吉田琴乃|Kotono Yoshida Marinello

日本で生まれ、イタリア育ち、現在アメリカ在住。日系メーカーで新卒採用業務を経験した後、…

吉田琴乃|Kotono Yoshida Marinello

日本で生まれ、イタリア育ち、現在アメリカ在住。日系メーカーで新卒採用業務を経験した後、夫のアメリカ赴任に伴い在米。現在はスタートアップの人事部門立ち上げ、異文化理解コンサルティング活動などを行っています。

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【自己紹介】異文化をまたぐ人生

noteを始めるにあたって、私がどのような人生を歩んできたかを簡単に知っていただきたく、この記事を書くことにしました。 私は、1995年生まれの現在28歳、アメリカ・カリフォルニア州在住です。 アメリカにはまだ1年しか住んでおらず、それまでは人生の大半をイタリアで過ごした後、就職で日本・京都の企業で働いていました。 日系企業(製造業)の人事部で主に新卒採用業務に従事したのち、夫のアメリカ赴任に帯同し、今に至ります。これまでの人生・業務経験を活かし、今はアメリカから日本のス

    • 相撲の面白さについて言語化してみた

      突然ですが、皆さん相撲は観ていますか? 1月場所は琴ノ若が頑張っていますね!同じ「琴」なので、佐渡ヶ嶽部屋の応援にはより熱が入ります。笑 今はアメリカにいて時差もありなかなか相撲観戦ができていないのですが、実は私はイタリアにいる頃から相撲が好きで、日本に住んでいた3年間は大阪場所はもちろん、両国まで何回も観に行ったりしていました。 私の詳しいプロフィールはこちらから。 「海外育ちなのになんでそんなに相撲が好きなの?」とよく聞かれます。 また、相撲が好きと言うと「格闘技

      • 「ダイバーシティ(多様性)」と「カルチャーフィット」は両立するのか

        みなさん、こんにちは。 世間のダイバーシティ(多様性)への関心が強まる中、その多様性の一環として「外国人採用強化」というものを掲げている会社は多いのではないでしょうか。また、採用したものの馴染めず早々に辞めしまったなど、課題もまだまだ多く感じられている分野に思います。 私は日本で生まれ、日本人の母、イタリア人の父とともに人生の大半をイタリアで過ごしたあと、日本の企業に就職しました。 今日は、多様性と組織へのカルチャーフィットの両立について考えていきたいと思います。 私

        • 採用担当者もEX(Employee Experience)を意識しよう

          もうそろそろ、25卒採用が佳境を迎える頃ですね。内定も出始めていることかと思います。 私は、日系メーカー人事部で新卒採用業務に約3年従事していました。 今日はその際に感じていた採用担当者としての違和感と、今後勝ち続ける企業であるためにはどのようなマインドが必要か?について話していきたいと思います。 私の詳しいプロフィールはこちらから、ご興味がある方はどうぞ。 学生には「内定はゴールではない」と説教するのに さて、「内定はゴールではないよ」というセリフ、よく聞きませんか?

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        【自己紹介】異文化をまたぐ人生

          自分のキャリアは自分で決めるしかない

          今日は、ささやかな愚痴というか、私のぼやきを聞いてください。 育った環境が通常の日本生まれ日本育ちとは異なるからか、「吉田さんは海外育ちだけど・・・私は違うから」とか「吉田さんには簡単にできても、私にはできない」とか言われることがあります。 私の詳しいプロフィールはこちらから。 結論から言うと、一生言っとけ!と思うわけです。 冷たいのかもしれませんが、自分の人生のオーナー(owner)は自分だけです。色々迷うことはあるかもしれませんが、自分で、時には腹を括って決断する

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          語学力を極めるよりも大切なこと

          私の母国語は二つあります。日本語とイタリア語です。 脳内の言語は、トピックによって(無意識に)切り替えます。 このように、どちらも本当に同レベルで操れるため、両方母国語としています。 英語は、もちろんネイティブレベルではありませんが、支障なく話せます。 ちなみに、海外で育った=英語が話せる、とよく勘違いされますが、育った地域が英語圏でない限りそれはイコールではないはずです。 ただ、例えば欧州であれば非英語圏であっても、多少文法や言葉が似ていたりするので、日本語から英語を学ぶ

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          「転職するとか、安易に言わない方が良いよ」と忠告された話

          社会人としてキャリアを歩み始めた頃、3人で話していて、そのうちの2人に言われたことがあります。「転職するとか、安易に言わない方が良いよ」と。(ちなみに2人は転職経験者です) もっというと、終身雇用を当たり前に思っている人たちはその価値観を否定されたように感じるから、という助言・アドバイスでした。 なぜ上記のような発言が出たかというと、2人の方から「君は今後どのような社会人になっていきたいの?」という質問を受けたから、私が「今後、転職をする可能性もありますし、どこでも通用する

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          「最近の」ではなく「優秀な」若者が辞めている

