玉置こさめ

百合関連ライター・小説屋/「百合の世界入門」(玄光社)寄稿、「百合展」の取材(2016…

玉置こさめ

百合関連ライター・小説屋/「百合の世界入門」(玄光社)寄稿、「百合展」の取材(2016-2018年)等を行う。記事寄稿先:ガジェット通信・コミスペ!/「初恋シグナル」(favary)百合ルートのノベライズ(パルソラ)担当。/「ゆりがたり」発行者。百合創作小説の執筆が好きです。

最近の記事

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これまでに出した百合小説を紹介します。

これまでにkindleで発行した百合小説をまとめてみました。 腐女子百合小説 「あのこにヒミツを知られたら」豊田あしほは生徒会長。 生徒の手本となるために自分の『趣味』を隠していた。 ある日共通の趣味をもつ御剣蘭(みつるぎらん)にあっさり暴かれ本性を紐解かれてしまい、ついには恥ずかしいことを強いられるように。一方、蘭にも秘密があるようで…!? 教師や不良やオタクたちを巻き込んで展開される腐女子×腐女子なガールズラブコメディ、開幕。 ↓本編です。 番外編もあります。脇役メ

    • 2023に遭遇した百合・ガールズラブ、或いはそれ以外の備忘録②「ROCA」「花の雨が降る」

      2023年は柴島美乃に出会い、吉川ロカ(本名:露花)に遭遇した年といって差し支えない。 何の話かといえば、いしいひさいち先生の作品「ROCA」の話だ。 主人公は吉川ロカ。ありふれた女の子がどうでもよからざる才能を見出され、柴島美乃という同級生に支えられて歌手をめざす友情物語。歌手といっても日本の歌謡曲ではなく『ファド』というポルトガルの国民歌謡だ。 路地で歌い始めても最初は客がつかず、客がついても中には妙なのが紛れている。けれど、信用のおける大人たちや心底陶酔するファン

      • 各ブログ案内

        現在、内容ごとに掲載箇所をふりわけて文章をつづっているので、それぞれの特徴をまとめておきます。小説作品でなくブログの話。 ★無料で読めるもの★ ☆note…百合系のコラムやレビュー。ここです! ☆OFUSE…リアルタイムで日記をつづっています。会員登録すれば無料。レターという方式で送信するので、後から登録しても先の分は遡れないようになっています。無料なので読みたい方はどうぞ。 ☆しずかなインターネット…OFUSEに掲載した日記のなかから一部を三ヶ月遅れで掲載します。 O

        • 2023に遭遇した百合・ガールズラブ、或いはそれ以外の備忘録①「作ってあげたい!よもつご飯」

          オープニングは主人公・凪子(なぎこ)の亡き恋人マリが湯気のたつ食事を差し出す場面から始まる。おいしいご飯と生前とかわらない姿の恋人。幸せな光景に見えるが、凪子は冒頭からその状況に違和感を覚え焦っている。そう、そのご飯はただの食事ではなくよもつへぐい。食べたら元には戻れない死者の国の食べ物だからだ。 果たして凪はマリのぐいぐいくるすすめに耐えられるのか。 百合でえがかれやすいモチーフに生と死の境がある。そのあわいや機微、儚さが少女性と相似するものとして表現されやすい。死後と

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        これまでに出した百合小説を紹介します。

        マガジン

        • 路地裏記
          5本
        • ひとり、百合を語り読む。
          8本
        • ブクマ
          1本
        • 百合小説 試し読み
          8本
        • ゆりがたり
          6本
        • 百合を語り読む。~「さらば友よ」/約束の苺~
          3本

        記事

          書楽というともし火

          町にはどうしようもなく書店が必要だ。 ふと思い立って行く、待ち合わせまでの時間をつぶす、大切な人をつれていく、切羽詰まって駆け込む。 どのような接し方だとしても、街角に書店はあってほしい。 阿佐ヶ谷書楽はまさしくその情景そのものと呼べるスタンスの、愛される書店としてそこにある。 平台に新しいハードカバーが並び、一般書籍とコミックと学生のための問題集、趣味の専門書があり、奥には名作古典の文庫や新書。 あたりまえの書店、というスタンスが、実はこの十数年来はそれだけで生き残れない時

