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「私のすきなひと」 02.しいたけ.

「しいたけ占い」をご存知だろうか?

初めてその名を目にしたときは、「動物占い」みたいなキャラ占いの類だと思った。「あなたは味わいのある、しめじタイプ!」みたいな感じの。

そんなことではなく、「しいたけ.」さんという占い師の方が発信されている占いのことだったのだけれど。その、「しいたけ占い」および「しいたけ.」さんそのものに、近頃とても心を惹かれている。

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占いは昔から好き、というか、気になってつい見てしまうのだけれど、良いことが書いてあれば「ひゃっほー!」と気分が良くなって、悪いことが書いてあれば「そんなことはない!」と意固地になる。みたいな、なんともストレスフルな距離感のお付き合いだった。

自分の運命というものがあるのであれば、ぜひ知りたいと近寄っていく癖に、「今のあなたの願いは叶いません」とか書いてあると、「そんなことお前に決められてたまるか!」と悪態をつきたくなるのである。

そう。間違いなく、占いのせいで私の心は不安定になっていた。

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しいたけ占いのすごいところは、「あなたの運勢は◯◯!△日まではこういう風に過ごすのが吉!ラッキーカラーはピンク!」みたいな一方的にぐいぐい押し付けてくる感じでなく、なんていうか、「隣で黙って頷きながら話を聞いてくれて、絶妙な間とタイミングでぽつりとひとこと刺さることばを投げかけてくれる」みたいな心地よさだと思う。

もちろん占いなので、「今のふたご座ってこういう運気になってます」みたいなことは、かなりはっきり言い切られる。それなのに、押し付けがましさというものが微塵も感じられないのだ。

ひとって、客観的にみた自分を知りたいと思う反面、「決めつけられる」ことを嫌がるものだと思う。私はあまのじゃくなところがあるので、特にそう。それをきちんと汲み取って、丁寧に選んだことばを、そっと相手の手を取りその中に握らせてくれる。しいたけ.さんってそういうひとだなぁ、って思う。

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昨年末に発売された、しいたけ.さんの著書『しいたけ.の部屋〜ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』を読んでいる。

人生で陥りがちな悩みについて、占いや心理学その他諸々の見地を交えながら、そっと心に寄り添うメッセージを届けてくれる。静かな部屋で、温かいお茶を飲んでいるような感覚。ひとつひとつのことばの温度を感じながら、深く深く、自分の中に潜ってゆく。そんな時間が、私はすき。

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しいたけ.さんのこと、あまり知らなかったひとにも、ぜひ一度彼のことばに触れて見てほしいと思う。

この、糸井重里さんとの対談とか。

精神科医の名越先生との対談とか。

今気づいたけど、私、糸井さんも名越先生もすきだな。笑

あとは、本命「しいたけ.占い」もね。

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明日から、新しい職場でのお仕事が始まる。それとは別に、インテリアのメディアで記事を書かせて頂けることにもなった。不安と期待が入り交じる、苦いような甘いような波間をゆらゆらしている。

自分のキャパを無視して頑張りすぎてしまわないように、心地よく、赴くままに進んでゆけるように。しいたけ.さんから届くことばの数々を、お守りにして。私は、私を精一杯生きたいなって、そんな風に思ってます。

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