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映画:マネー・ショート、感想

皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。


今回の記事は2015年公開に公開され、オスカーやアカデミー賞も受賞した映画、【マネー・ショート】の感想記事になります。

私も名前だけは知っていて、いつか見たいなー、と思っていたのですが偶然にもアマゾンプライムビデオでプライム会員公開されていたのでついつい見てしまいました。


2008年のリーマンショックの際、それを事前に予想し空売りを仕掛けた、いろんな立場の男たちの物語となっております。

詳しい用語解説や専門用語の話は私では手に負えないので←

単純に「おもしろかったよおおおおおお」ということを皆様にお伝えして、興味が出たら見ていただければと思います。

それでは行こう!!!!



※ 大幅なネタバレは無いように心がけますが、一応ネタバレ注意です。
一切ネタバレされたくない方は、今すぐマネー・ショート見ましょう\(^o^)/




あらすじ

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2004年から2006年にかけて、アメリカ合衆国では住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていた。多くの投資家たちがそうした金融商品を買いあさる中で、いち早くバブル崩壊の兆しを読み取った投資家もいた。本作はそんな彼らがどのようにしてサブプライム住宅ローン危機の中で巨額の利益を上げたのかを描き出す。(引用)


リーマンショックについて詳しくない方でも、この映画を見ることで、あの出来事が何だったのかざっくり理解できます。


作中には結構な専門用語を、当たり前のように使ってきますが、メタ視点で俳優たちが解説してくれているので理解はできそうなのですが


「これってどういう意味だったっけ??」


と普通に忘れるので、完璧に理解したい方はスマホ片手にその都度用語を調べていただいたほうが良いかもしれません。




登場人物

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この4人がそれぞれの立場があるグループに所属し、それぞれの野心で動いているところが面白いところですね。

それぞれの人物をかんたんに紹介します。



① 1番左

野心家のライアン・ゴズリング


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このキャラクターは他の3人とは異端の立場で銀行側の人間です。

この物語は、調子に乗っていた金融機関をぶっ潰す!!みたいなイメージで進む中、ぶっ潰される側の彼がメインの1人として出てくることで、より理解の幅が広がる構造になっています。

住宅ローン債権の崩壊が近い、ということに気づいた銀行側の彼は、信頼の置ける投資家やヘッジファンドの人に、崩壊した時用の保険を買ってくれ!と営業します。

その金融商品を販売することで彼は一時的に利益とボーナスを上げ、その後銀行が崩壊する時にはお金を受け取ってトンズラする、という思惑を持っています。




② 左から2番目

生真面目なスティーブ・カレル

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このキャラクターの行動やスタンスが見ていて1番感情移入しやすく、わかりやすいかもしれません。

4人グループのヘッジファンドのリーダー的存在で、過去の悲しい出来事から曲がったことが大嫌いです。

腐りきった金融機関に憎しみを抱きながらも、ファンドとしては空売りを仕掛ける。つまり、経済が崩壊すれば莫大な利益を得ることができるが、反面それは世の中の崩壊を意味し、失業者が溢れかえるというジレンマを抱えながら物語を進めていきます。




③ 右から2番目

伝説の男、ブラッド・ピット

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彼は昔ウォール街でバリバリのトレーダーでしたが、今は嫌気が差し、田舎で隠居生活を送っていました。
しかし、友人である新興会社の二人から空売りを手伝ってくれ!と口説かれ、一時的に友人たちに協力するようになります。

そうですまさかのブラピです。私は気づきませんでした(笑)

元金融マンの立場からの彼の話は、金融業界が如何に腐っている場所だったかを想像させてくれます。




④ 1番右

自由奔放なクリスチャン・ベール

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元神経科医の金融トレーダー。ヘヴィメタル好きで、常にTシャツ・短パン・裸足の変わり者


結構序盤に主人公っぽく出てくるので、この人が主人公??と思ったらすぐに場面が切り替わるので、この人は何者なの?と理解が追いつきませんでした(笑)

彼は投資ファンドの社長で株主達が彼に出資していて顧問弁護士も存在します。
金融業界の崩壊が近いと最初に気づいた彼は、会社のお金を使い、市場が崩壊した時用の保険を買いますが、それが周囲に理解されなく孤立していきます。

まあ最後には大逆転するんですが、金融トレーダーの孤独な最後を見せられるので結構きつく、悲しいなあ、となります。




個人的な見どころ、面白いところ

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①金融業界の異常さがわかる

②多方向の思惑を描いているので全体を理解しやすい

「空売り」がなんなのかわかる

④今の株高の世の中だからこそ考えさせられる

格付け機関、評価会社は当てにならない

⑥所詮、個人投資家なんて業界のうねりで捻り潰される

⑦散々お金を搾り取って崩壊したくせに、税金で救済される金融業って何なん??

個人的に面白かったのは上記の点ですかね。

金融業とは難しい言葉を使って一般市民を騙し、手数料を貪る「手数料ハンター」であるところとかは、保険業界にかつていた私としては

「わかるうううううううう」

となりました。(笑)


また格付け機関の適当さですね。

その業界の権威ぶってますけど、あなたのお金はどこからもらっているんでしょうか???その評価ってどこかの業界、期間、会社に配慮してつけられてますよね???だってそこから手数料もらって利益出してるんですから!!

みたいに、その機関のお金の流れを見ると、本当に信頼に足りうるのかわかるのでみなさんも調べてみること面白いと思います。

まあ世の中ってそういうもんなんですけどね←





という感じで今回の記事は終わりたいと思います。

よろしければみなさんも見てみてください。

最後までご視聴ありがとうございました。




次は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

の感想記事でお会いいたしましょう。ではまた

(パッケージの配色がそっくりなのは何なんでしょう 笑)

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