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あの人とこじれるのは、理由があった!?「人間関係を壊す4つの行動と、その解消方法」を知るワークショップを開催しました

歩き方と同じように、僕たちは一人ひとり、コミュニケーションのとり方に癖を持っています。

アドバイスしたいだけなのに、トゲのある言葉になってしまう人、
自分の意見をなかなか口にできない人、
話していてもなかなか目が合わない人、
ミスを叱っても、どこか上の空な人…。

歩き方の癖と同じで、こうしたコミュニケーションの癖は自分では気づきにくいもの。そして、なんでもこうしたコミュニケーションの癖には、相手との関係性を壊してしまう代表的なものもあるんだとか。

てことは、僕らは気づかないうちに、コミュニケーションの癖によって自ら関係性を掘り崩している可能性があるわけです。おお、こわ。

そんな「人間関係を壊す4つの行動と、その解消方法」を知るために、6/25にワークショップデザイナーの元木 一喜さんを講師に迎えてイベントを開催しました。今日は、その内容を少しだけご紹介します。

講座の概要

ちなみに余談ですが、今回の講座は、リレーションデザイナーの川口ゆりさんのご紹介で元木さんと出会い、「何か一緒にやりましょう!」「眼鏡似てますね!(それは関係ない)」と盛り上がったことから生まれたもの。

元木さんは、LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドを使ったパートナー同士の対話の場づくりなどにも取り組んでいるファシリテーターです。こちらもめっちゃおもしろそう。

そんな元木さんが、同じくワークショップデザイナーである小笠原祐司さんと以前札幌で開催したイベント「人間関係を壊す4つの行動を知る - システム コーチング®を学んだ、二人を交えた交流会」の内容が、僕はとても気になっていました。

そこで元木さんに「ぜひ東京でやりましょう!」とお願いして、その内容に少し手を加えた形で、都内で開催してもらうことにした、というわけ。(僕は会場手配とか調整とか集客とか、元木さんに「いいですねぇいいですねぇ」って言う役。)

さらにグラフィックレコーダーの野出しおりさんも「グラレコやりますー!」と申し出てくださり、会場は夫婦ユニットてとてとの井上豪希さんにCafe & Dining ICHI no SAKA 都立大学をご紹介いただき、当日は即興シンガー兼グラフィックファシリテーターの畑中みどりさんも参加者として参加してくださって、なんかもうご縁を結集したイベントになりました。
(会場のファシリテーション戦闘力の合計が5億くらいいってた気がする。まじで)

余談がながくなってしまった。そんなわけで、今回の概要は以下のようなものになりました。

自分のコミュニケーションの癖に気づく講座-人間関係を壊す4つの行動と、その解消方法とは?-

▽目的:自分のコミュニケーションの癖と、その扱い方を知る
▽講師・ファシリテーター:元木 一喜さん
▽グラフィックレコーダー:野出しおりさん
▽人数:10人程度
▽場所:Cafe & Dining ICHI no SAKA 都立大学
▽日時:6/25 19:00〜21:30
▽キーワード:
 NVC
 システムコーチング®︎
 コミュニケーションの4毒素
▽流れ
 ・チェックイン
 ・コミュニーケーションの4毒素の説明
 ・自分の4つの毒素を考えるワーク
 ・NVCカードを使って自分のニーズを知るワーク
 ・リフレクション


このnoteでは、当日の内容の中でも「関係性に致命的な傷を負わせる4つの毒素」と「NVC」について紹介します。


コミュニーケーションの4毒素とは?

元木さんは、ワシントン大学の名誉教授で、夫婦関係の研究の第一人者であるジョン・ゴットマン博士の研究結果を紹介します。それは、「5分間夫婦の言動を観察するだけで、91%の確率で離婚するかどうかを特定することができる!」という驚くべきもの。え、まじですかゴットマンさん、という感じですね。

博士によれば、関係性が壊れてしまう夫婦には、ある4つの毒素(言動)があるのだそうです。それは、次のようなもの。

1.批判/非難
相手の性格・人格・能力を直接的に傷つける言葉。4つの言動のうち一番毒素が強く、直接的に人格を傷つける。

2.侮辱
見下し、無礼、軽視、敵意のある噂など、間接的な攻撃をする言葉。互いに侮辱し合っている夫婦はそうでない夫婦よりインフルエンザになる確率が高い。

3.防御
要因を自分からそらすような言動(言い訳や弁明)。いい関係性に繋がることは少なく、逆に相手を責めることにつながり、非難や侮辱に発展してしまうことも。

4.無視・逃避
他人からの関わりから心を閉じ、非協力的な態度をとること。他の3つの言動が作ったマイナス感情の先に、無視・逃避が起こることが多い。

いかがでしょう。これらの毒素は、夫婦関係だけでなく家族や職場、友人関係にもヒビを入れてしまうものです。みなさんにも心当たりがないでしょうか?

