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45歳の今だから感じること、書いておくべきこと。

終身雇用終焉の話題が世を賑わせていますが、合わせてリストラの記事もよく目にするようになりました。

その大半が、企業にとって一番のボリュームゾーンであり、リストラ対象になりやすい「45歳以上」をターゲットにしているという記事です。

以前、以下のエントリーに書いたように、私はちょうど昨年暮れに45歳になりました。(1973年生まれ)

そして私は、以下の記事に名前が挙がっているような一応は名の知れた大企業に勤めていますが、やはり同じような早期退職という名のリストラがつい最近まさに行われていました。

つまりは、いつ上司から呼ばれ、早期退職を促されてもおかしくない環境に勤めているということになります。

我々の世代は、バブル崩壊後の超氷河期に、新卒採用を思いっきり絞られた時代に就職活動を余儀なくされた世代です。

あの時の苦労、つらい思いは今でも忘れることができません。50社近くの会社説明会を受け、エントリーしましたが、そのほとんどが一次面接にすら進むことができず、将来の不安と、まるで私という人間の存在を認めてもらえない虚しさが毎日のように襲いかかる。

なんとか今の企業に採用してもらえたのも、運とご縁があったため、としか言いようがありません。

以下の記事を読むと、今この瞬間だけを切り取れば、私は間違いなく恵まれているのだと感じます。

100万人のうちの一人になっていた可能性も十分にありました。

そう考えると、今抱えている会社内の悩みなんかは、贅沢な悩みなのかもしれません。

しかし明日以降、今日と同じように働ける保証は今やどこにもないのです。

私が入社したころは、大企業への就職が正解だとされていた時代です。

定年まで勤めあげることを前提として、その企業の中で与えられた役割を果たしてさえいれば、悠々自適な人生を送れると信じて疑ってこなかった世代の人間です。

入社して20~30年も経過すれば、その価値観はその企業に最適化され、その企業にとって都合の良い人材としてすっかり出来上がってしまっています。

そんな人間にとっては青天霹靂な、終身雇用終焉の動き。

社内にいて、その話題に誰も触れようとしないのは、それが決して認めたくない事実なのだからなのかもしれません。

でも明らかに、もはや組織の過去の成功パターンが通用せず、徐々に企業の「価値を生み出す力」が損なわれつつあることを身をもって感じています。

そして、企業の本来の役目を果たすというよりは、存続することが大きな目的となってしまっている。

その目的達成の為には手段を選ばず、人を切ることにも容易に手を出すのが今の大企業の実態なのだと思います。(その最前線にいると、人の気持ちなんて二の次なんだなと残念ながら感じてしまいます。)

そんな実態が、ネットという媒体を通じて世の中に露わになってくると、世間の人の価値観も徐々に変わってきます。

これまでは、組織が人を選んでいた時代でしたが、これからは人が組織を選ぶ時代になるのでしょう。さらには人が軸となって組織を巻き込んでいく時代になっていくんだろうなと感じます。(この辺はドラッカー の影響を受けています。)

これまで20~30年、一つの企業にどっぷり漬かってきた人にとっては、想像もつかない世界かもしれません。私もまだ実感を伴って感じとれている訳ではありません。

社内では、時代の変化に追随すべく、変革だと声だか叫ばれています。しかし本質的には変わることのない組織。

その理由は以下の記事が明らかにしてくれていますが、結局は今日と変わらぬ明日が来てくれることが一番良いのです。

認めたくない事実を受け入れることができずに、変われない組織にしがみつき、その組織とともに沈んでいくのか。それとも力をつけ、自分の足で世の中を生きていくのか。

それを選択するのは自分自身しかいないのです。

絶対に避けたいのは、もうこの年齢だから出来ることは限られている、もはや組織にしがみつくしかない、と言う発想で、自分で自分の可能性に蓋をしてしまうことです。

それこそ思考停止です。

何歳だから遅いとか、決めつける必要はないはずです。「セカンドキャリア」という言葉があるということは、誰でもいつでも再スタートを切れるということだと思うのです。

私と同じ時代を生きてきた45歳前後の方々は、皆さん何を考えて生きているでしょうか。

45歳以上と一括りにされ、ろくに人の本質を見ずに余剰人員扱いし、組織の都合で簡単に切り捨てる組織なんて、私は許せないのです。

私ひとりが吠えたところで何も変わらないのは分かっています。簡単に握りつぶされるのも過去の経験から良くわかっています。

でもやはり、なにか行動を起こさなければいけないのではという衝動を抑えきれず、収まり切らない思いを抱き続ける毎日です。

同年代のみなさんのご意見も是非聞かせていただきたいなと思います。

以下、マガジンを作ってみました。

前向きに、次のキャリアについて考える場にできればいいなと思っています。


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