妊娠するなハラスメント

昔、男性の上司との面談で「彼氏いるんだよね?妊娠しないでね」と直に言われた事があります。つまり、ちゃんと避妊をしなさいと言いたいのかと思いました。今の私なら「それ、セクハラですよ」って言っちゃいそうです。笑

妊娠か、キャリアか。
働く女性がぶち当たる大きな壁です。

今、アラバマ州の中絶禁止法が多くの女性の注目を集めていますが、では、日本の実態はどうなのでしょうか?

日本の場合では、母体保護法によれば、以下の場合において医師は人工妊娠中絶手術を施す事ができるとされています。
・妊娠や分娩が女性の身体または経済的理由により、健康を著しく害する場合
・レイプされて妊娠してしまった場合
・配偶者が分からない又は意志を表示出来ない時、妊娠後に配偶者の行方が分からなくなった時
(http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/teigen/hou.htm より引用)

平成29年度の厚生省の発表によれば、人工妊娠中絶は20~24歳の女性に最も多く、経年的に見ると平成8年から29年度にかけて中絶は20~24歳の女性が最多と報告されていました。

20~24歳の女性と言えば、大学へ進学したとしたら就活を始めた学生もしくは、社会人1年目あたりで、これからキャリアを築いていく時期だと思われます。

奇しくも、内閣府男女平等参画局の発表した平成30年度版男女平等参画白書によると、女性の進学率が短大から大学へ転じたのは、平成8~9でした。

これは、たまたまでしょうか?

大学へ進学する女性が増えた反面、在学中や就活の妊娠がその後のキャリア形成のネック(母体保護法の経済的理由にあたる)となってしまったケースがありそうだと推察出来るのではないでしょうか。

実際、妊娠が分かっている女性を新規採用する企業はどのくらいあるのでしょうか。

育児・介護休業法では、原則、育休の取得には1年以上の就業が条件です。就職前から妊娠していたら、1年経つ前に出産してしまいます。

結婚して働く女性の中でも、上司から妊娠を制限されているという声も私の周りで耳にした事があります。じゃあ、辞めますと簡単には言えません。何故なら、再就職したところで1年経たないと育休を取得できない可能性があるからです。

例え、育休を取得せずにすぐ仕事に復帰したくても、地域によっては待機児童問題も解決していません。

こういった、社会構造上の問題は否めませんが、妊娠した学生や就活生への差別もマタハラなのではないでしょうか?

最後までお読み頂き、ありがとうございました♡

#ハラスメント #マタハラ #妊娠 #リハビリ #理学療法士

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