雨の日曜、ひな祭り

 3月3日、ひな祭りの今日は 朝から雨が降っています。

「ずっと雨が降っているね。」
こざるちゃんは、外を見ながら言います。

「雨も降らないとね。」
「うん。乾燥し過ぎるとよくないしね。」
「雨の日曜日も、静かで のんびりできて いいよ。」
「そうだね。」

 朝ごはんを食べ終わって、
こざる達は、カフェの開店の仕度をしています。

「今日は ひな祭りだから、ひなあられを おまけにつけるよ。」
ほんの一口ですが、お客さまに ひなあられを出します。
こざるちゃんは、ひなあられの袋を用意します。

「ひなあられ、春の色だね。」
「そうだね、きれいだね。」
「甘くて美味しくて、いつもあればいいのに。」
「うん。でも、ひな祭りの時だけだからいいんじゃないかなぁ。」

そうですね。
いつでもあったら、特別な感じはしないでしょう。

「クリスマスケーキだって、
クリスマスの時だけだからいいんだよ。」
「そうか、そうだね。
誕生日ケーキも、誕生日の時だけだから嬉しいんだね。」
「うん。クリスマスも誕生日も、
その日が来るまで 待ち遠しくて、そういう時間も嬉しいよー。」
「旅行に行くのだって、
その日までの待ち遠しい気持ちも 特別だよね。」

こざる達は、嬉しい日がやってくるまでの
ワクワクした気持ちを思い浮かべます。

「いいからって、いつでも手に入ったら 特別じゃなくなるんだ。」
「そうだね。特別って、奥が深いなぁ。」

「今日は、おやつも ひなあられにしようよ。」
「うん。これなら、口の中で溶けるから、りこちゃんも安心だよ。」
「少しずつ食べるように 気をつけないと。」
こざる達は、うなずきます。

りこちゃんは食いしん坊なので、
パクパク食べないように、
こざる達が注意しないといけませんね。

「ひなあられ、きれいだから、りこちゃんも喜ぶねー。」
「うん。ひな祭りの歌も、歌おうね。」

こざる達は、練習で歌います。
「あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人囃子の 笛太鼓
今日は 楽しい ひな祭り」

雨の日の今日も こざるカフェは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日もまた雨のようですね。
よい毎日でありますように (^_^)

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます(^_^) またのご来店、お待ちしております。
5

こざるカフェの日々ウールー

ひっそりと、こっそりと、空想でカフェを始めることにしました。 「ウールー」は、フランス語で heureux と綴り、「幸せな」という意味です。営業時間は不定期です。 こざる達は 人間のおばあさんの りこちゃんと 一緒に暮していて、時々、登場します。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。