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チャイルド・ライフ・スペシャリストをあきらめた私が紹介したいこと

突然ですが、チャイルド・ライフ・スペシャリストというお仕事をご存知ですか?私はほんの短い期間だけ興味を持ったことがあるのですが、諸事情により諦めることになりました。

そのかわり、というのも失礼な言い方かもしれませんが、私が応援したい活動を見つけたのでご紹介させていただきたくこの記事を書いています。

チャイルド・ライフ・スペシャリストについて

チャイルド・ライフ・スペシャリスト協会(ウェブサイト)によると…

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist:CLS)は、医療環境にある子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職です。子どもや家族が抱えうる精神的負担を軽減して、主体的に医療体験に臨めるよう支援し、「子ども・家族中心医療」を目指します。

私の体験を少しお話させてください。

息子が3歳だったある日、突然入院が決まりました。融通が利く仕事だったのでお休みをもらい、毎日病院に通いました。朝から夜まで面会時間はずっと病室にいました。

仕事のことは気にしなくていい、家に帰ったら自分の時間もある、時間で考えたらゆとりがあってもいいはずなのに、なぜか心が休まらず帰宅する度にぐったり。

ありがたいことに息子は順調に良くなり、気持ちに少し余裕が出てきた頃、小児病棟に入院している他の子どもたちのことも気になるようになりました。おそらく長く入院しているんだろうなと思われる子もいました。

その後、無事息子の退院が決まり、ホっとはしたものの、同時に少し複雑な気持ちも抱きました。

「私たちはまたあの日常に戻れるけれど、病院が日常の子どもたちもいる。」

それが心のどこかにずっと引っかかっていました。

そんなある日、テレビを見ていたところ上記のチャイルド・ライフ・スペシャリストという仕事の存在を知りました。

番組では例として、家族に寄り添ったり、ぬいぐるみなどを使い、治療や検査の前にこれからどんなことをするのか説明することで子どもの不安を和らげるなどといったのお仕事の内容が紹介されていました。

息子の入院時、医師や看護師の方々はとても良くしてくださいました。今でも本当に感謝しています。ただ、とてもお忙しそうだったので、あまり声をかけてはいけないとも感じていました。

幸い息子は短期間の入院で済みましたが、あの状態が長く続いていたら子ども本人だけでなく、私自身も精神的に参ってしまっていたのではないかと思います。

そんな思いから、もしチャイルド・ライフ・スペシャリストのような精神的に頼れる方が病院にいてくれたら子どもにとっても家族にとっても心強いだろうなと感じたのです。

どうすればなれる?

そんな素晴らしいお仕事にもかかわらず日本にはまだ数が少ないとのこと。早速、どうすればなれるのか調べてみました。

*現在、日本には、チャイルド・ライフ専門課程を有する教育機関がなく、CLS認定試験の受験資格を得るためには、北米の大学・大学院で学ぶ必要があります。(チャイルド・ライフ・スペシャリスト協会ウェブサイトより

えっ、北米?!

ちょうどアメリカに行く前でした。しかも通いたいと思っていた国際モンテッソーリ協会(AMI)のトレーニングセンターは私の住む予定のエリアにはなく、あきらめていたタイミングでもあり、ならば「チャイルド・ライフ・スペシャリストに挑戦してみよう!」と思いリサーチすると、

なんと、通える範囲に専門課程のある大学があるではないですか!!

引き続き、興奮しながら大学のホームページを調べます。

がしかし…

高い!!学費が高すぎる!!

アメリカの大学の学費が高いというのは聞いていましたがまさかここまでとは…しかも私立!

とても払えるような額ではなかったので、あきらめることにしました。

私にはご縁がなかったと思っていますが、素晴らしいお仕事だと思う気持ちに変わりはなく、日本にも広まってくれたらいいなという思いはずっと抱いています。

いよいよ本題!「医療えほんラボ」の活動

すっかり前置きが長くなってしまいましたが、先日noteで医療えほんラボ
という活動について知りました。

子どもが医行為に対して抱く恐怖心を、プレパレーションと呼ばれる事前説明や疑似体験を通すことで軽減し、医療体験をネガティブなものに終わらせないよう、頑張る子どもの気持ちをサポートすることが本活動の目的である。

そのためには、“医療人~子ども~子どもの安全基地である両親” の意識の方向性を整え、そして繋ぐ必要がある。

「これはまさにチャイルド・ライフ・スペシャリストの仕事と重なるものかもしれない。」すぐに思いました。

「この活動ではその役割を『誰しもが親しみのある絵本』を通して行う」と私は理解しました。(間違っていたらごめんなさい。)

私自身、チャイルド・ライフ・スペシャリストになることはあきらめましたが、少しでもお役に立てるのであればと思い、医療えほんラボ代表 大脇 由樹さんの記事をご紹介させていただきます。

多くの方にこの活動が広まるよう、陰ながら応援しています。

早くご紹介したいと思いながら時間が経ってしまいましたが、ようやく書くことができました。お読みいただきありがとうございました。

※この活動のnoteを見つけたのはchachiさんのページにあるマガジン「私の参考書」でした。Noteの使い方がよくわかっていなかった私は、「自分の記事以外もマガジンにできるんだ!」と初めて知り、恐れながら中身を拝見したところ、同時にこの活動のことも知ることができました。きっかけをくださったchachiさんに感謝しています。

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