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【第2回】 私立古賀裕人文学賞:募集要項

開会の言葉

おはようございます、古賀でございます。
概念だけが、えー、なんて言うんでしょうか、存在するものが好きでして。
それって何フェチなんだろうと考えてみたらですね、これって潔癖症なのかもしれない、という気がしてきたんです。

たとえば「男女の友情」、この概念が完全に創作であることは皆さんご存知の通りで。
小説や漫画、アニメ、映画の中では美しく、あるいは面白おかしく描くことが可能でありますが、実際のところは様々な運要素が重なるごく短期間にだけ成立する関係性であって、その期間を超えて関係を維持継続しようとすればその他の人間関係に歪みを生じさせる主原因となる訳でございます。
結婚した後も「あいつ私のこと女だと思ってないからw」と言って男と飲みに行く馬鹿な女。
彼女が居るのに「あいつは俺じゃなきゃダメだから…!」とか言って夜中に駆けて行く勘違い男。
そんなものは創作物だから面白がれるのであって、実際に目の前に居たら、きしょすぎてグーで殴ってしまうかもしれません。
感情というか、反射で。

たとえば「優しい男」、この概念が完全に創作であることはやはり皆さんご存知の通りで。
辺りを見渡せば「皆に優しいけれど家では親を殴っている男」は居ますし、「誰にでも優しいけれど1日に8回シコる男」だって居ますし、「貧しい子ども達には優しいけれど結局人身売買で稼いでいる男」は居ます、もちろん居ます。
優しさとは依存か信仰か返報によってのみ表出される行為行動なのかもしれず、人格的にあるいは倫理的に「優しい男」というものは小説や漫画、アニメ、映画の中でのみ美しく、あるいは面白おかしく描くことができるのです。
でも私の父は優しい男だった。

創作の中には全ての人間が当たり前に存在しているのに、我々の社会にはその中のほんの一部しか生存が許されていない。そんな気がするんです。

そういう意味においては、義理の父は頗る創作的な人物でした。

「お前、椅子の本質を知ってるか?」

初めて顔を合わせた時、義父は開口一番にそうやって私に尋ねました。

尋ねたというのも正確ではないように思います。
試した、と言う方が近いかも分かりません。

問われた私が義父の座る椅子を眺めながら脳内で落合博満の全盛期の内角打ちをスローモーションで再生していると、痺れを切らした義父(創作的に短気)が「“座られるもの”だ!」と言って椅子の上に立ちあがりました。

「座れば椅子!立てば踏み台だ!!!」

そう言って満足そうに私を見下ろす義父の笑顔が忘れられません。
たぶん「俺を踏み台にしてお前はデカくなれ」という熱いメッセージだったのかな?良く分かりません。

以上を開会の言葉に代えさせて頂きまして、 #古賀コン 第2回目、スタートです。

👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻 <ワーッ !

賞のコンセプト

さて私立古賀裕人文学賞は「時給1万円の文学賞」をコンセプトに掲げております。

1時間で書き上げた文章、優勝したら1万円。」

そんなシンプルな謳い文句の文学賞でございます。

・得意なことでお小遣い稼ぎがしたい
・創作に自信をつけたい
・ちょっと変わったルールの文学賞を楽しみたい

そんなラフでフランクな動機からぜひ参加して頂けたらと思います。

でも審査は本気も本気、私の全身全霊でやらせて頂きます!
その点はご安心下さいませ☺︎

優勝作品の選定

ご応募頂いた作品には全て目を通し、優勝作品を決めさせて頂きます。
優勝作品の講評についてはnoteにて記事を作成して発表を致します。
優勝を逃した作品についても全作品について同記事内で講評させて頂きます。
またnoteでの発表後にTwitter(X)のスペース機能を使って後夜祭も恒例で開催しますのでぜひ聴きに来てください☺︎

前回の発表記事はこんな感じでした↓
【第1回】私立古賀裕人文学賞:結果発表|古賀裕人🐸 (note.com)


