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ジョークの教養

アラン・メンケンのコンサートに行った時のこと。

半生を振り返りながら、作曲した曲を弾き語るアラン・メンケンのステージに感動した。

作曲した経緯、作詞家と組んだ背景、心境など、作曲家の苦悩と喜びを垣間見、感動した。

アラン・メンケンの語る言葉はあらかじめ練られていたのだろう、話すと同時にモニターに日本語訳が投影された。

いや、同時にというのは語弊がある。
正確には“話しているセンテンスが丸ごと”投影されていたのだ。

それはつまり、合間合間に挟むジョークのオチまで映っていることを意味する。
偉大な作曲家が、トークの合間に挟むジョークのオチを言う前に観客が笑い、オチを言う頃には静まり返る。

こんな辱めが許されるだろうか?
よしんば、どんなにAIが進歩したとしても外国語を学ぶ意義はここにある。

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