」で有名な方ですね(^^)

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スピリチュアル

スピリチュアルでは、第三の目と言われ、スワミ・サティアナンダ・サラスワティは、著書『クンダリーニタントラ』の中で、「『直観の目』とも呼ばれ、自己が意識の異次元に入るための入り口である」と述べられています。


メラトニンの睡眠への働き

メラトニンは、睡眠パターンを調整する役割を担っていることでよく知られています。睡眠パターンは概日リズムとも呼ばれて、松果体は体内時計を調整するメラトニンの主要な分泌部位です。
メラトニンの分泌量は、人が浴びる光の量によって変わります。暗闇の中で大量に分泌され、光があるときはメラトニンの分泌が抑制されます。逆に一日中太陽の光を多く浴びると減少します。そうしながら、日照と暗闇を感知して私たちの体内時計を調節しています。

実は、脳は髄液を使って睡眠時に脳に溜まった有害物質を排出しています。松果体は、脳脊髄液に囲まれて脳脊髄液に浸されている状態です。つまり、松果体が働かないと浅い眠りで疲れがとれないだけでなく、脳内の解毒も滞ってしまうんです。それぐらい睡眠の質は大事です。

ちなみに睡眠の質に影響を与える要因の一つにブルーライトもあります。ブルーライトは、メラトニンの生成を最大4時間抑制すると言われていますので、できるだけブルーライトは避けた方がいいのかもしれないですね。入手しづらいかもしれませんが、LEDではなく、ハロゲン電球や従来の白熱電球を使うのもいいと思います。そして、就寝時には、寝室をできるだけ暗くしましょう。

太陽の光を浴びることも重要です。目が正常に機能するためには、日光を浴びる必要があります。太陽と暗闇の両方が松果体の機能を活性化し、松果体には光の信号を受け取る受光器によりメラトニンを生成します。寒い時期になってきましたし、女性は日焼けが気になるところもあるかもしれませんが、日光にあたることはメラトニン生成するためにも大事です。

松果体

松果体とビタミンDの関係

メラトニンはいきなり生成されるのではなく、トリプトファンからセロトニンに、そしてメラトニンへと代謝されながら生成されます。暗闇に反応してセロトニンが代謝されはじめ、目が光にさらされると、体内でビタミンDのを使ってトリプトファンをセロトニンに代謝します。ちなみにトリプトファンはタンパク質に多く含まれますが、植物性から摂った方が吸収しやすいそうです。動物性で摂るなら、ささみや魚など脂肪分が少ないものと炭水化物を一緒に摂ると◎です。そう考えると、和食って最高ですね🥰✨

松果体とホルモン

少々ややこしい話になってきますが、松果体→視床下部→下垂体→内分泌腺という流れで、松果体は内分泌系のホルモンをコントロールしています。体はホルモンのバランスが崩れると簡単に体調が悪くなります。それぐらいホルモンも重要な働きをしています。

松果体は、下垂体の2つの葉(下垂体前葉・下垂体後葉)からのホルモンの放出し、身体の指揮者として脳下垂体からのホルモン分泌を司ります。

松果体と関係する内分泌腺(ホルモン)は以下の通りです。

甲状腺(細胞のターンオーバーのための甲状腺ホルモン)
副腎(コルチゾール、ストレスホルモン)
胸腺(免疫細胞のためのチモシン)
膵臓(インスリン:血糖値のバランスを整える)
卵巣と睾丸(性ホルモン)
体内の非内分泌器官の一部

視床下部や下垂体をはじめとするホルモンを経由して全身に信号を送っています。

松果体と9つのホルモンの役割

1. 成長・発達
成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。松果体から分泌されるメラトニンは、成長ホルモンの分泌を調節します。

2. 体温
概日リズムのサイクルでは、メラトニンレベルがピークに達した時に体温が下がります。松果体は、日中の体温の上昇に関連する体温調整をするホルモンへ指令を出します。メラトニンが高いとき、体温は睡眠のために最も低くなります。

