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弟の夫を読んだ ーいつのまにか無知な私が差別をしてしまうことー

このnoteは、こまどりの別ブログから移行されたもの(を少しだけ読みやすく日本語編集したもの)です。元記事はこちら

きっかけはLINE Newsで、よくある、漫画のアニメ化ニュースを見た時だった

話題になっているものはとりあえず読む、というミーハー心で、LGBTに興味があるから、ということも全くなく、ひとまず第1巻をAMAZONで買った。

正直なところ読むまでは、

「私はLGBTについて、特段よく知ってるわけではないけど、だからといって友達がカミングアウトしたとしても、差別するとか、距離を置くとか、そういうことはしないだろうな」

そんなふうに、自分は無差別主義者なんだ、と思っていたけれども、この本を読み進めていくうちに、主人公に感情移入し、夏菜(主人公の娘)の純粋さにハッと気付かされることが何度もあった。

上記した記事の文章を引用させてもらうと、

例えば劇中で夏菜は「マイクと涼二さんはどっちが旦那さんでどっちが奥さんなの?」とマイクに尋ね、マイクは「奥さんはいません。どっちもハズバンド(husband、夫)」「奥さんは女の人でしょ? 旦那さんは男の人でしょ? 私と涼二どっちも男。だから私の夫が涼二、涼二の夫が私」と答える。ヘテロの人間は時に同性愛者の人々に対して男役、女役という自分たちのステレオタイプに当てはめようとしがちだが、これを食卓の何気ない会話のなかで正してくれる。
と、いったように、LGBTの人たちに対して、「自分たちの型にあてはめがち」なところだったり、「自分たちだったら普通なことを異質だと感じてしまっていること」なんかをちゃんと整理して、伝えてくれる。


今回のポストで本当に書こうと思ったのは、LGBTの話ではない

そこではなくて、「自分の視点」でしか語れないことって、往々にしてあるなあ、と改めて気付かされましたってことで。

何も知らないけど、知ろうとはせずに、「あの人は理解できない」といってしまったりすることって、誰にでも初心者の時はあると思っていて、ただ、それにずーっと気づけないことは結構キツイなあと思う。

それは自分が、相手について無知なことを知らないまま、相手を卑下したり、差別的なことを知らぬまにしてしまっているかもしれないことでもあると思っていて、今更ながら、無知の知、とは大切な言葉だなと再認識した漫画だった。

もちろん、世の中の全てのことを知ることは無理なわけで、知れることであったとしても、相手のことを知ろうとすることにも労力はかかるし、心を開いてくれなければ、難しいものである、という前提もありつつ、
少なくとも「自分は相手のことがまだ理解できていない」という前提は自分の中でしっかり持たなければならない。大事だけど、時々忘れちゃうよね😞


今いる環境の中では、仙人みたいな先輩や上司が多くて、働き方はもちろん人間としての生き方も尊敬できる人たくさんいる。自分もそういう人間になりたいなあ


終わりに

全然漫画の話からそれていったけれど、ふつうに漫画としても面白く、LGBTの人たちが築き上げてきた文化の理解もできる。


全4巻で休日に読みきれちゃうボリューム感なので、ぜひ読んでみてくださいね。

あと、無知の知については、色々な捉え方があるので、今回は単純に「自分に知識がない・相手のことをまだ全ては理解しきれていないと自覚している状況」と捉えてください。

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