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90万年前に旧人類絶滅の危機があったかもしれない

以前に、生物の絶妙な仕組みについて触れました。

そのなかで、全球凍結(スノーボールアース)が幾度もおとずれ、生物大絶滅の危機を迎えます。
他にも有名なところだと、恐竜を滅ぼしたとされる隕石墜落など、主には自然災害で過去に5回の大量絶滅があったといわれています。

最後が白亜紀で数千万年前なので、地球レベルでは平和な時期が続いたとみれます。

ところが最近発表されたこちらの記事によれば、わずか90万年前にも大量絶滅があったようです。

細かく数字まで書くと、約 93 万年前に私たちの祖先(旧人類)の繁殖個体数が約 99% という急激な減少をしたという報告です。
当時は生殖可能なカップル(子供・高齢者を除く)が少なくとも10万組あったのですが、それが1,280組にまで激減しました。

急激に落ち込んだ人口数は約81万3000年前まで続き、その後再び人口が増加し始めたようです。

原因の証拠まではつかんではないですが、氷河期や干ばつではないかと唱えています。

今回の報告につながったのは遺伝子調査によるものです。

ただ、そのやり方にも疑義が出ています。

今回の調査方法は、現生人類の遺伝子が多様性が低いことに着目し、現在から過去へと突然変異率を予測して逆回転することで、その系統図のボトルネックを探知する、というものだそうです。

ただ、今回の傾向を示しているのがアフリカ地域の集団のみとの指摘も出ており、これを全地域と解釈するのは無理があるのでは?というものです。

現生人類の調査サンプル規模を添えておくと、10の現生アフリカ人集団と40の現生非アフリカ人集団、合計3154人から抽出して行ったそうです。

このあたりは統計的な確からしさにもよるのでしょうが、1つの仮説として受け止めるほうがよいかもしれません。(厳密にはどれも仮説ですが)

ちなみに、90年前のころはまだホモサピエンスも(そのライバルとして扱われる)ネアンデルタール人も誕生していない旧人と呼ばれる時期です。

その時代には多様な人類がいたとされていますが、そのなかで際立っているのが「ホモ・エレクトス」です。いくつか関連サイトを紹介します。

過去5回の生物大絶滅を経て、なぜか生物がぐいっと進化(巨大化含む能力向上・多様化)したとされています。

もしかしたら、80万年前の復活でも、ホモ・エレクトスがなにがしかの進化圧で非連続な能力アップをしたのではないかと想像してしまいます。

もしかしたら、それは「知能」かもしれません。

というのも、この時期はちょうど人類の脳容積が加速度的に拡大した時期にも近いからです。

出所:https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/240072/d75ede6193d50d3134cfc8e253748e4f?frame_id=732567

あくまで妄想です☺

ただ、今回の新たなミッシングリンクをたどるのは、なんともロマンをくすぐるミステリーではないでしょうか。



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