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面接を終えて(不安障害版)

12月15日は曇天だった。
早朝の霧雨は止み、重い雲だけが頭上にのしかかっている。
面接へ挑むぼくの心象風景そのものだった。

ぼくは2019年10月にうつ病と全般性不安障害になり、現在も療養中だ。うつ病から脱したものの、目覚めた感情は不安障害を呼び寄せた。外出不安、病気不安、広場恐怖など、寝ている時以外はだいたい不安が襲う病だ。普通の人が感じる暇がすべて不安に入れ替わったとイメージしてほしい。

当時は父と伯父の介護、母の看病を一人で抱えて走り回っていた。自分の限界が訪れた時、介護の専門家である地域包括支援センターの相談員さんや、ケアマネさんと繋がることができた。プロがチームですることを一人でやっていたわけで、潰れるに決まっていると後々痛感した。

お世話になったケアマネさんがとても親切で、特に伯父(父は手術後に要支援になった)の介護では感謝してもし切れない恩がある。独居している伯父をなるべく長く自宅で暮らせるようにサポートを組んでくれた。大変だったことも今やいい思い出というか、本人が施設で明るく暮らせるまでたどり着けたのもケアマネさんのおかげだ。

そんなケアマネさんはぼくのことも気遣って、もしよかったらうちの会社で働いてみない?と声をかけてくださった。しかもぼくの病気のことも話を通してくださって、週2で短時間からでいいし、体調が悪かったら連絡してくれたら休んでいいし、最低賃金は保障するという話!

最初に提案された時は、伯父が骨折して入院~老人保健施設でリハビリ、その後に入所できそうな施設選び、身元保証人代行サービスさんとの契約とバタバタしていて、ぼくの決心もつかず話は流れてしまった。それでも、あの話はまだ生きてるから、働きたくなったら声をかけてとチャンスをいただく!今はちょうど、親からの精神的な自立、地域活動支援センターへ行って精神疾患当事者の方とお話をするようになり、ここはもう乗るしかない!こんなありがたい話はないぞ!と、面接に挑むことになった。

久し振りの履歴書を書き、証明写真一回千円に驚き、どうにか面接へ。
でも、一人じゃない。訪看さん、地域包括支援センターの相談員さん、話を繋いでくれたケアマネさんも同席してくれた。こんなに心強いことはない!ただ、人が居すぎて誰から話を切り出すかみんな困惑するという(笑)
ぼくは介護施設の社長さん、デイサービスの主任さんたちを前に緊張していたものの、社長さんがとても穏やかな方でのんびりとお話することができた。

まずは年明けから、体験ということでやってみましょうという話になりました!仕事できるぞ、やったー!
利用者さんと接するような大きな仕事ではもちろんなくて、利用者さんが帰った後の清掃全般を2時間ほどすることに。掃除する場所がなかなか多いので、やりがいがありそう。ここでお掃除の技を磨きたい、掃除だけに。

ここ最近は激動の年末で、年始からも仕事が始まるということで、どうしよおおお!と不安が駆けめぐる荒野を歩いておりますが、ゆっくりと一歩ずつを合言葉に進んでいきます。

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