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3Dプリンターで転送する未来を考える

3Dプリンターで物質を転送するという話をツイッターで見掛けて、確かに無かったものが現れるのは、どこかから転送されてきたようにも見えるなと思った。

ザ・フライ

物質転送で思い出すのは、『ザ・フライ』という1980年代のホラー映画。科学者が2つのカプセル通しで人間を転送するという実験を行っていて、転送するときにハエが紛れ込んでしまい、ハエとミックスされた人間が生まれるというストーリー。

- ちょっと脱線 -
検索して気付いたが主演の『ジェフ・ゴールドブラム』って、ザ・フライで遺伝子組み換えの話があってからの、ジュラシックパークだったのか。

このときに使われた物質転送機「テレポッド」は、細胞レベルで分解・転送と書いてあるけど、別物として存在する人間とハエを別々に扱うのではなく一緒にしちゃってることが問題ですね。

ブロックノイズ?

インターネット回線なんて使っていいのか分かりませんが、転送装置を考えると身体の情報をデータ化するにはかなり膨大な量にもなるので、ノイズでデータが欠損する可能性もある。
表面がボコボコしてしまう部分が出てくるのか、削られてスッキリしてしまうのか、情報失わずに補正して欲しい。

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3Dプリンターは出力側。では入力側は?

3Dプリンターを使って造形できたとしましょう。
では、転送元、つまりオリジナルの方はどうなるのでしょう。
3Dプリンターだと、コピー元は3Dスキャナなどで情報を取得・データーを構築します。
これが転送装置だとすると、コピー人間が出来てしまうのでオリジナル側を破棄しなくてはいけません。

むかし、アンパンマンを考察するようなマンガを見たことがあります。
弱ったアンパンマンに対してジャムおじさんが新しい顔を投げて、アンパンマンの頭をすげ替えられる定番の描写。
アンパンマンは復活するのですが、すげ替えられた古い頭はそっくりそのまま取れて、その辺に転がっているはずだと。頭が取れた時点で意識は残っていて、そのまま放置されているのだが、チーズ(犬)が来て後処理として食べてしまうとか。考えると恐ろしい。
結局、あの古い頭さんのことを考えると胸がザワザワします。

※プログラマー的な思考で考えると、あの一瞬で今までの記憶のバックアップ新しい顔へのデータ転送、通常時に不意に顔が外れたときに切り替わり処理と認識してしまう誤判定など、いろいろなケースを想定しなくてはいけません。

というわけで、デジタル信号線の中にそのまま小さく(or細く)入って移動するのでは無い限り、転送元は無かったことにしないといけません。

GANTZ

一番3Dプリンターで転送するイメージが近いのは、GANTZでしょうか。

亡くなった人のデーターをGANTZという黒い球がレーザーで1ラインずつ順番に積層して人間を再生していく様子が描かれています。
その後も、転送するときには1ラインずつ消えていき(読み込み)断面は輪切り状態なのに血も出ていません。

転送元も消去されているし、転送速度もわりと短時間です。

移動するという欲求

移動という願いは昔から継続しています。
馬車、蒸気機関、エレベーター、車、飛行機、etc
人間は移動時間がもっとも無駄だと言われています。その無駄を省くために昔から発明され開発され、移動時間が削られてきました。

もう肉体が移動すること自体を転換していくフェーズに入りました。
テレワークや、オンラインコミュニティ、メタバースなど、身体を移動しなくても欲求が満たせるかがカギになってきますね。


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