3. 血圧
睡眠サイクルは血圧と関連しています。概日リズムは心拍数や循環器系に働きかけます。メラトニンは血圧の調節に関係します。

4. 水分バランス
水分バランスは、抗利尿ホルモン(ADH)は脳下垂体から分泌されます。ADHは、腎臓での水の再吸収を増加させることにより、体液の浸透圧を調節します。体内に分泌されると、尿中の塩分濃度を介して腎臓に水分を蓄えるように信号を送ります。

ラットの研究では、松果体を切除するとADHのレベルが上昇することがわかっています。メラトニンはこれらのレベルを低下させ、松果体が体内の水分バランスに影響を与えていることを示しています。

5. 代謝と体重増加
メラトニンは膵臓の受容体に結合し、一晩の断食(睡眠)中に血糖値を安定させるため、インスリンの分泌を抑制します。メラトニンは、体に脂肪を蓄積させるホルモンであるレプチンのレベルを下げることが知られています。

6. 不妊症と生殖
松果体は女性と男性のホルモンの調整にも関与しており、生殖能力月経周期にも影響を与えています。女性ホルモンは、松果体で生成・排泄されるメラトニンが大きく関係しています。卵巣を刺激してエストロゲンを分泌させます。研究によると、目の不自由な女性の場合、月経サイクルが早く始まるそうです。
男性の場合、これらのホルモンは精巣を刺激してテストステロンを分泌させます。男性では、メラトニンがテストステロンの分泌に影響を与えます。

光が不足すると、男女ともに不妊症になる可能性があります。

7. 免疫系と腫瘍の抑制
松果体は免疫反応を制御していて、神経内分泌系の最重要器官として免疫系と密接に関わっています。

免疫系が体内の異物を検知すると、松果体にその情報を伝えます。松果体は、外部からの毒素に対する反応を指示します。松果体は、メラトニンや多数の神経伝達物質、ホルモンを介して機能する言語とも言われ、病原体を殺す能力を持つ抗体であるナチュラルキラー細胞を作り出すことができます。メラトニンは、腫瘍抑制のための免疫防御プロセスを活性化します。

8. 老化防止と抗酸化作用
酸化ストレスは、老化の主なメカニズムの1つです。メラトニンは強力な抗酸化物質でもあります。ビタミンEよりも200%多い抗酸化力を持っていることがわかっていて、グルタチオンやビタミンC、ビタミンEよりも酸化ダメージの軽減に優れています

9. うつ病、不安神経症、精神的健康
うつ病や不安症などの気分障害は、メラトニンの機能障害に共通の原因があると考えられています。 精神的な健康には、神経伝達物質であるセロトニン(※メラトニンはセロトニン由来で生成されます)とドーパミン(やる気を出すホルモン)のバランスが関与していることが知られています。

このように松果体とホルモンは密接に関わっていて、松果体に支障が出るだけで、高血圧、アトピー、太りやすくなる、水分代謝が悪くなる等、様々な体の異変をもたらします。また、メラトニンの分泌量が少ないと、不安感、甲状腺ホルモンの分泌量の低下、更年期障害の症状などにもつながります。メラトニンが過剰に分泌されると、低血圧、甲状腺や副腎の機能低下により風邪をひきやすくなったり、アトピーになることも。こうやってみると、たくさんの病気は松果体を意識することで防げそうですね🤗


松果体の石灰化

松果体に支障がでるときは、どんなときでしょうか?実は多くの人が添加物に含まれる化学物質薬の副作用により松果体が石灰化しています。

松果体の石灰化現象は、若年成人に典型的に見られ、2歳の子供でも観察されています。石灰化の割合は国によって大きく異なり、年齢の上昇と相関していて、17歳までにアメリカ人の40%に石灰化が起こると推定されています。松果体だけでなく、関節や心臓弁、乳房組織などにも結晶ができることも。

松果体が石灰化するとメラトニンが生成されないため、睡眠の質が悪くなります。例えば、日中に眠気を感じても、夜になると目が覚めてしまうことがあります。


松果体の支障はあらゆる不調を体にもたらしますので、薬とうまく付き合うことと、少しは添加物を意識し、栄養を考えて食事をし、日光に当たる生活を送ることが望ましいと思います。


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