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修士をラクに生き抜くのに心がける7つのこと

こんにちは、kotapです。
3月に筑波大学 大学院 システム情報工学研究科を修了しました。

なんと専攻の総代に選ばれ、研究科で研究科長表彰をいただいた。
大変恐縮。

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正直、修士の二年間でやめたくなるほど辛かったことはなくて、割と恵まれた研究生活を送れた。 (生存バイアスもあるかもしれない。
もちろん研究で辛いこともたくさんあった。
でも、研究生活以外に悲しかったことのほうが多くあるように思える。
(一つは麻雀で4半荘で-280を記録したこと)

楽に生きるためには2つあると思っていて1つ目は「サボる」。
これはいいね。楽な単位をとって楽な研究室にいく。これも立派な一つの生存戦略だとおもう。大事なことは振り切ること。
なんにも研究していないのに立派な企業に内定が決まってるみたいな人はよくいるし、結局そういう能力も大事。

2つ目は「やる」。
これは研究に向き合い楽しさを見出していくこと。
王道ではあるがなかなか難しいこと。

一番辛くなるのがこの「サボる」と「やる」の中間だと思っている。サボるか向き合うのかはっきりしないのは地獄。
「やりたいことをやる」のか「やりたくないことをやらないのか」にする。
「やりたくないことをやる」のはきつい。

(そこを振り切るのも相当難しいことで口で言うのはとても簡単なことなんだけれどももし課題意識があるならどうにかしたほうがいいと思う

そこで本記事では自分なりの修士を楽に生き抜くために心がけるといいんじゃないかなってポイントを紹介する。


1. 人間関係を円滑にする

これはどこにいっても何をしててもそう。
同期や先輩後輩の人間関係も大事だが、いちばん大事なのは教員との関係。

研究室は自分で決め移動もできたりする。
何でもかんでも運ではなくて自分の責任でもあると思う。

二年間生活してて思ったのが研究生活において人間関係の損切りは早いほうがいいということ
合わない人は合わない。お互いのためになると思う。


2. 研究以外の支えをつくる

趣味でも、友人でも恋人でも。
没頭できるものがあるといいと思う。

これはできれば人と関わるものがいいと思う。

研究が進まなくてどんよりしていたときにバスケをしたらめちゃくちゃ気分がよくなったのを覚えてる。

やっぱりね、体動かして笑うってのはすごくいいんだ。


3. 交流をする

修士課程というのは恵まれた環境であることを自覚すること。

ストレートで院進学するとモラトリアムの延長であり、惰性になってしまいがちだが、大学院とは社会人をやめて学びに来る人も多い場所だ。

専門分野に関して意欲的に取り組む学生、分野のプロフェッショナルである教授、知の遺産である環境。この環境を無駄にしてはいけない。

学会等でも積極的に色々な人の話を聞くのが良いと思う。

論文でわかんないところは直接メールしたりするのも良い。
研究者は研究に取り組む人にやさしい。僕が送ったらめちゃくちゃ丁寧に返ってきた。

とにかく、研究という青天井の世界で楽に生きるには自分の力だけじゃ圧倒的に力不足すぎる。


4. めんどくさいことは先にやっておく

プログラミング、Tex、英語執筆、プレゼン、発表。

とにかく早いうちにやる。修士二年間で何度もやることなので無駄にはならない。早いうち早いうちにボコボコにされて強くなっていこう。

B4 (学士4年)、M1(修士1年) のうちにこれらをやっていたおかげでM2とのきにはここに無駄なリソースをさかずにいけた。

しかし、その道は決して楽ではなかった。
M1の初めての英語論文執筆で先輩に添削してもらったときに「文になっていない」「自分で見直しましたか?」「英語書いたことある?」と言われたのはいい思い出である。(とても面倒見が良い先輩で決してパワハラとかではなく厳しくやさしく教えていただきました。ありがとうございました。)


5. 論文を書く

一本目の国際会議投稿は学部時代の卒業論文+α。こんな内容でも出せるのかと思ったくらいだ。

成果があるなら論文は書いていくのがいい。論文執筆というのが研究報告になるからだ。進捗報告で論文執筆って言える!誰にも責められない!

修士学生にとって論文執筆はかける内容がありさえすれば、ハイリターンの研究作業だと思う。
研究成果に少しでも差分があるなら論文が書けないか先生に相談してみるのがいいんじゃないかな。

論文執筆は研究を開拓するような答えのない問題ではないので個人的には楽だった。(初めての英語論文執筆は地獄だったが)

研究室のボスの言葉が印象深い。
「出さないのはなにもしてないのと同じ」


6. 時間を有効に使う

これは最後まで難しかった。

修士2年にもなると授業もほとんどなくなり自由な時間が増える。この時間をいかに有効に使うか、自分なりに発見できるといいと思う。

危険なのはメリハリがないこと。

遊ぶときはガッツリ遊んでやるときはやろう。
時間がない時間がないっていって遊びを断って結局ダラダラとYouTube を見て時間がなくなったときは最悪だ。

大学受験期に一日絶対勉強しない日を作るといいと言われたのを思い出した。


7. アウトプットの力をつける

5の論文を書こうを含む内容でもあるが、他にもアウトプットをどんどんしていくのがいい。

特にプレゼン作成、発表。

「出さないのは何もしてないのと同じ」とかつてボスは言ったが、ここではこう言いたい。

「伝わらなければ自己満足と同じ」

伝わりやすい論理的なプレゼン、及び発表練習。
ボコボコにされて培ってきた。今でも難しい。
最初の頃の論文紹介は毎回炎上していた。

他にもブログでもnoteでもHPでもなんでもいい。
とにかくアウトプットが評価される世界にいるのだからそこを意識して力をつけていく必要があると感じた。


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以上の7つでした。

重要だと思うランキングをつけるとしたら
1→7,5→2→6→4→3かなあ。

要約すると、早いうちに論文一本書いてみる。あとはストレスは溜めすぎず、だらけすぎず!かな。

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追伸
もっとやっておけばよかったこと

- 論文管理: 読んだ論文をしっかり管理しておけばよかった。
- 論文読み: もっと分野の論文を広く読んでおけばよかった。
- もっと周りの助けになれる方法を見つけたかった:
こんな修士生活は簡単でないことは痛いほどわかる。勝者バイアスのかかったマウント記事のようにとらわれても仕方がない。
周りには苦しんでいる人ももちろんいたし、自分も苦しい時期もあった。
ただそんなとき、どう声をかければ良いのかわからなかったしいまもわからない。少なくともこういう形で届けられたらいいなとおもう。


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