          書楽というともし火

          おすすめの「タイの百合小説」診断テスト

          久しぶりのnote記事です。 先日、百合好きVirtual書店員湯町りこさんと行ったコラボ配信で、タイ百合小説診断テストを行いました。 そちらを万人向けに作り直したので、ここに置いておきます。 作り手の玉置はタイ語が読めません。発音やあらすじに謝りが含まれる可能性があります。曖昧な箇所は()で補記しています。 正しい内容をご存知の方はお知らせくださいましたら幸いです。 それはそれとして、直訳を載せた方が良さみが伝わりそうな箇所はそのままのせています。 ではでは、遊んで

          おすすめの「タイの百合小説」診断テスト

          noteを再開します

          2021-2022年の履歴長らく手付かずだったのですがさすがに記録したいことがたまってきましたので再開します。2020年以降、色々活動していましたがインタビューはコロナの影響で控えていました。 その間何をしていたかというとずっと吸血鬼百合やら異世界百合を書いていました。もうここらで、さすがにまとめて載せておかないといつ何を出したか熱気にやられて忘れてしまう。 2021-2022年の活動内容や出版物のまとめです。 2021 KDP出版『ハードモードをやめました: 悪役令嬢が現

          noteを再開します

          GirlsLoveFestival 30回記念誌 『Lumis Eterne2020』に参加させて頂きました。

          既にブログでお知らせしていますが、GirlsLoveFestival 30回記念誌 『Lumis Eterne2020』に「春宵」というオメガバース短編小説を収録していただいています。参加されている方々が素晴らしく、名を連ねるだけでも光栄です。 拙作のサンプルはこちらからどうぞ。 オメガバース×家長制度×百合という、暗くて重くてシリアスな小説です。COMIC ZINさんやイベントで販売されているので、ご興味ある方は是非お求めください。 末永くGirlsLoveFesti

          GirlsLoveFestival 30回記念誌 『Lumis Eterne2020』に参加させて頂きました。

          百合のグッズができました。

          百合がほしいですか? 大丈夫です。 衣食住、百合。これは人間の生活を築く基礎といわれています。 あなたが百合をほしがるのはそんなに不思議なことではありません。人類の根源的欲求に応じ、私は、これまでに発行したキンドルや同人誌の表紙イラストをあしらった百合のグッズをBOOTHで販売させて頂くことにしました。 第一弾は『あのこにヒミツを知られたら』豊田あしほ+御剣蘭のアクリルキーホルダーと『愚図にトリセツは存在しない』佐藤みやび+白石いづるマグカップです。 恋とも愛ともつ

          百合のグッズができました。

          『ゆりがたり: 第三回』結野ちり先生の回のマガジンを価格変更しました。

          「ゆりがたり」よりお知らせです。 『ゆりがたり: 第三回』結野ちり先生への還元期間が終了しましたので、同回のマガジンを価格変更しました。 400円から250円とお求めやすくなりましたので、安く入手されたかった方や今後もゆりがたりを継続してほしい方はこの機会に是非ダウンローーーーードして頂けましたら幸いです。 『百合がたっぷり☆ゆりがたり』(今考えたフレーズ)を今後ともよろしくお願い申し上げます!

