インドの映画が好きでたまに探してはよく観ているのですが、偶々おすすめに表示されたのを興味半分に観てみることに、

題名は「パラビィの見つけた幸せ」

ファミリー映画だと思い見始めたのですが、いい意味で裏切られた、とても考えさせられるいい映画だった。

すべての人生に限りがあって、「今」は永遠に続くことはない。
そのなかでどう生き、どう振る舞うのか？
「他人が求める自分」と「本当の自分」が乖離し自分がどれほど努力したとしても「他人が求める自分」になれなかったとき、人生の全てが無駄だったと、もう無理だと錯覚するほどの絶望の淵に至ったとして、その現実とどう向き合うのか。
努力が無駄だと思えても、今が自分が思っていた未来や姿でなくとも、その状況をどう受け止め未来へ思考を向けるのか。
その意思を改めてこの映画を機に考えようと思えたいい作品だった。

すべての人生の選択は未来につながっているそう思いたいし、そうなる様に生きたいと思う、その願望を本当に綺麗に映像にして見せてもらった気がした。

私はずっと誰かになろうとして生きてきた。
自分であって、他人である誰かに
そのために本当の自分を縛り殺しその誰かになれると信じ、ならねばと鼓舞し、生きてきた。
だから本当にパラビィに自分を重ねてしまって、もうめちゃくちゃブッ刺さった映画だった。
今この映画を見れてよかったと思う。
これからを考えるいい映画だった。