ワークショップでは、床に4つの毒素が書かれた紙を置き、自分が心当たりのある紙の前に立って、感じたことやエピソードを参加者同士で共有するワークを行いました。

こんなふうに床に紙を並べて、


うーむ。

「自分はどれがピンとくるか」
「どんなエピソードを思い出すか」
「この言葉をポーズにするとしたら、どんなポーズか」

なんてことを考えていきます。
(言葉にするのが難しいことも、「ポーズをとってみる→そのポーズにした理由を考えてみる」っていうステップを踏むと言語化がしやすいみたいです)

ちなみに僕の場合、「防御」や「無視・逃避」の言動をしてしまうことがたまにあります。なにか「うーん」と思うことがあっても、それを伝えた時に起こる軋轢のことを考えると、「自分が我慢したほうが楽だな…」と思って問題自体から目をそらすことが多いなぁと。そんな気づきがワークから浮かび上がってきました。


行動の背景にあるニーズに目を向けてみる

ただ元木さんは、「毒素と博士はいうけど、その言動が役に立っている場面もあるのでは?」と問いかけます。なるほど、確かに僕も「防御」や「無視・逃避」の言動をすることによって、心の安全が保たれているという側面もありそう。

叱られた言葉を「はい、その通りでございます!ええ!まったくもって、僕が悪いのです!」とガッチリ受け止めてたら、今頃僕の心は「そぼろ」みたいにパサパサになっていたことでしょう。

なので必ずしもこれら4つの言動がイコール「毒素」ととらえて排除してしまうのではなく、その背景にある「ニーズ」(僕の場合は、心理的な安全性を保つこと)に目を向けてみよう、と元木さんは話します。

そのニーズを探るために参考になるのが、マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系づけられたNVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)の考え方です。

NVCとは、NVCjapanのサイトによれば、

コミュニケーションにおいて相手とのつながりを持ち続けながら、お互いのニーズが満たされることを目指して話し合いを続けていくという、共感を持って臨むコミュニケーションの方法です。

(中略)

頭(思考)で判断・批判・分析・取引などするかわりに、自分自身と相手の心(ハート)の声に耳を傾けて、今の感情(Feeling)・ニーズ(Needs)を明確にしていくことで、お互いの誤解や偏見からではなく、心からつながりながら共感を伴ってコミュニケーションをすることを主眼にします。

だそうです。ちょっとむずかしいですが、「相手の感情やニーズを尊重したコミュニケーション」だといえそう。

(NVCについては僕はまだまだ不勉強で、「そんな単純じゃないわ!」というお叱りも受けそうなので(汗)詳しくはNVCjapanのサイトをご覧ください。)


さて今回は、このNVCの考え方をもとに、自分の言動の背景にあるニーズを紐解いていくワークを行いました。代表的なニーズが書いてある「ニーズカード」を机に並べ、4人ずつのグループに分かれて、以下の流れで進めていく、というものです。

(ニーズカードはこちらからダウンロードできます)

このワークでは次のようなステップを踏みます。

①話し手が、自分の感情が揺さぶられた話をする(ポジティブなものでもネガティブなものでもOK)
②聴き手が、話を聞いて感じた話し手のニーズをニーズカードから選び、なぜそのカードを選んだか一言添えてカードを渡していく(計10枚が目安)
③カードが出揃ったら、話し手がもらったカードの中から、特に気に入った3つのカードを選ぶ

元木さんいわく、聞き手のポイントは「これかな?と思ったら間違ってそうでもとりあえず選んで話し手に伝えてみる」ことだそう。そうすると、話し手の中で”確かにそういうニーズがありそう”という新しい気づきがあるのだと言います。

実際このワークをやってみた方からは、「自分では気づいてなかった自分の特徴をプレゼントしてもらえた気持ちになって、嬉しい!」という声も。本当にみんな楽しそうで、正直僕もやりたかった。残念ながら横で見てるだけでした(笑)

こうして気づいた自分のニーズがあるからこそ、最初のワークで出てきた言動になるのかもしれません。そしてイベントの最後に、元木さんは語ります。

関係性を壊してしまう言動は癖になっているので、解消することはむずかしい。でも、解消はできなくても対処はできます。「なんでこうなんだ!」と非難してしまいそうになったら、「次はこうしてもらえると助かるよ」という要望に変える、などです。そういった、関係性を壊してしまう言動への対処法を知っておくことが、いい関係性をつくることにつながるはずです。

たしかに、今回行ったようなワークをパートナー同士や家族、会社の仲間と行うことができると、「あなたのあの時のあの言動は、こういうニーズがあったんだね」「僕は非難してしまう癖があって、君は防御してしまう癖があるよね」というお互いの理解につながり、より良い関係性につながっていきそうです。

なかなか今回のワークをそのまま自分たちで真似するのはむずかしいかもしれませんが、シンプルに「4つの癖、どれが当てはまるか」「どんなニーズを持っているか」を話すだけでも、話さないよりかなりお互いのことを知ることができるんじゃないかな、と思います。


グラレコとまとめ

当日の内容は、グラフィックレコーダーの野出しおりちゃんがめちゃくちゃわかりやすくまとめてくれました!これをみれば大体の概要がつかめるはず。(似顔絵もかわゆくて嬉しい。しかもイベントページと配色を合わせ、僕の目もレーズンみたいに小さい実寸大よりクリクリ大きめに描いてくださる(?)という気配りも!)


今日は先日開催した「自分のコミュニケーションの癖に気づく講座」の内容をご紹介しました。

参加いただいたみなさま、素晴らしいファシリテーションでいい雰囲気を作ってくださった元木さん、かわいくてわかりやすいグラレコを描いてくれた野出ちゃん、雰囲気の伝わるいい写真を撮ってくれた川口ゆりちゃん、素敵な会場と美味しいご飯をご提供いただいた「Cafe & Dining ICHI no SAKA 都立大学」さん、そんな会場をご紹介&調整いただいた井上豪希さん、本当にありがとうございました! 

今回参加できなかった方も、このnoteを見てなにかご自身で実践する際のヒントにしていただけたら嬉しいです。

それではまた!


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山中康司/生き方編集者

「生き方編集者」として、編集やライティング、対話の場づくりなどに取り組む。関心領域はキャリア、ライフスタイル、サスティナビリティ、パートナーシップなど。関わっている主なプロジェクトは、「グリーンズ求人」「キャリアデザインの教室」「生き方見本市TOKYO」。

人生のものがたりを紡ぐ

ナラティブファシリテーター山中康司が、「人生とものがたり」について日々考えること。
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