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家まで遠い 帰り道

今日は よく晴れて 朝から気温も 上がっています。
まだ湿度が低いので、カラッとした暑さです。

こざるちゃんは、すぐ近くの八百屋さんに買い物に行って、
戻るところです。

「夕飯にサラダを作るんだ。」
足りなかったトマト、胡瓜、レタスを買いました。
「ゆで卵も のせようかな。」

こざるちゃんは、どんなサラダにしようか、あれこれ考えながら
こざるカフェへと続く 桜並木を歩きます。
一ヶ月前は、花吹雪だった桜並木も、今は綺麗な新緑です。
この一ヶ月で、植物の様子は大きく変わりました。
どの植物も葉っぱが 青々と茂っています。

「そろそろ帰るわよー。」
「はーい。」

桜並木沿いの 小さな公園で遊んでいる子供たちに、
お母さんたちが 声をかけています。
もうそろそろ 夕飯の時間です。
子供たちは、返事をしましたが、まだ遊んでいます。

こざるちゃんは、自分たちも そうだったなぁと思い出しています。
「りこちゃんが、帰るよーって言っても、
ぼく達 まだ遊んでいたなぁ。」

こざるちゃんが、桜並木を歩いていくと、
子供たちが三人、花畑のようになっている花壇のところで
立ち止まって遊んでいます。
すぐ側で、お母さんが立って待っています。

「もう帰るわよー。」
「はーい。」
子供たちは 少し進んで、また立ち止まって遊びます。
「ほらー、家に着く頃には真っ暗になっちゃうわよー。」

お母さんは、本気で怒ってはいません。
子供たちは、きっと この調子で、遊んで進んで、
何か見つけては立ち止まって遊んで、
また進んでを繰り返しているのでしょう。

「ぼく達も、こうだったなぁ。」
こざるちゃんは、家に帰るのに、
とても時間がかかったことを思い出します。
「りこちゃん、待っててくれたなぁ。」

三兄弟は、笑いながら走って行きます。
その後を、お母さんがゆっくり歩いていきます。

「お母さんが、いい時間を子供たちに与えてるんだ。」
子供たちも また、お母さんに いい時間を与えているのだと思います。

「いい時間だったんだなぁ。」

「ただいまー。」
こざるちゃんが、こざるカフェに戻ってきました。
「おかえりー。」
「サラダ、作るよー。」
「今夜は、ミモザサラダにしようよ!」
「うん!」
「ちょっと りこちゃんに言ってくるよー。」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
気温が上がってきています。熱中症に注意の季節です。
よい毎日でありますように (^_^)

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