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「デブ」な旅ブロガー女医は自分の体型とどう向き合うのか

日頃から自分が「デブ」であることは特に隠していないつもりなのですが、少し前、ブログに「スリムな女性をイメージしていたのに、ふくよかなお姿にがっかり」といった趣旨の「極めて美味しい」コメントをいただきました。

こちらに対してどう思い、どう返したのか、自分のボディイメージをどう捉えて発信しているのか、良いきっかけなので書かせていただこうかと思います。


数少ないお楽しみ「アンチコメント」は「いつ来るか」と思っていた「体型ネタ」

いつもいつも「アンチコメント」「誹謗中傷」を心待ちにしているにもかかわらず、なかなかいただけない状況が、今でも続いているのですが、こちら、少し前にいただいたコメントです。

(該当記事での)えりお先生のご意見同感です。
でも、それ以上に気になったのが、えりお先生のふくよかなお姿。体脂肪率高そう、血糖値高そう!
スリムな女性をイメージしてたので。そのリッチな日常には憧れるものの、もしかしたら、医者のなんとかで検査結果はメタメタだったりして。
お気をつけ下さいませm(_ _)m

(コメントされた実際の記事は→こちら

待望のアンチコメント!

「お気をつけ下さいませm(_ _)m」ってなんかイイことでもした気にでも、なってらっしゃるんですかねww

ですが、
ああ〜、見た目しかツッコむところがなかったか…、
と、ちょっとガッカリしたやつ(笑)

だって「見た目」をけなすのって、他に相手を傷つける要素が見つからない時の最終手段。
見た目しか粗が見つけられないって、あまり頭がよろしくない証拠じゃないですか。

あ〜あ、まったく、想定の範囲内すぎて、本当につまらない。

「見た目」を「仕事」にしている女優さん相手なら、効くかも!?しれないですけど、自分は女優やモデルじゃないんでね。別に顔の良さやスタイルで売ってるわけでもないのよ。
どっちかというと愛嬌ある、といわれたいくらいなものだしね。

どうせなら取り繕った姿より、ありのままの姿を楽しんでいただきたいので、変な顔してようが、デブに拍車がかかっている写真であろうが、楽しそうな旅の写真であれば惜しみなく載せてるんですよ。
それを可愛いと思おうが、醜いと思おうが、それは見た側の問題であって私の問題じゃないんです。

そんなくだらんことより、こちらのコメントに「粋」な返答をして、読者に晒すの、絶対オイシイじゃん!? エロ心が芽生えたワタクシ、こんな返答をいたしました。

あなたがビックリするくらい検査結果はクリーンですがなにか?
ポジティブボディイメージという言葉ご存知ですか? 私は自分の体型について、何ら後ろめたく思っておりません。
あなたが勝手に私の体型をイメージして、裏切られただけ。
そちらこそ、口の利き方にはお気をつけあそばせ。


「ボディポジティブ」であるということ

私の返しのコメントのキーワード「ポジティブボディイメージ」

この頃ちょうどこの言葉を知って、「いつか使ってみたい」と思っていたんですよ〜!笑笑

こちら、言葉通り「自分の体型に肯定的であること」

これはモデル並みのスタイルだから自信があって、ということではなく、デブだろうが痩せていようが、巨乳であろうが貧乳であろうが、自分の「ありのまま」の体型に肯定的だという意味です。まさに私じゃん笑

そもそもが「ダイエット=食生活、食習慣」って意味であって「スリムであること」という意味の単語じゃない。

私にとっての「ダイエット」は医業をしている週2.5日は1日1300〜1500キロカロリーで節制し、残りの4.5日は旅に出てあちこちでその土地でしか味わえない食材や、味に妥協しないシェフ料理といった「本当に美味しいもの」を食べまくるということ。(あ、最近、夜に食べてから次のランチまで16時間断食する「オートファジー」始めました。エビデンスがどうだとかは、知りません笑)

そんな生活してて、スリムな体型? ムリに決まってんじゃん笑笑


飛鳥II乗船時、ミスグアムとの撮影が公開処刑状態となった奇跡の一枚。SNSにアップした時の盛り上がりたるや笑(2019年末撮影)


私のシミ一つない顔は「紫外線を徹底的に浴びないこと」、つまり、夏のリゾートでも外に出ない生活で成り立ってますが、贅肉一つないスリムな体というものは、徹底した食事制限と運動で成り立つもの。
いろいろなダイエット法が巷を賑わせておりますが、結局そこに「近道」はございません。

日光が嫌い、外に出るのが嫌いな私にとって、シミ一つない肌の維持はなんら難しくないことです。
しかし一方で、人生において、食べることが楽しみである私にとって、それを制限してスリムな体型を保つことには、なんら楽しみも生きがいも感じない。所詮は「ムリゲー」なのです。

ファストフードやファミリーレストランなどの食事こそ、最小限にしますが(それでもマクドナルドのポテトは年に1回くらいどうしようもなく食べたくなる)「本当に良い食事」には躊躇しません。空腹でなくても、満腹でなければ、食べることもあります。

直腸癌の父が「食べるのが好きなのに食べられない晩年」を過ごして亡くなるのを見てきました。
ジャンクフードやスナックではなく「本当に美味しいもの」であれば、胃腸が元気で、たくさん食べられるうちに食べておきたい。

私の今の「ふくよかな」体型は、何かを得れば何かを失わざるをえない、では何を取って何を捨てるか、考えたその結果。
なので何ら後ろめたいことはないのです。

ちなみに「プラスサイズモデル」が「ガリガリ細いのはだめ。私こそ美しい」というふうに、モデルさんをディスったり煽ったりして主張するのは違うと思います。(話題集めにしているだけかもしれませんが…)。
あくまでそれは発信する側ではなく、見た側が決める問題だと思うので。


「オペラ歌手」が発信のお手本!

そんな私の「発信のお手本」はオペラ界のディーバ達です。彼女らは、職業柄、美しい声をマイクなしでステージ後方まで響かせるため「ガタイのよい体」であることが多く、当然、いわゆる女優・モデル体型からはほど遠い体型の方もいらっしゃいます。にもかかわらず、美しい! そして発信の内容も、自信に溢れていて実にポジティブ!

なかなか海外までオペラ鑑賞とはいきづらい、今のご時世、インスタグラムなどで舞台でのお姿だけでなく、プライベートのお姿も拝見しておりますが、美しいドレス姿から、普段着まで、ご自身の体型に合った着こなしを披露されていて、とても素敵なのです。

もちろん「オペラ歌手」というバックグラウンドがあってこそ、彼女らのそういった美しさが引き立っているということもあるかと思います。
そうしたことを踏まえても、彼女らの「オーラ」が、体型以上に美しさの源となっている例として、私も今の自分と、自分の体型に今以上の自信を持って、今後も発信していきたいと思うわけなのであります。


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