本文学賞に関する注意点

・本文学賞は古賀裕人による完全な趣味行為であります。
・本文学賞を受賞されてもキャリアに箔は全くつきません。
・審査は古賀裕人個人軍による完全な主観と好みで行われます。
・それでも良いよと面白がってくださる方のみご応募頂けましたら嬉しいです。
・提出頂いた作品の著作権は100%著者にあります。もしこの企画が長続きして優勝作品集作ろうよってなったらその時はまた相談させて下さい!(そうなると良いな~)
・賞金はアマギフみたいやなつでお送りします。お好みの物をご指定下さい♡

応募できる素敵な作品

ジャンルは不問です。
小説、エッセイ、短歌、官能なんでもOK。
NG項目はありません。セリフ有なら漫画も可。
あなたの好きなものを詰め込んでください。

ただし募集期間内に1時間で書き上げた新作に限ります。(字数制限なし)
また後述する課題テーマが作中に盛り込まれていることが条件です。
テーマは開催回によって変わるので、毎度チェックよろしくお願い致しますね。(お手数おかけして恐縮です)

「1時間」をどう捉えるか、テーマをどう扱うかなどは、全て執筆者の方の自己判断にお任せ致します

自分が1時間だと思うものが1時間なのだ!

参加できる素敵なあなた

年齢性別国籍問わずどなたでもご参加頂けます。
プロの方でももちろんご参加頂けますが、過去に支払いを受けた原稿料を時給換算した時にその時給が1万円を超えたことがある方は参加ご遠慮下さい。

作品をご提出頂く方法

多くの方にあなたの素敵な作品を読んで頂きたいので、作品はnoteやブログなどにアップして頂いて、URLを私まで提出頂けましたら幸いです。
作品には「#古賀コン」をつけてもらえたら嬉しいです!
もちろんつけなくても審査には影響しないのでご安心を(*'ω'*)
提出先はTwitter(X)のDMか下記メールアドレスまで。
※Twitter(X)は相互フォローじゃないとDM送れないのでぜひフォローして下さい~☺︎

Twitter(X)↓

古賀裕人🐿️➰ 𝕏(@koga_hiroto_13)さん / X (twitter.com)

メールアドレス↓

kogabungaku@gmail.com


募集期間

2023年9月14日(木)21時 
 ~ 同年9月18日(月)21時 迄

※募集期間は毎回あえて短めに設定しますのでご注意下さいませ!

第2回古賀文学賞テーマ

今回のテーマは、、、

「アメリカの入学式」


とします。
このテーマをどう解釈するかはあなたの自由です。
作品内にこのテーマをあなたが考える最高の方法でもって登場させて下さい。
むちゃくちゃ楽しみにしています。

以上!
ご応募お待ちしております!(/・ω・)/

私のプロフィール

古賀裕人(こがひろと)
博士(芸術学)、演出家、ビジネスコンサルタント

大学時代は演技コースに所属し、演技論を実践で学んだりして卒業後はイギリスとドイツでマイケル・チェーホフの演技メソッドを学んだりして帰国後は大学院に進学して同メソッドの実践研究をしてみたり舞踊団の演出家を務めたりしながら博士課程進学後は日常生活の演技性と好感度に関する研究を実施して博士号取得。
現在は社会人向けの話し方の先生、就活指導の先生、警備会社の社長秘書兼営業部長など掛け持ち掛け持ちのパラレルワーカー道まい進中。
12歳~28歳まで年間500冊程の本を読んでいたがパタッとやめてしまって最近全然読書をしていないので今回の企画をむちゃくちゃ楽しみにしている。
結局のところ少女漫画が好きで一番好きなのは内田善美さんの『草迷宮・草空間』で最近のイチオシは森野萌さんの『花野井くんと恋の病』と阿賀沢紅茶さんの『正反対の君と僕』。
ダンボで泣けるくらい優しい男。


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