          「最近の若者はすぐ辞める」と言っている人もいますが、新卒入社者の離職率は実は長年に渡り約3割を常にキープしています。1999~2005年の間(いわゆる就職氷河期)は、今よりも高い35%前後で推移しました。 つまり、最近の若者が突出して辞めていくわけではないことがデータからわかります。 この「離職率は約30年間ほぼ横ばい」という事実は、人事界隈(特に採用)の人であればもうすでに聞いたことがあったと思います。 データからわかるように離職率は一定の値をキープしています。つまり

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          ダイバーシティ(多様性)とは見た目の話なのかについて考えた

          私はこれまで人生の6割をイタリア、3割を日本、1割をアメリカで過ごしてきました。 母親が日本人のため、母娘で話すときは日本語を使用していましたが、父親がイタリア人のため、家庭における「共用語」はイタリア語でした。 そんな異文化が混じる環境で育ってきた私ですが、私の外見はパッと見はアジア人に見られます。名前も、日本人の中でも古風な方なので、イタリア人要素はあまりないように思われます。 今日は、ダイバーシティ(多様性)と見た目(外見)について書いていきたいと思います。 私の

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          学生時代のメタ認知の質が低かった話

          皆さんは、学生時代に自分のやりたい仕事が明確でしたか? 多くの人は「なんとなく〇〇の方が向いているな」とか「△△はなんか嫌だな」くらいの感覚で、ある程度職種や業界を絞り、就職活動を進めたのではないでしょうか。 もっというと、自分がどれだけ仕事に関する体力や熱量があるか分かっていましたか?これについては、働いてないうちは自覚するのがもっと難しく、私自身も働いてから自分のキャパシティを認識しました。 過去の自分をこうして振り返ってみても、明確にやりたいことなどはなかったし、向

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          わたしの社労士受験記録 #3 〜これまでかかった総費用計算してみた〜

          前回および前々回の投稿で、私がなぜ社労士資格を取ろうと思ったか、第55回受験までの道のり、今後の目標などを書いてきました。 今回は、おまけとしてこれまで勉強にかかった総費用を計算してみました! 勉強にかかった費用講座 スタディング 社労士合格コース フル[2023+2024年合格目標]67,320円 スタディング 社労士ラストスパート講座 11,520円 = 78,840円 テキスト 読めばわかる!社労士テキスト〈2022年対策〉4,400円 2023年版 ユー

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          わたしの社労士受験記録 #2

          この投稿では、私がなぜ社労士資格を取ろうと思ったか、第55回受験までの道のり、今後の目標などを書いていきたいと思います。(長いので2回+おまけに分けてお送りします。) この記事は前回の続きです。ぜひ前回からお読みください。 受験直前〜当日〜その後受験日の4日前に日本に到着し、ホテルで過ごしました。時差ぼけなどもあり、体調優先でほとんど復習はしませんでした。気分転換のためにネイルに行ったりもしましたw 当日の服装問題 当日はめちゃくちゃ暑かったのですが、受験会場の温度設

          わたしの社労士受験記録 #2

          わたしの社労士受験記録 #1

          第55回社会保険労務士試験を受けられたみなさま、お疲れ様でした! 合格された方におかれましては、本当におめでとうございます! この投稿では、私がなぜ社労士資格を取ろうと思ったか、第55回受験までの道のり、今後の目標などを書いていきたいと思います。(長いので2回+おまけに分けてお送りします。) 結論から言うと・・・実は私も、1週間だけ日本に帰国し、受験してきました。結果は、不合格。 選択式は問題なく合格でしたが、択一式であと1点足らず・・・! 基準点割れしている科目はありま

          わたしの社労士受験記録 #1

          上司レビューを経た資料は本当に良くなって行くのか?

          本日は、私がJTC(Japanese Traditional Company = 伝統的な日本の大企業)に入って感じたことについてお話ししたいと思います。(前回に引き続き、2回目です) ※ JTCとは、Twitterなどでよく見かける、日本の伝統的な大企業を指すネットスラングですw 私の自己紹介についてはこちらの記事にまとめているのでここでは詳しくは書きませんが、大雑把な経歴は、日本に生まれイタリアで育ち(計17年イタリアで過ごし)、就職を機にまた日本に戻り、現在はアメリカ

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          JTCにおけるコミュニケーションって、本当に厳格なのか?

          本日は、私がJTC(Japanese Traditional Company)に入って感じたことについてお話ししたいと思います。 ※ JTCとは、Twitterなどでよく見かける、日本の伝統的な大企業を指すネットスラングですw 私の自己紹介についてはこちらの記事にまとめているのでここでは詳しくは書きませんが、大雑把な経歴は、日本に生まれイタリアで育ち(計17年イタリアで過ごし)、就職を機にまた日本に戻り、現在はアメリカで暮らしている、といったところです。 ChatGPTに

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          書評「異文化理解力」 #3

          前回および前々回に引き続き、書籍『異文化理解力』の私自身が特に関心を持って読んだ箇所を紹介したいと思います。 私の自己紹介についてはこちらの記事にまとめているのでここでは詳しくは書きませんが、大雑把な経歴は、日本に生まれイタリアで育ち(計17年イタリアで過ごし)、就職を機にまた日本に戻り、現在はアメリカで暮らしている、といったところです。 安易な実践の危険性加減がわからないなら実践しない さて、世界各国の文化に様々な相違点があることは理解したところで、駐在中の方や多国籍

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