大勢と同じレールを走らないだけで苦しくなるのくやしい話。
結婚しなきゃ、の思いにとらわれてた時。結婚することがすべてじゃないってわかってたのに。それが当たり前って決めつけはおかしいし、そうしないことがダメじゃないって頭では思えてたのに。
それでも「みんなと同じレールを走ってない」感が自分の中で拭えなくて、
「一般的に」とか「普通は」とか「平均的には」とか、世の中のそんな言葉に振り回されて、自分の道はそれに反することなのだと勝手な罪悪感から心が落ち着かなくて。
そうする人が多いイコール、
それが「本来そうあるべき姿」みたいに思えて。
そんな私は…
正直な話、結婚したことでその心は落ち着きました。
レールにのっかれた気持ちで。
職場での何気ない会話や、女子会とかでも
無駄に傷付くことがなくなった。
既婚というベールの強さを知ったような。
…でもね
次に私は「結婚したら妊娠」というレールに、苦しむことになるんです。
元々そんなに子ども好きではなかったので、そもそもその道を選ぼうとするのかという葛藤から始まり、いざ妊活を始めたら、そう簡単に結果が出せるものじゃないという現実。
これは、転職をして心身のストレスがわかりやすく減った時、運良く妊娠に至り。
結果、また私の心は落ち着きました。
勝手に感じてた周りからの圧もなくなり。
私自身、この奇跡の命を最優先で生きようと心持ちも変わり。
妊娠するのかしないのかで心が振り回されない
安定感を知った。
…でもね
妊娠して出産を控える私は、今早々に
「子どもが2人以上いる家庭」というレールに苦しみ始めています。(まだ1人目出産してないのに)
外を歩いていても、テレビを観ていても、ネットニュースながめても…
どこの家庭も子ども2人はいる状態しか私の目には入らなくなって。
子どもを産み育てる道を選ぶかぎりは、
2人目も考えるのが普通なの?
2人目を作ってあげなきゃ、今お腹にいるこの子に可哀想なことになる?
と悶々とするように。
今の私はまだ、自分が2人も産み育てることをポジティブに想像できないから、このレールの存在が苦しいんです。
1人でいいんだよ、それでもその子は幸せだよって
すごくわかりやすく説得してもらわないと安心できない状況。
まだ出産・子育ては経験してないという立場から、それに対する恐怖がありすぎるのはもちろん、心底辛かったつわり期間をもう一度味わうことへの抵抗も大きいし、2人目考えるとしたら私の仕事どうなるんだろうっていうキャリアの不安、この先一生かかりまくるお金の不安、
何より、この心配性すぎる自分が、大事な我が子2人も抱えたら(心配が分散するというよりも)両方への心配が尽きなくてノイローゼなるんじゃないかという不安も…。
30代後半突入して妊娠のタイムリミット考える年齢だからこそ、1人目の時点で2人目のことまで考えてる。
全部全部、すでに経験してる人からすれば
「大丈夫、何とかなる」って言いたくなるだろうけど…
こちらとしては、今その言葉は別に聞きたくない。
婚活がうまくいかなかった時に、
「大丈夫、いずれ出会うよ」って既婚者から言われても
全然心動かなかったのを思い出します。
ああ同じだなあって。
今、私が苦しいのは「未来が不安だから」なんじゃなくてね。
目の前に勝手に「一般的なレール」が突きつけられていて、
その道を進まないことは
自分にとって大切な誰かを不幸にさせるんじゃないか?って思わされてるから
なんです。根本的なとこで。
私がその道を選ばないことは私の自由だし、本当はそこまで抵抗ないけど、
もし
そのせいで大切な誰か(今の私の場合、我が子)にマイナスの何かが生じるとしたら
結果的に私も苦しい。
だから悩んでる。自分の感情だけでそのレールを無視できない。
でも逆の立場で考えれば、
私が誰かを思って自分の望まない道を選んで結果的に苦しくなったとき
その誰かも「自分のせいで」と同じく苦しくなるかもしれないので…
大切な誰かを勝手に思いやって優先することが必ずしも正解じゃない、んですよね。
私が心底幸せでいることが、その人を幸せにするのかもしれないし。
…そう思えば思うほど
この大勢が走るレールの存在がくやしい。
これのせいで私は、婚活時代から毎度毎度その道を「一般的」「普通」と思い込まされ、そこを外れることは誰かを苦しめるかもと思って勝手に苦しんできた。
いくら多様性の時代と言ったって、なんやかんやで古い頭の人は山ほどいるし、実際にイレギュラーな目で見られたり、心無い言葉をかけられることもあるでしょう。
相手にその気がなくたって、「こうあるべき」という思い込みがその人の脳内にあるかぎりは、そうじゃない人が辛くなるような何かを発信されてしまうもの。
なんなのよ。
なんで私はこうもいつもいつも
どのステージに進んだって、大勢と同じじゃないと安心できないんだろう。
それが自分にとっての幸せとは限らないと頭で知っていても、心が負ける。
くやしいです。
このままでは、子育てでも絶対同じ壁にぶつかってしまう…
どうにか心を強く保ちたい。これはこれで今私は幸せなんだって。
せめて我が子が物心つく頃には、今より少し、多様性が広がって
一般レールがどれかわかりにくいくらいには皆の選択が分散されていることを願わずにはいられません。
私の脳から少しでも「こうあるべき洗脳」が取れていきますように。
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