          『ゆりがたり: 第三回』結野ちり先生の回のマガジンを価格変更しました。

          伝統工芸SF百合小説のこぼれ話/鉄器風鈴・御殿風鈴

          本年ようやく「風令師椿」という百合小説を一冊の電子書籍にまとめることができました。伝統工芸を素材にした百合の話を書きたいと思い立ったのが2008-2009年頃でしたから随分時間がかかりました。伝統工芸を素材にした百合の話を書きたい。なるべく東西南北を網羅できるような話がいい。そんな一心で書いたお話です。 風令という魔法道具を結び目として全国を巡る大河年の差百合小説です。 ただ、この記事の主旨はどちらかといえば百合とかどうとかいうよりも、御殿風鈴と南部鉄器が素晴らしいという

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          伝統工芸SF百合小説のこぼれ話/鉄器風鈴・御殿風鈴

          文字ラジオ『ゆりがたり』第四回 天然と純真のヒーラー 黄井ぴかち

          ☆『羽山先生と寺野先生は付き合っている』(以下、『はやてら』)についてお伺いしたいんですが、話の上で一番「他の作品にない」と思ったのは「優しい世界」的なところがあると思うんです。その前に『デミライフ!』を描かれていて、元々どちらかというと学園生活を描いていた。けれど今度は社会人になったじゃないですか。 「そうですね」 ☆単行本のあとがきに社会人百合が好きと書いてあったと思うんですが、元々社会人や大人百合が好きだったんですか? 「元々雑食なのでどれも好きという感じです」 ☆最初

          文字ラジオ『ゆりがたり』第四回 天然と純真のヒーラー 黄井ぴかち

          文字ラジオ『ゆりがたり』第三回・ブラッディ・ロマンスの射手 結野ちり

          ☆最初に『スカーレット』を見て思ったのが「絵がきれい」なんですよね。美しい、画力がずばぬけているじゃないですか。漫画家さんにとっては基本的なことで伝えづらい点かなあと思っていたんですがSNS上で、もっと言ってくれていいのよと仰っていたので。 「ああー! 書きました」 ☆それを見て「あ、言っていいんだ」って思ったんです。実際絵がすごい綺麗だと思って。 「そう言っていただけると本当にある意味話を褒めていただけるよりも嬉しいんですよ。絵にわりとコンプレックスっぽいものがあったので。

          文字ラジオ『ゆりがたり』第三回・ブラッディ・ロマンスの射手 結野ちり

          文字ラジオ『ゆりがたり』第二回・キンドル版発行+第三回の告知

          いつも「文字ラジオ・ゆりがたり」をご覧頂きありがとうございます。 電子書籍発行のお知らせです。 文字ラジオ『ゆりがたり』『第二回・エモーショナルな魔法使い あおと響』の電子書籍が12月8日に発行となりました。定価は400円。 note版は200円から無料に変更し、掲載範囲を縮小します。 「ゆりがたり」の概要は下記でご覧いただけます。 また、近日ゆりがたりの第三回を公開予定です。 第三回目のゲストは結野ちり先生です。 どうぞお楽しみに!

          文字ラジオ『ゆりがたり』第二回・キンドル版発行+第三回の告知

          kindle unlimited対応はじめます。

          既にキンドル対応しているマガジンにつきまして、noteとの併売という指針でしたが、当初の方針通りにnote側の公開範囲を狭めて無償化することにしました。 noteとキンドルで価格差が出てしまうことによりキンドル側の在庫が動かず、値上げ後のnote在庫も動かず、またキンドル移行後数か月分は取材対象の作家様に還元の約束をしているのですが、note側で販売が継続されていると売上が分散されてしまうためです。 最初、キンドル販売開始後はnote無償化で予定していたのですが、note

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          文字ラジオ『ゆりがたり』メールインタビュー・深海紺/センシティブ同居譚「春とみどり」の話

          センシティブな感情表現が胸を打つ同居譚「春とみどり」。その作者である深海紺先生にメールインタビューをさせて頂きました。 ――まずは作品について伺いました。 ☆「春とみどり」は居場所のないアラサーで冴えない性格のみどりと、かつてみどりの親友だったつぐみの遺した娘・春子の同居物語です。また、「メメント・ブルー」(☆)は、図書委員・圭が、女の子が好きな幽霊・ミサオとふれあい、ミサオがかつて好きだった秋吉薫先生との関係を通じて、恋を自覚する物語でした。世代の離れた絆、そうした関係

          文字ラジオ『ゆりがたり』メールインタビュー・深海紺/センシティブ同居譚「春とみどり」の話