見出し画像

≪お義母さんあなたが大嫌いです≫不倫、借金 怒涛の始まり その2

さて。続きです。
始めて読む方はその1迄お戻りください。

5社からつまんだ件については、なぜそうなってしまったのか説明しないといけません。
まず、金融会社から借りたお金は最初は3万円とかだったらしいのです。
その際に姑の名義で金融会社のカードが作成され、それをあろうことか、姑は交際相手の男性に「このカードで借り入れしたお金を返済してね」とカードを渡したそうです。
渡した事によってどうなるかは皆様ご理解いただいているでしょうが、当然のことながら、そのカードは返済も出来れば借り入れも出来るのです。
交際相手は、姑名義で作ったカード合計5枚で、まず借りたお金を最初は返していたんだと思います。返済をちゃんとしていると借入金の枠が広がり最初はマックス10万円しか借りられなくても次には30万迄借りられるようにと言うように、枠が広がることを利用して、交際相手は借りたら返済してまた更に多めに借りるというようなことを繰り返し、5社総額300万迄増えトンずらしたという訳です。

実際のところその相手に返済義務はあるのか?
ありません。
だって姑名義ですから…。
ここまで読んで皆様はこの愚かな姑にきっと呆れかえるしかないと思います。私も皆様同様に、こいつ…頭おかしいのか???と呆れすぎて怒りを超えてスーッと寒くなったことを思い出します。

それでも多少でも返済義務が無いとわかっていても、交際相手からいくらかは回収しないといけないのと、まずはこれ以上借り入れされないようにカードを回収しないといけません。ここまでくると、私一人で対応する限界を超えているので、これはもう主人に話しました。

こういうときって…男ってなんていうんだろう。役に立たないというか…感情だけで具体策を見いだせないというか、とにかく主人は、今まで見たことがない鬼の形相で怒鳴り散らし、怒りの沸点を通り越し発狂・絶叫していました。
そうですよねぇ…借金こしらえた上に、不倫て…。
まず40近い(当時)息子が65近い母親の不貞を知るって…ダブルパンチですよ。主人はすぐに兄に電話して同様の事実を伝えると兄も激怒。
もう二人ともパニックです。
私はなぜかその様子を冷ややかに見ていました。

…うん。だってうちの親は、まずそんなことしないもん。今も夫婦仲よくやっているし、どう考えたって普通じゃない。だからなんていうか…人んちの異常事態をテレビで見ているかのように、シラーっと見ていました。

舅はどういう人かと言うと…いい人です。ですがこの事件が起こる数年前に、パーキンソン病を発症し、頭は元気ですが、歩いていても突然一歩が出なくなり転倒してしまう事もあるので、自宅にいることが多かったのですが、まさか夫がそんな状態なのに、不倫とかね…

もういろいろヤバイでしょ?

で、さぁ兄弟、母親集まってどんなことになったかと言うと、もう戦争ですよ。戦争!

兄弟は父親には「絶対にそんな事を話せない」ってことで我が家に集まり、主人、主人の兄は2人でこぞって姑をなじり「ばかか?」「頭がおかしいのか?」「死んでくれ」と発狂しながら怒鳴って居ました。
実際どう解決すればいいかとか具体案も出ず、とにかく二人とも母親の不貞にえらく傷ついたのでしょう。死んでくれと怒鳴り散らすばかりでした。
そこでゴメンナサイとなく姑ではありません。自分の所業を棚に上げて、主人の兄に向って、「親に向かって死ねとはなんなのよ!お金が無いのはもともとは一緒にあんたがマンションのローンを払うって言ったのに結婚したら知らんふりで何もしてくれなったからでしょ!」とか、お兄さんのお嫁さんの悪口を言い始めたりと、ものすごい無理くり自分が都合がいいように話をすり替えようとして反撃したりと、黙っていないのです。そうなるともう収拾がつきません。3人で言い争いまくりで完全に姑が100パー悪いのに、謝らないという恐ろしい地獄絵図が展開していました。

まぁまず、話が進まないから、私が最終的に割って入り、その交際相手の住所を知ってるか?とりあえずそいつを一回捕まえようって事で、姑から住所を聞き出し、後日、主人と主人の兄、私の3人で、その交際相手が居そうな時間帯に車で向かいました。
さて。その相手がどんな人物なのだろうと興味があるところですが…

実際はさらにドンびく実態でした。
まず、家。
くそボロイ…っていうか家ではない…何だろう?
昔の苦労した漫画家の卵たちが集まるドラマとで出てくるやつ…
トイレ、洗面は共同で、部屋は3畳ぐらいで、ドアもカギはあの何ていうの?掛け金ですよ。なんて言ったらいいんだろう、カチャって引っかけてクルッと回してそこに錠前をかける外の倉庫とかにかけるやつ。
そんで部屋と部屋は壁1枚みたいなボロボロのナントカ荘って感じのところで。とにかくお金は無いだろうなって感じの家でして…

それで、とりあえず男二人なだれ込んだら逃げられるので、私がそーーーっとまず部屋に居るか確認しに行って、居ると合図したら2人でわーーーっつと部屋に上がり込んで男を捕まえたらしいのです。

らしいのです。っていうのはさすがに女の私がそこに行ってなんかあったらなので私は車中待機でした。

小一時間経って戻ってきた2人の顔は、疲労の色が前面に出ていました。
まぁどうせ成果は無いだろうが「どうだった?」と聞くと。
とにかくカードは全部取り返したと。お金も家じゅうを探したけど、タンスの奥に取っておいた2千円札と小銭だけだったと。日雇いの仕事で定職にもつかず今は持ち金がそれしかない上に、すでに自己破産しているから自身は直接金融会社から借りられない身だという事。
そして今後については出来るだけ姑に返すと念書を書かせて帰ってきたが、それもまた実際は意味のない念書なのである。
そしてその当の本人は65の婆さんを色ボケさせるだけの草刈正雄みたいな色男か確認すると。
「全然だよ…小男でひょっとこみたいな顔をしてて…全然…」
もう主人は話すのすら辛そうでした。

もちろんその数か月後にはその交際相手は姿を消し、今現在になっても連絡はありません。
なぜそんな気持ち悪いしょうもない男に姑はお金を渡すほど、色ボケしたのかは、いまだに良くわかりません。

さて次の章では、その借金をどうしたかって話を書きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?