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現場理解と組織づくり

VUCAの時代では、現場最前線にある社員が自ら考え、自ら行動する組織こそが強いと常々思っているのですが、そのようにするためにはどうするかについて考えています。

たとえば、あるルールを徹底させるためには、当たり前のことですが、
・目に見える形にする(社内ルール化)
・それを掲示する
・管理責任者を明確にする
・できているかどうかのモニタリングをする
・違反した場合の罰則をつくる
などが考えられます。
しかし、ここでずっぽり抜けるのが、感情の問題です。



理屈はわかるがやりたくない、という問題があるのです。
その理由はさまざまですが、大別すると、
①そうはいっても事情がある
 ・ノルマがあるので別のことを優先せざるを得ない
 ・別のルールと齟齬
 ・多忙でできない
 ・評価に反映されないので、”やったもの損”
 ・現実にはムリ
②とにかく気に入らない
 ・上司ができてもいない、やったこともないことを押し付けている
 ・言い方が気に入らない
 ・そもそもこの会社(組織)のためになんて思っていない←深刻
などがあります。

では、この問題を解決するにはどうしたらよいか?

それはズバリ「現場との対話」しかないと思います。
しっかりと現場と話し合う。

まずは経営層が話を聞き、本部長が話を聞き、中間管理層が話を聞く。現場を熟知し、実際に行動変革する人たちのことをとことん理解し話を聞かないとルールが回らないし、図のように面従腹背や無気力集団をつくってしまうリスクもあります。

もっといいのは話を聞くだけではなく、実際に現場に立って、現場に身を置くことですが、そこまでやらないとポーズだけの現場理解になってしまいます。

実はルールづくりや指示をどううまく展開していくかの一つひとつがまさに組織の性格を日々つくっていると言えるので、組織マネジメントに携わる人はまさに毎日万事が実践だと言えます。