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3)お父さんが死んですぐ

葬儀社は決まっていますか


父が死んだ日、死亡確認に立ち会った後、待合室で待つように言われました。

案内してくれた看護士さんに「葬儀社は決まっていますか」と聞かれました。「はい」と答えると、これから処置がありますので、1時間後に着くように来てもらってくださいと言われました。

この時、もし葬儀社が決まっていなければ、看護師さんから葬儀社を紹介されるという流れになるらしいです。

「これから探します」と言うことも出来るでしょうけれど、いざとなってすぐにネットで探す、というのは、後々のことを考えると避けた方がいいかなと思います。


葬儀社に電話


携帯電話の住所録に葬儀社の電話番号を登録していたので、すぐに電話をしました。

入院している病院がどこかも前もって伝えてあったので、病院名を確認されて、「後はお任せください」と言われました。

この時、見積もりを取っておいて本当によかったと思いました。もし何もしていなかったらどうなるのかを想像するとクラクラします。

ここは時間をくれた父に感謝しました。


あっという間の1時間


30分くらいして、看護師さんが声をかけてくれました。父の遺体が安置された部屋に案内されると、まだ寝ているような父がいました。

母は父にいろいろ話しかけています。わたしは葬儀までの段取りを考えることで頭がいっぱいでした。ですが、次の段取りを考える必要は実はなかったのです。


葬儀社の人がやってきた


「お迎えが来られました」と言われて部屋から出ると、ふたりのおじさんがストレッチャーのようなものを押してやってきました。

驚くほど厳粛に手際よく父を移動させて、わたしたちに「ご一緒されますか」と聞いてくれました。幸い、ふたりとも乗ることが出来るスペースがあるということで、同乗させてもらいました。

病院の精算は二週間以内に来てくれればいいと言われて安心しました。

寒い中を、主治医まで見送りに出てきてくれていて、ありがたいやら申し訳ないやら。

葬儀社に向かって走り出した車から見た夜中の風景は、どこか知らない町のように見えました。


法的なことや金額・手続きの詳細については、わたしの場合でしかないので、ご了承ください。(全13回)


【シリーズ:お父さんが死んだ後】でした。


イラストは「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。父はコーヒーにたっぷりお砂糖を入れて飲むのが好きでした。



地味に生きておりますが、たまには電車に乗って出かけたいと思います。でもヘルパーさんの電車賃がかかるので、よかったらサポートお願いします。(とか書いておりますが気にしないで下さい。何か書いた方がいいと聞いたので)