見出し画像

自転車ってよけるの難しくない?縄文時代は、スピード速い動物をどう狩ってたの!

「よけてくれるよね? え、これはうちがよけないとあかんパターン? ねぇ、どっちよ」
遠くのほうで猛スピードでわたしに向かってくる自転車が1台。
「わたしのための道」と言わんばかりに道の真ん中を自転車が走っている。
わたしはというと、対峙するように道の真ん中を歩いている。

「わたしが右に避けたとしたら、もしかすると自転車も同じようなことを考えていて、右に避けるかもしれない。でも、この自転車めちゃスピード出してるし、避ける気配がないよな。どうする、避けるか。留まるか。どうするよ! いや、ってかそもそも歩行者優先の道なのではないか。あっちが避けるべきなんとちゃうか」
もうわたしの頭の中では自転車は「自転車」という名の生物に変換されている。
云々かんぬん考えているうちに自転車は目の前に。
「わ!避けへんパターンや」
慌てて右に避けると自転車も右にハンドルを切る。
「なんで同じ方向くるねん」
自転車の咄嗟の判断で左にハンドルを切ったおかげで衝突をまぬがれた。
「わ、ありがとう。自転車…って何で感謝してんねん」
と、ノリツッコミを心のなかで繰り広げていた。

これはまだ人間が運転してたから避けてくれたけど、もしイノシシであれば突撃され死んでいたかもしれない。わたしは骨が粉々になり、今晩仲間は何も食べられない最悪の状況になっていた。

改めて縄文人は偉大だ。

縄文時代の狩猟はシカやイノシシ、ウサギなど、豊かな森に暮らす動物たちが獲物でした。狩には犬が使われました。犬は縄文時代からあらわれますが、死骸を丁寧に葬っている例があり、狩猟のパートナーとして大切にされていたようです。
縄文犬は今の犬よりも小型で、鼻先が長くたくましい体をしています。
弓矢は縄文時代から使われるようになります。小型のやじりを先につけた矢を、木の弓でとばしました。

兵庫県立考古博物館

え、◯ケモンやん!
冒険をするお供に犬がいる。
「犬は生活のパートナー」という概念は縄文時代からの名残なのか。
最強の相棒を連れて狩りに行くのは、心強い。

シカの群れ、イノシシなどは落とし穴という罠で仕留めた。
なんと、その落とし穴が一度落ちたら二度とあがってこれないらしい。
そして、とがった棒が底にさしてあり、動物は身体に突き刺さって身動きがとれない、とのこと。

玉川学園・玉川大学・協同:多賀歴史研究所

末恐ろしい。
落ちたら二度と戻ってこれない落とし穴なんて、絶対に落ちたくない。

同等の力で勝負するのではなく、頭脳を用いて狩りをしていた縄文人。
恐らく動物の習性を観察したうえで各々に合った罠を仕掛けていたに違いない。

そうか、自転車も習性を把握すべきだったのか。

■のろのろ自転車
どこで意外な動作をするかわからないので、「わたしは真っすぐこの道を歩きます」と姿勢を見せるべし。あちらがわたしの真っすぐの道に登場することはなさそう。
■スピード勝負自転車
これはすぐさま避けるべし。
■蛇行自転車
原因を考えても仕方がないグネグネ生物。できるなら違う道を歩くほうがいい。難しいのなら一挙手一投足見逃さないようにするべし。

縄文ねぇさん


わたしが生きてきたなかで自転車は3種類にわけられる。今度から自転車と同じスピードで避けるのではなく、もう見つけた瞬間に習性を見極め、行動しようと心に決めた。

とにもかくにも何事も先回りして行動するということは大切だ!!!


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?