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地方だからこそ、そこで起業するべき 地元で法人を設立して、そこに根を張る

東京一極集中は確かにお金が集まっている

だから、東京一極集中化が現象として存在するのだが、実際は意図してお金を集めているだけなのである。

地代が高い、物価が高い、だから必然的に人件費も高くなる。そしてスキルの高い人材は給与が高くなるモデルができてしまう。しかし東京から出ていくお金には目を瞑る。

インダストリー4.0を見習え

インダストリー4.0( Industry 4.0)でもわかることだが、ITの発達によりドイツは主要な企業を1本の線でつなぐことによって、1つの製品を製造コストを最小限に抑え、最速のスピードで市場に供給する国を挙げてのビジネスモデルを構築している。

いまやアメリカ、EU諸国、アジアは同じような仕組み作りをして行っている。それでは、現在の日本はどうだ。日本はSociety5.0(ソサエティ5.0)を提唱しているが、第四次産業革命にはついて行けていない。

その理由は東京一極集中である。言葉は適当でないがスケールが小さいのである。ITがこれだけビジネスの軸になっているのだから、東京に集中する必要はない。霞が関が東京にあるから東京に集中する必要はない筈だ。

日本でSDGsが一部の企業や大学や研究者他の取り組みで大きく進展していないのは、現在課題になっている、地方の少子高齢化、森林破壊、生物多様性など地元を守ることが本来必要不可欠であるが、それが地方自治体の役回りとなっている。しかしはっきり言ってそこには特定の有能な人材はおらず、東京一極集中の真っただ中にいる。

第5期科学技術基本計画のレビュー実施状況 ↓
(内閣府・総合科学技術・イノベーション会議基本計画専門調査会)

オールジャパンのビジネスモデル

私は従来の物事の発想を転換し、霞が関からスタートするのではなく、地方創生から発想をスタートするべきだと感じている。そのためには各々の地方に有能な人材と育成する環境、そしてビジネスモデル。

つまり全国をオンラインネットワークでつなぐオールジャパンのビジネスモデルの構築である。そして、こうすることで地方創生のパワーエネルギーが欠かせなくなってくる。見た目にはパワーを地方に分散しているかにみえるが、そうではない。

日本どころか日本の主要企業は世界各国と既にオンラインネットワークでつながっている。では何故それでもインダストリー4.0やソサエティ5.0が停滞しているのか?(先ほどの資料を参照して頂きたい。)

ご存知の通り、地方の最大の課題(日本全体がそうだが)は、少子高齢化で、都市部よりも高齢者(65歳以上)の平均年齢を上まっているところが多い。また、若者は高校を卒業したら、都市部への憧れから地方を離れ都市部で豊かに暮らそうとする。
(下図は65歳以上高齢化率、30%以上を赤線で囲っている)

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(資料は、 平成30年版高齢社会白書(全体版)から抜粋)
わたくしはいつも思うのだが、ソサエティ5.0を提唱するなら、地方自治体と省庁をオンラインで結び、即時AIで集計、分析すれば済むことだと思うが、国税調査で30%台の集計にもなるし、選挙の投票率も同様、国民の国への依存率は高いが、期待値は低いとみる。(余談)

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地方の子は地元で起業すること

まず大事なのは全国にある国立大学をうまく機能させること。確かに偏差値は大事だが、それがすべてではない。その大学の優秀な人材は大学の途中から起業家コースへ編入させるようにする。

そこではSTEAM教育の概念を取り入れ人材を育成し大学院を卒業するとともに、「地域起業支援プラットフォーム」で更に研究費(給料)を渡し起業家支援を1年かけてする。

大事なことはこのシステムは地元で起業。いわゆる人材の※地産地消である。地元に税金を落とし、地元で第2第3の人材を育成しスタートアップさせるのである。
※地域で生産された農産物や水産品を、その地域で消費すること。

もう一つ大事なことは、地元の課題解決を使命とすること。そして地方同志のネットワークを通じて互いにコミュニケーションをとり、地域課題を解決しつつネットワークを切っ掛けに日本が抱える課題にも目を向け取組み、ある時は遠く離れた地方同志で協力したり議論したりもすることで経済が活性していくのです。

結果的に地方を支える人材が、次世代の日本を支える人材となっていくのである。そして初めて霞が関の有志たちとの共同体が成立するのです。

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STEAM教育を取り入れた人材育成とは

はじめにSTEAM(スティーム)とは、
科学(Science)
技術(Technology)
工学(Engineering)
アート(Arts)
数学(Mathematics)
の5文字の頭文字をとった造語です。

もともと世界でSTEM(ステム)教育というものが定着していました。そこにアートを取り入れる意味とは、芸術的発想や芸術的思考及び感性を融合することによって、従来にない新たな発想の転換を求め活かしていくのです。

