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Z世代新人とうまく付き合う!ハラスメントに陥らない新人指導の心得

この記事で理解できる事
・Z世代の特徴がわかる。
・Z世代の方との上手な付き合い方。



はじめに

昨今、「パワハラ」「セクハラ」といったハラスメントの問題が大きく取り上げられています。
上司や先輩社員からの新人指導が、うっかりハラスメントと受け取られてしまう例も後を絶ちません。

一方で、Z世代と呼ばれる98年以降に生まれた新人社員は、
従来の価値観とはかけ離れた考え方を持つ場合が多く、
上手く指導するにはある程度の気くばりが必要です。

このように、新人育成の現場では、
ハラスメントへの警戒心と世代ギャップの課題に直面することになります。そこで本記事では、Z世代の新人とうまく付き合いながら、
ハラスメントに陥ることのない新人指導の心得をお話しします。


【Z世代の特徴を理解する】

Z世代は、デジタル環境に生まれ育った世代です。
そのため、情報の受け止め方や伝え方にも、独特の特徴があります。

・SNSなどのデジタル空間に明るく、テキストよりも画像や動画で情報を受け取ることが多い ・フラットな人間関係を好み、上下関係をあまり気にしない ・自己主張が強く、自分の価値観を大切にする

このような特徴を踏まえると、従来の上から目線の一方的な指導は通用しません。
まずは彼らの特性を理解し、受け入れる姿勢が大切になってきます。


【対等な立場でコミュニケーションを取る】

Z世代の新人と上手くコミュニケーションを取るには、まず対等な立場で話を聞くことが重要です。
彼らは年上や上司への過剰な敬意は払いませんが、それ以上に互いを尊重しあう姿勢を大切にしています。

話し合いの際は、一方的に言い聞かせるのではなく、彼らの考えを引き出す質問をしたり、仕事上のアドバイスはわかりやすく具体例を交えたりと、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。


【ポジティブで建設的な指導を心がける】

Z世代の新人に対しては、厳しい指導や注意の言い方よりも、前向きで建設的な指導を心がけることが大切です。
かつてのように注意が多すぎると萎縮してしまう可能性があるのです。

仕事ぶりを評価する際は、まず良かった点を具体的に伝え、次に改善点を建設的にアドバイスする、というスタンスを取ると良いでしょう。

また、従来の年功序列的な評価ではなく、実力主義を重んじる彼らの価値観に沿った、公平で透明性の高い評価が求められます。

【自律性を重んじ、裁量権を持たせる】

仕事を任せる際は、ある程度の裁量権を持たせることをおすすめします。
Z世代は自律性が高く、自分で判断する機会を与えられることを望んでいます。

指示を仰ぐ姿勢も大切ですが、逆に過剰な介入は萎縮させかねません。
彼らの主体性を認め、ある程度の自由裁量の中で経験を積ませることが大切です。

【ハラスメントにならない配慮】

最後に、ハラスメントにならない配慮についてです。
正直ここが一番難しいです。
ハラスメントは、受け手の主観によって判断されることに注意が必要です。

・極端な時間外労働の強要はパワハラに当たる可能性がある ・わいせつな言動はもちろんのこと、下品な冗談もセクハラに該当しかねない
・一方的で暴言を伴う叱責はパワハラの可能性がある

加えて、Z世代はSNS上の発信にも敏感です。
会社の方針に反する個人的な投稿は控えるよう伝えるなどの対応が求められるかもしれません。

上司や先輩社員におけるハラスメント予防の意識は、かねてより求められていましたが、Z世代の新人に対しては、より一層の気を付ける必要があります。

【終わりに】

Z世代の新人社員と上手く付き合うには、旧態依然のトップダウン的な指導ではなく、お互いを尊重した対等なコミュニケーションが不可欠です。

その過程でハラスメントには絶対に気をつける必要がありますが、決してそれが阻害要因となるわけではありません。
むしろ、彼ら自身を大切にする姿勢こそが、より良い働き方や生産性向上につながるはずです。

新しい時代の新人指導は、これまでとはまた異なるアプローチが求められています。
世代ギャップを感じつつも柔軟な対応を心がけ、お互いが尊重しあえる関係作りを目指しましょう。

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