見出し画像

偽薬でも、効けば薬

脚本家は「何かをひらめかねばならない」ということの多い仕事です。
それも「次の締切日までに、これと、これと、これについてひらめいて、それぞれのアイデアを統合させつつ、良い感じにまとめてくださいねー」という感じのことを求められ、ひと言で言うと「The 無茶ぶり」。
とりあえず逆立ちさえすれば「はっちゃく、ひらめいた!」となる……みたいな鉄板のひらめき法でもあればいいんですけども、そうも行かない。(←このくだり、中年のみなさんにのみ向けてお届けしてております。)

「とにもかくにも一生懸命考える」だけでは、あまりに心もとないので、私はよく「マインドマップ」というものを書いて、発想を促すということをやっています。

これはトニー・ブザンという人が考えたというノート術で、詳細は上のリンク先の通りなんですが、ざっと言うと、紙のまん中に考えるべき主題を書き、そこから放射状にツリーを伸ばして思いついたことを書き足して行き、発想を広げていく、というもの。
ひらめきを促す以外に、To Doリストを作るときなんかにも私は使っています。箇条書きよりも、考えが浮かびやすい気がするんですよね。

ノートの見た目は箇条書きの方がきれいだけど、放射状にツリーを書き広げていくことが、発想を促す肝らしいです。
脳神経細胞はお互い放射状にシナプスを伸ばして繋がり合っているので、それを真似て放射状にノートを書き記していくと発想が広がりやすい……ということだったと思います。(トニー・ブザンの著書「ザ・マインドマップ」をずいぶん前に読んだときの記憶をもとに書いているので、あやふやですみません。)

でも、「シナプスっぽくノートを書いていくと発想が促される」って……。たった今自分で書いといてなんですが、なんか眉唾っぽいよな。
まあとにかく一度「この方法で書けば、箇条書きよりひらめきやすいんだ!」と信じてやってみるってことが大事なんじゃないでしょうか。
プラシーボ効果だとしても、偶然だとしても、その一度目に成果があれば、二度目以降は、一度目の成功体験が「きっとひらめく!」という自信に繋がって、いい結果を生みそうな気がします。

……とここまで書いて思ったんですけど、はっちゃくの逆立ちも、最初はプラシーボだったのかもしれない。父ちゃんあたりに、
「逆立ちでもすりゃあ、おめえの頭でも、ちったぁ血の巡りが良くなるぞ」
って言われてやってみたら、たまたまひらめいちゃったとか?
あっ、そうなると、一休さんの例のあれも同じってことですかね??

#日記 #創作 #脚本 #シナリオ #エンタメ #作劇 #発想法 #エッセイ ******************************************
Twitterアカウント @chiezo2222


noteで全文無料公開中の小説『すずシネマパラダイス』は映画化を目指しています。 https://note.mu/kotoritori/n/nff436c3aef64 サポートいただきましたら、映画化に向けての活動費用に遣わせていただきます!