STEAMはどちらかと言えば、自発的に学び個性をもってして新たなモノやコトを創造していきます。

ですから起業するには新たな感性が必要となるのです。
ビジネスの世界では、以前はMBA(経営学修士)が重視されていましたが、現在は芸術系の専門学校を出たり、MFA(美術学修士)を取得した人材が重宝されたりなど、世界の最先端を行く方々はイノベーションに足りない「何か」を発見したのではないでしょうか。

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地方発信の意義

わたくしは以前、「個人情報を制する者は世界を制する」と言っていましたけどそれでは感性が欠落しているということですね。(そうなのかー)

現在の日本は「偏差値」という物差しだけでしか人を計れないようになっています。それと同じ発想かも知れません。

それはそうと「地方発信」の意義は、社会課題は東京にだけあるのではなく、地方に根付いてしまっているのです。だから地方の社会課題を解決しなければ日本は前進しません。

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「第四次産業革命」とは

ドイツでインダストリー4.0と言えば第四次産業革命のことを指します。

(引用 経済産業省)
第四次産業革命に向けた産業構造の変化と方向性に関する基礎資料

こう書かれてあります。
「汎用技術(GPT)が生産性上昇効果をもたらすには、会社・組織のあり方や教育システムなど、経済社会システム全体の再構築が必要となる。」

そうなのです。
「日本ではIT化の普及に伴う経済社会システムの再構築が進まず、調整期間が長引いている可能性。」
とも書いてあります。

そして、
米国では、※マークアップ率の低い企業が減少する一方、第四次産業革命などの結果、マークアップ率の高い企業が増加。
※「マークアップ率」とは、分母をコスト(限界費用)分子を販売価格とする分数であり、製造コストの何倍の価格で販売できているかを見るもの。この値が1のとき、販売価格はちょうど費用をまかなう分だけを捻出していることになる。(わからないですよね。ようは料理人の方が材料仕入れますよね。原価があります。でお客様に食べてもらいますよね。販売の差額で利益がでますよね。原価÷売価です。%ででます。更に人件費や配送費は原価に入りません。)

米国や欧州企業は、2010年以降、急速にマークアップ率が上昇する一方、日本企業は2010年以降も低水準で推移。
となってしまうので、

日本は、
同質的な製品・サービスによるコスト競争ではなく、高付加価値化が課題。
となってくるわけです。

実は「高付加価値化」って言葉随分昔から言われている言葉なんです。
少なくとも30年以上前。(わたくしの知っている範囲では)

高付加価値競争と言われた時代も。つまり自社の製品やサービスについてくる高水準の+αですね。

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人材の地産地消

地元で育った子が「夢」を抱いて都市部へ出ていくのは決して悪いことではありません。

でも、逆の言い方をすれば、地元に「夢」がないともいえると思います。

わたくしは色んな自治体の方と話してきましたが、自治体の方が情熱を持っていない、というのは寂しい限りです。

ですから、地元に「夢」を与えてくれる人材の育成が必ず必要なのですが、産学官民あげて人を育てるということをしなければ、地方は衰退する一方です。

途中でSTEAM教育の話をしましたが、現在のIoT(モノのインターネット)や人工知能は日本も必死に研究開発しているのですが、いかんせん海外に人材を奪われてしまっているのも事実です。

地元の森が枯れ、生物が絶えていくことに関心を持たない子どもが増えているのは何故なのでしょうか?

コンピュータのプログラムや英語の授業が学校で始まるのは当然としても、それはグローバルな人材を育成するためのことです。

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最後に

わたくし、外国人から「美しい日本文化」と言われることに対して、努力されている日本の方々に感謝いたします。

実は、本日書いた記事を実現するために、国立大学に入学することにしました。(ちょっと先ですが)最初はブログを書きながら受験勉強もしようと思ったのですが、高校生が3年かけて挑戦する大学ですから、これは生半可な気持ちでは無理だ、という結論に達しました。

他にホームページも完成しなければなりませんが、ブログは合間に特にSDGsをテーマに書いていく必要もあります。

しかし生活の中心は受験勉強ということになりますので、絶対合格して見せます。それから海外で勉強して再び日本で今日の記事を実践していきます。

ブログを毎日書くのは本日が最後です。皆さんも日々頑張ってください。
また「スキ」くださいね。ありがとうございました。失礼します。

(瑚心すくい)






是非、サポートよろしくお願いいたします。日々自己研鑽し学びの本の購入と色んな団体「盲導犬協会」「国境なき医師団」等への寄付の資金にもしたいと思っています。お礼は更なる良質な記事を書きますのでよろしくお願いいたします。