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[短篇] クライアントをまず疑う。

受託として仕事をしていく場合、発注主としてのクライアントが存在することになる。正論としては、発注元と受託先は対等の関係であり、どちらかがもう一方に従属することはない。ただ、現実には多かれ少なかれそのような不均等な関係になることは多い。ただ、その是非が本題ではなく、本稿は「敢えてクライアントに逆らってみよう」という話である。

別にクライアントと喧嘩をしろというのではない。疑ってみる、逆らってみる、というのは、クライアントの要求や要望に対してであり、本質的にその要求は正しいものなのか?その要求に応えたらクライアントのビジネスは改善するのか?ということについて確認する行為を指している。

クライアント側にも不安があり、答を探していることが多い。そんなクライアントが取りまとめた要求事項は必ずしも正解とは限らない。受託という外部だからこそ、知らない顔をして「それ本当ですか?」と疑ってみることもできる。WhatやHowの話はさておいて、Whyのところを掘り下げてみる。そういう対話を重ねていくことで、徐々に要求の精度を高めていき、その先に真の課題解決があり、クライアントとの信頼関係を高めることにも繋がるのだと思う。怒られちゃったら素直に謝りましょう。

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