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令和6年読書の記録『教育虐待』

 読んだら暗い気持ちになります。
 教育虐待とは、教育の名のもとに行われる違法な虐待行為だ。(本書エピローグより)
 うちは中学一年と小学三年の男子がいて、客観的にみても教育虐待にあたることはしていないと思いますが、いや、実はそういう自覚のない親こそが毒親なのではないか、との思いは拭い去りきれないのですが、というのは嘘で、本書に掲載されている教育虐待の例を読んでいると、俄かには信じられない異常な教育方針が現実に存在するらしい。
 読んだら暗い気持ちになる、というのはまさにその現実を突きつけられるからであり、なかにはその教育虐待が子の親殺しを引き起こしたケースなどもあるということですから、赤の他人が本書によって少しばかり覗き見してみただけでも、子の苦しみを思うと胸が苦しくなります。

 職場のパワハラと比べるのも違うかもしれませんが、いくら強烈なハラスメントを受けていようとも、「上司の意向に添えない僕が悪いんだ」「僕は出来損ないなんだ」などと思い込み、どんどん自分を追い詰めていったことを思い出してしまいました。

 本書の最後に高校中退者やひきこもりのための塾の代表の方の言葉が掲載されていました。
「子供というのは自分で必要と感じれば自然に勉強をするようになるものなんです」「大切なのは、親が何かをやらせるのではなく、子供を全面的に信頼することです」
 そやねん、でも、それが難しいねんなー。

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