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選手が自信を持つために出来ることってなんだろう?


今日は選手としての話ではなく、コーチとしてのお話です。コーチングに関するアウトプットをこんな形でもさせてください。選手目線と、コーチ目線。2つの視点で日々いろいろ考えています。

考え始めたきっかけ

また抽象的なことを、、、と思うかもしれないが考え始めたきっかけは一つの具体的な体験から。

選手に自信を持たせるのが上手なコーチっていますよね。

えー、宗教みたいになって思い込ませるのはまた別です。
選手が自立していながら自信を持っている状態です。

僕自身もコーチを志す身として、どのようにコーチングすることで選手に自信を持ってもらうことができるチームが作れるのだろう、コーチになれるのだろうと時折思うわけです。

tiktokを見ていたら流れてきた海外の動画、企画なんですが、女性のコーチがミスコンを目指す女性に対して酷い言葉を浴びせて、それを聞いた周囲の一般人の方がどんな反応をするかという番組の中で、

酷い言葉を投げかけた女性コーチに対しておじさんは
「なぜそんな酷いことを言うんだ?コーチなら彼女に自信を持たせてやるのが仕事だろ?」とミスコン女性を庇い、スカッとジャパンな展開に。

ひょんな一言ですが、自信を持たせることが仕事という言葉に確かにな。と思った次第です。

では、どのように接することで自信を持たせることができるのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。

褒める?肯定する?

まず思いついたのがこの辺でしょうか。褒めて、選手を肯定する。

非常に大事だと思います。

でも、なんとなーくこれらを多用することには違和感があります。皆さんもこんな光景、身に覚えがありませんか?

前向きな言葉をかけているにも関わらず、選手の反応が良くない。
自分の話を聞いていない気がする。

こうなってしまう原因として次のことが考えられます。

選手から見て、コーチが自分のことを理解していると感じられない。
コーチのことを信頼していない。
練習中、全くお門違いなことを言ってしまっているとか、抽象的なことを言って誤魔化しているとか、そんなところでしょうか。選手は自分がプレーしているので、何が正しいのかはわからなくても、何かが違うことははっきりと感じ取っています。その違和感を言語化できる選手はかなりレベルが高い選手ですが、ほとんどの選手はそのレベルに達していないため、その違和感は流されて、不信感へと繋がってしまうのです。

自信って??

じゃあどうしたらいいんだ?ってところから話を続けます。

ヒントはさっきのポイント、その逆をやればいいのです。

選手のことを理解して、その選手、またチームに必要な技術、戦術的なコーチングを行うことです。そうすることで、選手は自分自身というより、自分自身が置かれている環境に自信を持つことができます。

この記事のタイトルについて考えていたとき、自分がどういう状態になっていたらトレーニングしっかり頑張るだろうな。と考えたわけです。

すると、自分自身が上手になっていることがわかる(それがコーチという第3者からの働きかけによって)よりも、自分自身が置かれている環境に対して、また努力の方向性において納得できて初めて頑張れるようになると考えました。

このまま頑張り続ければ、きっと状況は好転する。
そう思わせることがコーチとしての一つのポイントなんじゃないかと思いますし、そのためにハンドボールを知っている、また選手たちのパーソナリティを知っていることが、コーチが選手たちから求められていることなのではないでしょうか。

あれしとけば自信つけられるわあ。とか、この魔法の言葉が!みたいになことはないってことははっきり分かります。

なんか違う気がする→諦め

先ほどもちらっと書きましたが、選手の中には「何が正しいかはわからない」選手もいます。しかし、多くの選手は「今やっていることに対する違和感」ははっきりと感じ取ることが多いです。たとえ、その違和感を言葉にできなかったとしても。

理に適っていないトレーニングをしたとき、一生懸命やっているように見えとしても、ロッカールームを覗いてみてください。あいつ全然分かってねーよ、あのトレーニング意味あんの?みたいな声がもれなく聞こえてくると思います。

選手たちも違和感があったら状況を好転させるために、環境を変える、自分自身をアップデートする、などさまざまな行動を起こすべきだとは思います。

しかし、それほどたくさんの情報は今現在のハンドボールにはありません。正しく表現するならば、情報自体はあるけれど、誰でも獲得できるほど整備、拡散されていない。です。

ちょっと話がずれましたね。

まとめると、選手に自信を与えたいのであれば、取り組ませる環境を充実させることが大事なのではないでしょうか。

コーチングもその中の1つの要素で、わけわからず怒鳴っている姿や、戦術技術をそもそも教えられない姿は、選手たちを無気力の状態に陥らせてしまうのではないでしょうか。

そんな選手にいくら自信を持てと言っても難しい。そう思ってしまうのです。

サッカーやバスケのように、さまざまな知識が溢れて、どれを活用すればいいのかわからなくなる状態も良し悪しがあるとはおもいますが。議論できるって結構幸せなことな気がしてます。

今日はこの辺で。

富山ドリームス#22 森永 浩壽(もりなが こうじゅ)


2022年の今、フルタイムで働きながら日本リーグ参入を目指すハンドボールチーム"富山ドリームス"の選手として活動しています。ここでのサポートは自身の競技力の向上(主に食費です...)と、富山県内の地域との交流に使わせていただきます。