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ハラスメントに向かって投げつける石

セクハラ問題については、ポジショニングとマウンティング、影響力の使い方、特に、鏡の家と石についてなど考えながら、いろいろな意見を読んでいる。

広告代理店やその周囲では、パワハラ・セクハラは、打ち合わせ時の喫煙のように当たり前にあったと思う。私自身は、パワハラ・セクハラはしたこともされたこともない…とは思うけれど、この意識が危険なんだろう。被害者から正面切って指摘されるまで気づかないのかもしれないし、第一、仕事で憎んで恨んでる人だっているんだろうから。そういえば、それほど深い繋がりもできていない仕事に関わっていた女性から、『男の人の方が好きなんですか?』といきなり聞かれて(!)のけぞったことがあったな。

自分がパワハラ・セクハラに直接は無縁だったのは、単に、巨大組織の中にいたこともなければ、個人的に強い影響力を持ったこともなく、自分が相手にされなかっただけのこと。良識があったわけではありません。何の、自慢にもならない。

一つだけ注意していたのは、体育会系を自称して暴力的な言動を誤魔化す人たちからは、一定の距離を保つように心掛けていた。また、あからさまにビジネスのルール違反をしたり、嫌がらせ以上の言動をした人は、今もはっきり覚えている。

ただ、自分の権利には敏感だけれど他者のそれには鈍感だったり、鈍感な振りをして自分の保身を優先していたのなら、それはそれで直接関わるのとはまた別の罪。

諺曰く、
"Those who live in glass houses should not throw stones."
鏡の家に住む人は、石を投げるべきではない

投げる石を手にするなら、自分が住んでいる鏡の家の大きさもわかっておかねば。大きすぎると、炎上光熱費高そうだし。

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