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Starshipの本番打ち上げまでラストワンマイル

前回、Xをテーマにイーロン・マスクも少しだけ触れました。

その直後に、「X.AI」を設立したニュースが流れました。

まだ関係者のコメントはありませんが、OpenAI開発のGPTへ対抗するためではないか?との憶測が流れています。

以前からAIについては否定的なコメントを出すことでしられています。
ただ、自身がCEOを務めるEVメーカのテスラでは、自律運動のため半導体の設計からがっつりAIを開発しており、こういったところは批判の的になりやすいポイントです。

ただ、そんな騒がしいAIよりも個人的に注目しているのが、宇宙事業SpaceXの次世代宇宙船「Starship」です。(タイトル画像も公式サイトより引用)

実は4月17日(現地時間)に本番前の最終飛行試験の予定でしたが、打ち上げ40秒前に不具合(どうもバルブ凍結とのこと)が見つかり4/20(現地時間)に延期となりました。

Starshipは、初の顧客が前澤友作ということもあって、日本で話題にされることが多いと思います。

上記記事でも触れてる通り、並行して進めているアルテミス計画とは独立して、まずは月面軌道飛行を経て、その先の火星を目指しています。

そのすごさについて、公式サイトの情報も踏まえて簡単に触れてみたいと思います。

まず、基本スペックとして

 高さ:120m
 ペイロード(積載負荷)容量:100-150t

です。大きく分けると、ロケット部のSuper Hearvyと、宇宙船の役割を持つStarship宇宙船から構成されます。(それをまとめてStarshipと呼称)

多分これだけ書いてもすごさがピンとこないと思うので、アルテミス計画で打ち上げたロケットSLS含めたヘビー級のロケットと比較してみます。


出所:上記記事内の図
出所:同上

SLSのペイロードは大体90-130tなので、SLSをもう少しマッチョにしたイメージでいいかなと思います。

ただ、外見だけでなく、内面で特筆すべきなのは「完全再利用可能」であることです。

「それって今もそうでしょ?」と思うかもしれませんが、今の普及ロケットファルコン9では、第1段ブースターのみ回収&再利用しています。(とはいえ、この箇所がロケットの肝なのでインパクトは大きいです)

それが今回は、第二段部も自律的に地球に帰還して回収する予定です。

他にも超ド級の中身については触れたいところではありますが、この辺りでとどめておきます。

なお、プロトタイプでは過去にリハーサルも行っているので、SpaceX Youtube公式チャンネルのPR動画を共有して、まずは繰り越しになった次回のリハーサルを静かに見守りたいと思います。


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