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≪お義母さんあなたが大嫌いです≫ 舅の最後

さて、借金不倫編から数年後に話は進みます。
あの借金問題から何事もなかったかのように他人ごとだったかのように相変わらず気楽に姑は過ごしていましたが、少しづつ舅の調子が悪くなりはじめ近所という事もあるので、主人が舅の診察の日には病院へ車で連れて行くようになりました。もちろん私が連れて行くと言ったのですが主人は一貫して自分が連れて行くと言い、2週間に一度くらいのペースで病院へ送迎していました。

さてこれまでの話の中で出てこない登場人物が居ますが、気になったでしょうか?兄嫁ですね。長男にあたる兄の奥さんです。義理の姉とは主人と結婚した直後お会いしたくらいであとは電話で少し話したくらいですが、悪い印象は持っていません。むしろどちらかと言うと自分をちゃんと持っている芯が強い人だという好印象でした。もちろんその印象は今も変わりません。

姑はいつも会うたびにこの義理の姉の事を非常に悪く言います。
暇さえあれば「■ちゃんは…」と私に義理の姉の悪口を言います。まず姑が気に入らない理由の一番は、ほとんど実家に顔を出さないからです。お正月も主人の兄が子どもたちだけ連れて来るだけで、私が結婚してからも1回しか会ったことないんで本当に全然行かないんだと思います。でも、もちろんその理由は確実に姑だと思うので私は非常に気持ちがわかるので、全然義理の姉の事を悪く思いません。
だってあの姑だもん。普通にみんな嫌だろ。で、私は義理の姉の悪口を言われても絶対姑の話には同意しませんでした。とにかく姑は居ない人の悪口を常に言っているし兄の事もボロクソ言っています。そりゃ義理の姉だって嫌がるでしょう。

そんな中、久しぶりに彼女会うことになったのは舅の葬儀の日でした。

さてその前に舅が亡くなった日の事を書いておかなければならない。

電話があったのは午後5時ごろでした。主人はたまたまその日家に居て、(記憶にないのですが日曜だったのかな?)姑からの電話にイライラしながら何か叫んでいました。何事かと思い、主人に近づくと「あ?だから息してるかぐらいわかるだろ?なんでわかんねーんだよ!」と怒鳴っています。
「わかった今から行くから」と言って電話を切り、主人は変な顔をして私に言いました。「ババァが親父が息してないみたいだって言うんだけど…」
私:「え、とりあえず救急車じゃないの?」
主人:「いや、よくわからないって言うんだよ。寝てるだけかもしれないしとか言うからさ」
私:「えーーーーナンダソレ…まぁとりあえず行ってみよう!」
と言って駆けつけると(うちから10分で着く)
舅は普通にガッツリ亡くなってました。
いや「ガッツリ」とか書いたら不謹慎だが、もはや「ガッツリ」ですよ。だってめっちゃ死後硬直してカチカチのヒヤヒヤです。何をもってして「死んでいるかわからない」と姑が判断してるか、マジヤバ過ぎて本当びっくりしました。

主人も着いて早々に、「死んでるじゃん!!!」と叫ぶ。
とりあえず、主人が「うーん…こういう時は救急車か?なんだ?」と言うので
私:「多分…家で亡くなると一時的に警察のお世話にならないといけないけど、一応救急に電話してみよう!」
と言って救急に電話を掛けつつ、目視上、死亡している旨を伝えた。
さてこっからが大変です。
病院で死ぬのとは違って、家で亡くなると一応どういう経緯で亡くなったのか警察の聴取に応えなければいけません。
警察が駆け付けると同時に救急の方が来て、舅の死亡を確認したが、その時の言葉に私はドン引きしました。
「死後硬直から言って結構数時間以上経っています。お昼ぐらいには亡くなっていたのかと…」との事。
え?お昼?え、それまで気がつかないの???
んで、お母さんの話だと、朝、声かけたけれど返事が無く、そう言うことはよくあるから、気にせず、お昼ごろ再び声をかけてみたが寝てるようなので、美容院に行ったと。帰宅して4時ごろ声をかけたけれど、どうにもおかしいと…それで段々不安になり5時ごろ息子に電話したという説明。
えええええええ???どんだけ気がつかないんだよ。美容院行く前に死んじゃってたかもしれないじゃん???
その話を聞いて、主人も顔がひきつりまくりドン引きが隠せません。
まぁ…姑がかなりアホだとしても何ていうんでしょう?事件性を疑えが警察たるものですから、その後も、かわるがわる同じような質問を別の警察官が聞いて、内容にズレが無いか確認している様子。
実際のところ病死なんですが、なぜだか警察が何回も姑に聞くうちに姑も疲れちゃったのか話が途中で変わったりと、もうなんか追及されてるやんけ!!って感じでなんかヒヤヒヤしました。

で、結局一応 一日警察の方でご遺体を預かって死因を確認して問題なければ、お返ししますのでって話になり、急ぎ兄に電話し事の次第を伝え、家族で集まることになりました。その後予定通り翌日舅は戻ってきました。
よくある死亡理由「心不全」ってやつです。
葬儀の段取り等を話し合い粛々と進めましたが、その時も主人の兄も夕方まで死んだかわからなかった姑にかなりドン引きしていました。

さて文章の初めに出てきた義理の姉にお葬式で久しぶりに会うことになり、葬儀の用意や参列者さんのお世話などひとしきり一緒に進め、お骨を焼いている間の待ち時間に少しお話することがありました。
その時に姑の話になり、「私、もうあの人(姑)、生理的に無理なんだよね」という話から、姉は、そもそもに一番無理って思ったエピソードを教えてくれました。「いろいろあるけど、一番は長男を出産した時かな?初めての出産で病院にお見舞いに来た時に、何を言ったと思う?」
「●(主人の兄)から聞いたけど、■ちゃん、出産を機に、今までのお勤め辞めるんだって?」と唐突に聞かれ「ええ。子育てに専念したいので」と言ったら、「なんでお勤め辞めちゃうの?収入減るじゃない?すぐ働いたほうがいいわよ。面倒見てもらえるって、あてにしてるのよ」と言ったらしい。
それを聞いた私の一言は、「やばーーーー」ですよ。
普通、おめでとう!!!でしょ。
息子の子ども無事に産んでくれてありがとうでしょ。
何故にお見舞い早々に、「あてにしてるのに仕事辞めやがって」と言い腐る神経。本当にやばいです。

私:「…。やばいね」
義理の姉:「うん。本当やばいでしょ?」

こんな感じです。
とにかく本当に自分の事しか考えてないんですよ。
だから私は義理の姉の事は、散々姑から悪口を聞かされていたけど、想像通り、姉は姑に対してごく普通の対応をしていただけです。
まぁ強いて言えば、そう言われて「もうショック!会いたくない!」と言って、そっとフェイドアウトするだけ義理の姉は優しい。私が同じこと言われたら即レスです。「はぁ?いま、なんつった?」と。

そのぐらい私は普通に姑には、ぐっさり言えます。
姑が義理の姉の悪口がしつこい時も「私は会ったことが少ないからどんな人か判らないけど、お母さんの話を鵜吞みにする気はない。そういう話聞くのダルイから、あんまりしないでくれる?」と普通に返す。そうすると「え?」という怪訝な顔をして、その時は一時的にしなくなるが、また時期が経つと忘れたようにしてくる。あれはわざとなのか、本当に忘れているのか謎だがめげないのである。まさに自己中心的。不都合なことは、すべて忘れるんです。

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