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【書籍紹介】『スケッチは3分』(光文社新書) 山田雅夫 著

山田雅夫『スケッチは3分』(光文社新書)を読みました。論理的・工学的観点から即興スケッチの方法を教えてくれる本です。
著者の山田雅夫氏は都市計画家、1級建築士で岐阜県のIT顧問。他の著作に、
・『ケータイ「メモ撮り」発想法』
・『散歩しながら街をさらりと描く15分の裏技』
・『15分スケッチのすすめ』
・『色えんぴつで描く15分スケッチ』
などがあります。

本書には速く描くためのコツとして、
・定規で線を引かない
・円を描く場合は楕円のカーブに気をつける
・描きにくいものは描かない
などを紹介。奥深い線描写を実現するテクニックを指南してくれます。
スケッチの特徴についても語り、特に
「写真では写りにくい特徴を表現できる」
「不要なものは描かず、特徴を際立たせることで印象に残りやすくできる」
ことを説明。

他にも、調味料のふたの部分など、パーツの境目は1本線ではなく2本線で描く、右肩上がりの構図で描く、奥行き表現の場合、視点を一点に集中させるなど、具体的なテクニックを細かく解説してくれます。
文章による説明だけでなく、実際のスケッチも掲載した上での説明なので視覚的にもわかりやすくなっています。


山田雅夫『スケッチは3分』の紹介でした。
上級者向けの説明もありますが、基本的にはわかりやすく書かれており、美術・スケッチの入門書として期待できる一冊だと感じました。
私は図工も美術もてんでダメでしたが、この本を読めばスケッチが上手くなるかも?!(まあ、そうは問屋がおろさないでしょうけどwww)

図工や美術が苦手だった人、「自分には絵心がなくてダメだ」と落胆している人にぜひ、手にとっていただき、スケッチの面白さを知ってもらえれば著者は喜ぶことでしょう。
貴重な才能が発掘されるかもしれません!

それでは、今回の書籍紹介を終わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回の記事もお楽しみに!

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